6月最初の土曜日は、遠州のオレンジで決まり

梅雨入りが平年より早く、戸惑っている間もなく季節が進んで行きます。この時期になると、ベニモンカラスシジミ(ベニカラ)の状況が気になります。「土曜日に行くぞー」と宣言する間もなく、翔さんが先に行ってしまいました。梅雨の晴れ間を狙った素早い行動です。そのおかげで、すでに雌が発生していることと、9時前には活動が始まっていることもわかりました。なら、どうするか、「もっと早い時間に行ってみよう」といことで、7時20分頃現地に到着しました。

クロウメモドキの周りを見回しますが、ほんのちょっと、枝の先端に朝陽が射している程度で、ベニカラだけでなく他の蝶も飛んでいません。ウツギの花の状況を見に30分ほどポイントを離れ、8時に戻ってくると、枝先をチラチラ小さな蝶が飛んでいます。上の方でも飛んでいるのが確認されましたので、ベニモンカラスシジミは朝早くから活動する蝶のようで、少なくとも8時前には飛び始めるようです。

8時半を過ぎたところで、越前からSさんの登場です。ここからは、二人で「ああでもない、こうでもない。」と喋りながらの撮影です。半日お付き合いいただきありがとうございました。全体としては、薄曇りの天気でしたので、条件としては悪くないのでしょうが、リモート撮影は全滅し、ビシッと決まった写真が撮れません。今回は大幅なトリミングで逃げておきますが、これをきっちり撮影するためには、もう少し機材と技術が必要なようです。

低い位置のイラクサ?にとまったベニモンカラスシジミ♂、こうゆう時に限ってズームレンズが付いているんですよね。

D600+シグマ50-500(ストロボ発光あり、トリミング)2013.06.01、浜松市

 

別の機会にもう一度降りてきました。もう少し真横から撮れればよかったんですが、結構動き回りアングルがぴたりと決まらない(こちらは動けない)。

D600+200mmマイクロ(ストロボ発光あり、トリミング)2013.06.01、浜松市

 

クズやカエデ、それからこのつる性植物?の上で、♂がよくテリ張りをしていました。

比較的前翅の性標がよく分かる写真です。

D600+シグマ50-500(トリミングあり)、2013,06.01、浜松市

 

稚拙な飛翔写真ではありますが、掲載させていただきます。いつか師匠に追いつける日が来るよう(一生来ないような気がしていますが)精進します。

観察を続けていると、だんだん飛び立つ瞬間が予想できるようになり、Sさんとほぼ同時にシャッター音が聞こえるようになりました。その他にも二人三脚で取り組んだ方法もありましたが、今回は割愛します。飛び上がった直後のベニカラ♂の翅表です。D600+シグマ50-500、2013,06.01、浜松市

 

一枚だけ偶然に写っていたベニカラの卍飛翔、結構接近戦ですね。

D600+シグマ50-500、2013,06.01、浜松市

 

本日は、早めに帰ってサツマイモを植える予定でしたので、正午を過ぎたところで、やや後ろ髪を引かれながら、帰途につきました。

D600にシグマの50-500を付けて、ストロボをセットすると優に3kgを超えてしまい、手持ちで撮影しているとまるで筋トレをしているようで、肩は凝るし腕も痛くなってしまいます(その割りに写りが今一なのですよ)。何か良い方法を考えなくてはいけませんね(実は、34とテレコン1.7で対応することとしている)。

 

追記、翔さんの写真がアップされた後だと「見劣りするんで嫌だなあ」と思っていましたが、すでに更新されています。こちらをご覧ください。うーん、飛翔写真だけでなく、静止写真も決まっています。今度ご一緒するときは、いろいろ勉強せねばならぬなあ。

ついでにもうちょっと脱線しますが、フルフレームでの望遠撮影は、どうしても不利です。ニコンのミラーレスも視野に入れておく必要がありますね。なんといっても焦点距離2.7倍ですから、34が800mmf4相当として撮影できます。トリミングが前提ならD800の選択もありますが、フィールドでは軽快さも必要ですので難しい選択です。当面はD600との組み合わせで、よりベターな方法を模索しながら、次に出る新しいカメラに期待したいところです。