5月3日は信州を突き抜けて、再度糸魚川まで出かけました。この3日間でかなり雪も解けていましたが、10時まで待ってもギフチョウは現れません。最初から10時までと決めていたので、見切りをつけて北小谷まで移動しました。
この場所は、安曇野の蝶と自然のOさんに教えていただいたポイントで、ちょうどヒメギフチョウの発生初期のようで、棚田の縁を行ったり来たりしていましたが、地面に止まったところをとりあえず撮影しました。その後、吸蜜写真や飛んでいる写真を狙いましたが、ダメでした。
正午をまわったところで、陽が差さなくなったので、南小谷まで移動し、3日前にもお会いしたMさんと蝶の玉手箱のSさんとお話ししましたが、このあと蝶の写真を撮るチャンスはありませんでした。
明日(4日)は、晴れ間が広がりそうなので、木曽のチャマの撮影のため、奈川まで移動することにしました。ここ数年、奈川の定宿となっている亀遊館の予約をして、着いたのはジャスト6時でした。本当は宿の方とゆっくりお話もしたかったんですが、睡眠不足と長距離運転に宿での少しのアルコールでバタンキューです。
5月4日
朝食を済ましてから、木曽まで移動しましたが、チャマのポイントに着いたのは、9時になってしまいました。すでに先客がおられ、ご挨拶をしたところ、フィールドノートのtheclaさんでしたので、10時半頃まで、ご一緒に撮影させていただきました。
撮影が済み次第、出来るだけ早く自宅に戻る予定でしたが、妻からの電話で急いで帰らなくてもよくなってしまいましたので、木曽町のチャマポイントを何か所かまわりましたが、あまり環境はよくないようでした。
昨日の奈川(ゴマシジミ)もそうですが、木曽のチャマダラセセリのポイントは、農家の方が9月になってから毎年草刈りを行っており、このことが安定した草地の保全につながっています。昨年も亀遊館のご主人とお話をした際に、斜面での草刈りは大変な労力で、いつまで続けられるかわからないというようなことを話されていました。
いつの日か、行政やNPO法人の努力無しでは、信州の草原で暮らす蝶たちは生きていけないかもしれませんね。撮る人や採る人(採集禁止場所ではやめましょうね)も何かせねばと思いますが、とりあえず出来ることは、ご異論もございましょうが、宿に泊まったり地元で買い物をすることでしょうか。
ふだんなら、これで終わりなんですが、やはりギフチョウを見たくなりました。木曽に放蝶されたギフではいやなので、飛騨まで走ることにしました。午後2時くらいに着けば最後の吸蜜に間に合うはずです。
ところが、361号は崖崩れで通行止めのため、迂回しなければいけなくなり、かなり時間をロスしてしまい、飛騨市(U先輩からお聞きしていた場所)に着いたのは午後2時30分を過ぎていました。
カタクリに吸蜜に来たギフチョウを撮るチャンス一度だけで、日が陰ったところで、樹上へ消えていき、二日間の撮影は終了です。