ムラサキ3兄弟の集団越冬について

先日、房総のルーミスシジミを見に行ったとき、今日は風がないので、あまり降りてこないと言われ、そんなものかなあと思っていましたが、その後、豊橋市でムラサキシジミやムラサキツバメの状況を観察していて、やっぱり同じだなあと感じました。要するに、無風時は樹冠や枝先で日光浴をするようで、降りてこないんです(風があると風を避けて低い位置に降りてくる)。

それからこれら3種の飛翔の違いも感じました。

ムラサキシジミは、木から木へ移ることはほとんどなく、あまり移動せずに上下に動いているケースがほとんどです。

ムラサキツバメは、木から木へ横方向に移動しています。たまに降りてきますが、滅多に降りてきません。先日は、茶畑の上を飛んでいた雄の写真を撮ることが出来ました。

ルーミスは、その中間くらいでしょうか。たぶんこのとことが、越冬集団の個体数に影響するのではないかと思うのですが、どうでしょう。

先日(6日)、ムラサキシジミを観察していると、日光浴をして、すぐに常緑樹(ヒサカキ?)の枯葉に止まろうとしている個体をいくつか見ました。1回の日光浴で4~5回このような行動繰り返し、それをさらに数回繰り返した後、枯葉の塊の中に潜り込みました。その場所には先客のムラサキシジミがいるのです。一応、証拠の写真を張っておきます。

先客のムラサキシジミが誘引因子となっているかは不明ですが、定着する因子にはなっているように思えます。

今まで、見かけたムラサキシジミの集団越冬(正確には集まって夜を過ごしているだけかもしれません)は、2頭、4頭と6頭(のぞき込んだら逃げられた)でした。

8日は冬型の気圧配置となって北風が強く、集団越冬はのぞき込んでも動きませんでした(ちょっと触ったら4頭飛び出しました)。最終的にどれくらいの集団を作るのか楽しみにしています。好奇心の行く末は、まだまだ先にありそうです。