梅雨の真っ最中、新潟までチョウセンアカシジミを見に出かけました

前日飲み会があるにも関わらず、6月16日(木)は勢いで休みを取ってしまいました(本当は土曜日の振り替えで休んだんですが)。静岡県北西部が晴れれば、文句なしでベニモンカラスシジミですが、どう見ても曇りのち雨、下手をすれば到着後まもなく雨粒が落ちてきそうな状況の中、選択肢は限られます。
マダニと格闘しながら近場のオオミドリシジミ(気持ち的にNG)、関東や北陸までオオミドリを見に行く(そんな根性なし)、上高地から標高を上げてクモツキと穂高(飲んだあとでは無理でしょう)、などなどいろいろ考えたあげく、九州のIさんからいただいた情報で越後長岡市のチョウセンアカシジミを見に行くことにしました。
新潟県三条市以南のチョウセンアカシジミは、放蝶であることが知られています。このことが唯一マイナス要素でしたが、3年前に行った小国町では時期が遅かったこともあって満足のいく撮影ができなかったので、日帰り走行距離約1,000kmという暴挙に出たのでした。

トネリコの樹冠に止まっている♂に向かってスクランブルをかける♂2頭が何とか写りました
トネリコの樹冠に止まっている♂に向かってスクランブルをかける♂2頭が何とか写りました

出発も当然遅く、ゆっくりとしたお出かけで(こんな時刻でいいのか)、目的地に到着したのは正午を過ぎておりました。この蝶の場合は、朝や昼間の叩き出し、夕方の活動時間あたりが撮影の常套手段と思われますので、午後でも十分ではありますし、薄曇りですし、そもそも早朝現地なら泊まるしかありません。
地名と環境を聞いていましたので、難なくポイントらしき場所にたどり着いたところで、トネリコの持ち主と思しきおばあさんに事情を説明してから叩いてみると、パラパラ飛び出します。まあ、撮影については写真のとおりなので、何も言うことはありませんが、この地の食樹についてお話しします。
いわゆるトネリコの仲間は、葉の付き方に特徴があるので、私のような植物音痴?にも容易に判別できます。この木が民家近くの田んぼの畦に等間隔で植えてあることが気になって、おばあさんに聞いてみたところ、この木は「トオムギ」(このように聞こえた)と言ってハザ掛けに使うんだという説明でした。一応、すぐに合点できたのですが、この名前が引っかかります。何でムギなのと思いながら反芻しているうちに、ハタと思いつきました。これは、○○○木なんだ。前の3文字は「田面」が訛ったやつだ。これでスッキリ(ほんまいかいな)。

その後、新潟に住んでおられる方からタモギ(タモの木)の聞き間違えではないかとの指摘がありました。そのとおりだと思います。
前置きが長く申し訳ありません。
写真は、久しぶりにたくさん撮りました。でも、掲載する写真は、番外を除きいつものとおり3枚です(これで冬に整理して蔵出しする写真が増えるぞ)。撮っているときはこれは雄、こっちは雌とよく分かっていたはずなんですが、いざ整理しているとエッこれは??の連続です。ストロボのあるなしや角度で写真は変わってしまいますね。
撮影時間は、夕方の飛翔時間までいたため、4時間程度となってしまい、運転時間12時間(休憩を含む)を足した時間が本日の行動時間です。たぶん5年後にはこんなハードな撮影行は無理と思います。ほんとに馬鹿な趣味ですね、以上。