28日の金曜日は、ちょっと早めに帰り、夜行バスで熊本へ向かう予定でしたが、名古屋駅について切符売り場へ行くと、すでに発車した後でした。何のことはない、単に時刻を間違えていただけのことです。
一瞬頭の中が真っ白になり、数分間考えた後、一日遅れで出発することとしました。宿へ連絡して、レンタカーをキャンセルして、向こうで待ち合わせる予定だったSAさんに連絡をしてとりあえず帰宅することにしました。当然家族からは「何をやっとるの?」という冷たい視線を浴びながらも何とか持ちこたえて就寝時間を迎えました(妻に感謝感謝です。駅は近いとはいえ、荷物が多いので何度も送り迎えをしていただきました)。
土曜日は愛知県内の気になったところへ向かいました
写真なし、文章のみのブログとなっておりますが、しばらくご辛抱をお願いします。
気になっていた、豊橋市のサツマシジミ(2化)ですが、2♂を見たのみで、もう少し早い時期に行ったほうがよかったと思われます。理由は詳細には書きませんが、たぶん移動した後だったんでしょう。
このまま帰宅するのも何なので、岡崎のクロヒカゲモドキを見に行きましたが、結局確認できませんでした。新東名の工事が急ピッチで進む中、今後も健在でいてほしい蝶の一つです。
無事に夜行バスの乗って、30日の朝、熊本駅に到着
午前8時、無事レンタカーも借りて、森林の妖精(勝手につけた名前)ゴイシツバメシジミ(ゴイツ)の待つ現地へ向かうはずだったんですが、現地に近づくほど雨脚が強くなり、急遽引き返しながら、オオウラギンヒョウモンの舞う草原へ向かうこととしました。
11時頃到着すると、雨が上がった直後のようで、強風が吹いております。そんな中、やや擦れたオオウラギン♂が吸蜜に来ています。もうお一方撮影をされておられましたが、擦れた個体しかいないとのこと。でも、オスばかりなので、そのうち、きれいなメスが現れますよと言ってたところ、しばらくすると、メスが登場し、SAさんも登場です。ここで、予期せぬことが起こりました。風が弱まるにつれてピカピカの♂が飛んでいるではないですか?、それも大きなやつです。やはり引きの強い人は違いますねえ(私ではないですよ)。
オオウラギンヒョウモン♀の被写体ブレ広角写真
E-P5+ZD9-18mm+改造アダプター、2013.06.30、阿蘇高原
何とか大きさを表現したいんですが、画面からは伝わりませんね。
オオウラギンヒョウモン♀、D600+200mmマイクロ
かなり、新鮮なオオウラギンヒョウモン♂の吸蜜
D600+200mmマイクロ、阿蘇高原、2013,06.30
上と同一個体(ほぼ同一条件)
次の日のために、本命のゴイツの様子も見たくて、阿蘇の草原は13時頃切り上げることとしました。本来なら、SAさんとゆっくりとお話できる機会だったんですが、機会はいくらでもありますので、次回ということで。
あけて、月曜日も曇り空で、小雨が落ちてきます
まあ、この時期の大敵は雨なんですが、こればかりはどうにもなりませんし、熊本まで来ている以上ジタバタしても始まりません。前日の夜の話なんかも書きたいんですが、今回はパスしましょう。ただ、この蝶を育む環境全体の保全に向かって、一歩一歩前進しているのは確かなようです。
ゴイシツバメシジミは、いわゆる種の保存法で蝶としては最も早く指定されており、その後、オガサワラシジミ、ヒョウモンモドキが追加されています。関係者に聞くところによると、未だに密猟が続いているようで、きわめて残念なことだと思います。
この法律や環境省の保全に対する取り組みに関し、いろいろ意見を述べたり、議論を尽くすことは必要なのですが、法律を守るという行為は、法治国家に住む限り当然の義務なわけです。それが出来ない方々は、アウトローの烙印を押されます。
さあて、保全の看板など貼っているようでは、撮影は失敗かなあとお考えの諸兄、ご安心ください、何とか撮影することが出来ました。2年前にも撮影しているのですが、そのときよりはかなり鮮度が良いです。メスは撮影できませんでしたが、またいつかということで、宿題として残します。
ゴイシツバメシジミ♂の裏面、2013.07.01、熊本県某所
D600+200mmマイクロ
ゴイシツバメシジミ♂の裏面、2013.07.01、熊本県某所、E-P5+MZD60mmマクロ
このときは。一人で撮影していましたから、撮影機材を変えて撮影することが出来ました。本当は、設定をいろいろ変えて撮影しておけば、今後の参考になるんですが、さすがにそこまでの余裕はありませんでした。iso1600はギリギリですね、次回は400か800での撮影を心がけます。
本当は吸蜜写真も撮ったんですが、今回はパスしますね。開翅、出来は悪いですが飛翔も載せておきます。
ゴイシツバメシジミ♂の半開翅、2013.07.01、熊本県某所、D600+200mmマイクロ
少し擦れていますが、あまり贅沢を言ってはいけませんね。
上と同一個体
載せるのをやめようかとも思いましたが、まあ、証拠写真レベルとして残しておきます。
ブログとしては、ちょっと長いですね?
今回は、タイトな日程の中で何とか目的とする2種の撮影が出来、2年前より満足のいく結果となりました。出鼻をくじかれた(自業自得だろうという声も聞こえそう)割には結果オーライと言うことですね。特に、ゴイシツバメシジミは本来樹上の蝶であり、これを地上で撮影できる条件というのは、かなり厳しいんだとあらためて感じました。このことについては、詳細に書きませんが、的確な情報をいただいているので効率的に撮影できるのであり、心より感謝いたしております。
今後も皆様の協力を得ながら、より質の高い画像を残せるよう自分なりに工夫していきたいと思っています。北海道、沖縄、九州、中国、信州、近畿地方や地元も含めて的確な情報をいつもありがとうございます。今後もよろしくお願いします。地元に関しては、人頼りでなく、自分なりの努力をもっとしなければいけませんしね。