2013年

7月

29日

プチ宴会の翌日(日)は、朝から撮影へ

朝食をいただき、予定どおり8時過ぎに出発です。午前中の撮影目的は諏訪盆地を南下して岡谷市のムモンアカシジミです。この日は福井からSAさんも参加しての4名体制で、狙うは羽化直後のムモンアカシジミです(そう、うまくいくかって思っていらっしゃる方がほとんどと思います)。

まあ、誰の引きが強いかは別として、このメンバーですので何とかなります。到着時刻は9時過ぎで、もっとも遠いはずのSAさんが叩き出しを終えています。新鮮なムモンアカの翅裏を撮影して、さらにちょっとたたき出し、まあ、裏はよいかという感じですが、開翅や飛び交う時刻にもまだ間があります。

昨年、翔さんが産卵を確認したというコナラを中心に見回りを続けていると、うーん、羽化直の翅が伸びていないやつがコナラの株元にいるではないですか。早速皆さんを呼んであっちからこっちから撮影です。蟻に追いかけられながらすばやく逃げるムモンアカの六脚には、フサフサした灰色の毛が付いています。このときの映像は誰か撮っているのでしょうね。私はしっかりと観察してしまいました。本当ならビデオで撮影したいところですね、

コナラの葉の上にとまっている新鮮なムモンアカシジミ♀?
D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.28、岡谷市

 

攻撃するアリから逃れ、小枝に移動し安全な場所を探して移動しているムモンアカシジミ♂?
D600+200mmマイクロ(ストロボ発光あり)、2013.07.28、岡谷市

安全な場所(蛹がら)にたどり着いて、ゆっくり翅を延ばしているムモンアカ
D600+20mmマイクロ(ストロボ発光あり)、2013.07.28、岡谷市

 

上の写真の反対側から撮影して、最大限トリミングしたもの
E-P5+MZD60mmマクロ(ストロボ発光なし)、2013.07.28、岡谷市

 

蟻から逃げ切ったところで、脚の毛を振りほどくような仕草も見られました。お世話になった蟻から攻撃されるムモンアカシジミの適応能力もすばらしいものです。不要になった脚の毛は、飛翔するためには邪魔なだけですので、脚で掻き落とすのも理にかなっています。

結局は開翅せずに飛び去ってこの観察劇は終了です。羽化時刻やその行動は、従来からの観察例とよく合致しておりますし、とりわけ新しい知見があるわけではありませんが、一同満足の半日だったと思います。

ムモンアカの撮影中にオオヒカゲも見つけていただき、瞬間開翅したんですが、うまく撮影できませんでした。

 

暗いところを好むオオヒカゲを雰囲気を損なわずに撮影することは、かなり難しいことです
D600+200mmマイクロ(ストロボ発光なし)、2013.07.28、岡谷市

 

さて、この日のいろいろな会話は、また後日として紹介する日があるのかないのか分かりませんが、正午を過ぎたところで、SAさんを残して飯田盆地南部のクロヒカゲモドキの撮影に向かいました。

 

 

クロヒカゲモドキ♀の裏面(100分の1秒で切っていますので、手振れしています)
D600+200mmマイクロ(ストロボ発光なし)、2013.07.28、長野県南部

 

午後5時半を過ぎてからテリ張りを始めたクロヒカゲモドキ♂
E-P5+MZD60mmマクロ(ストロボ発光なし)、2013.07.28、長野県南部

最近導入したこのカメラ、125分の1秒で切っていますが、かなり手振れ防止効果は高いようです。

午後1時過ぎに到着し、テリ張りは4時以降とのことなので、2時間以上時間があります。まずは、かつての耕作地で今は草生えとなっているところを探しますが、薄暗くてよさそうな環境のところを叩いても一向に出てきません。よーく見ると最近入ったと思われる踏み跡も見られ、採集者が入った後と思われます。

仕方がないので、一応山頂に向かって移動しながら良いポイントはないか探します。行き当たりバッタリですが、途中でネットを持った採集と思しき人と会話をして、探せばいるかもしれないと直感しました。山頂は明るく乾燥していて見かけるのはジャノメチョウだけです。

翔さんFさんがほぼ同時にクロヒカゲモドキ♂確認です。あとは逃がさないように3人で監視しながら撮影を続けます。その後♀も現れ撮影していたところ、ここで、ネットを持ったご年配(ちょっと失礼な言い方でゴメンナサイ)、採りたそうに近寄ってきましたが、「撮影中なので採集しないでください」とキッパリ、2日前には言えなかった言葉を発しました。

Fさんは夕方用事があるため、後ろ髪を引かれる思いで帰られました(本当のところは分かりません)。

このところ、公私共にややハードスケジュールが続いており、更新が週末までずれ込みました。文章はすぐ書いたのですが、写真の整理に時間がかかります。今年のハイシーズンもほぼ終焉を迎えようとしている中で、もうしばらく、思い残すことがないような写真が撮れるように撮影を続けていきたいと思っています。

2013年

7月

29日

7月最後の土曜日27日は、八ヶ岳でプチ宴会

ここ何年か、メールで貴重な撮影ポイントの情報交換をしながら撮影をさせていただき、効率よく撮影できているのは、ありがたい限りです。ほとんどの場合、現地で「お疲れ様でした」という感じでお別れすることが多いんですけれどね。まあ、G.W.に白馬での夜の語りもありますが、皆が揃うわけでもありません。

今回は、八ヶ岳山麓に今春引っ越されたFさんの家へ押しかけ、飲んで食べて、しゃべって寝てしまうわけですが、短時間でも楽しい時間でした。もちろん、有意義な昼間の撮影があっての話です。また、手料理をご馳走してくださった奥様、どうもありがとうございました。来年もお世話になると思いますので、よろしくお願いします。

今回は、昨年秋のルーミス撮影のときと同じメンバー(もう一人は翔さん)でしたが、夕闇迫る八ヶ岳の高原の中で、日ごろの疲れも手伝って早い就寝となってしまったことは残念でした。

次回はもっと多くの人数で、楽しく過ごしたいと思っています。

 

 

クサフジで吸蜜するミヤマシロチョウ♂この場所では比較的新鮮な個体がいましたが、枯れ枝邪魔ですねえ。

D600+200mmマイクロ、2013.07.27、八ヶ岳山麓

 

 

ちょっと暗すぎますかねえ、吸蜜するミヤマシロチョウ♂

D600+200mmマイクロ、2013.07.27、八ヶ岳山麓

 

観察会へ入れてもらって撮影したミヤマシロチョウの交尾(上が雌)

D600+200mmマイクロ、2013.07.27、八ヶ岳山麓

うーん、個体数少ないなあ、保護活動がうまくいってるんでしょうかねえ。

午前中は八ヶ岳山麓のミヤマシロチョウの撮影です。ここでミヤマシロを撮影するのは10年ぶりくらいでしょうか。集団吸水はなく、鮮度も今一でしたが吸蜜、交尾、飛翔と撮影できましたので、文句を言ってはいけませんね。この日は観察会があって、参加させてもらいながら午前中の撮影を終了しました。

オオイチモンジを狙ってのトラップは、完全な敗北でしたので、いつかリベンジをしたいと思っています。

 

 

 

 

写真甘いなあ、オナガシジミ♂?

D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.26、原村?

 

オナガシジミ♀?、D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.27、原村?

 

上の写真と同一個体の開翅

D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.27、原村?

午後というか、夕方はオナガシジミを撮影しようということになりましたが、正確な場所が分かっているわけでもなく、まったく勝算はありません。季節の進行と標高を鑑み適当に「ここらへんかんなあ」ということで、適当に叩きます。

翔さんのたたき出し、他の2名でルッキングというスタイルで始めたところ、一発目で飛び出し撮影でき、場所を変えて叩いても比較的効率よく見つけることが出来ました(なあんや、簡単やなあ)。失礼しました。

最後の場所では、翔さんの竿さばきもあって、ほぼ目線に降りてくれて開翅もしてくれました。まあ、熟練した複数の老眼で追うのでオナガも逃れることは出来なんでしょうね。

さあて、このあとは翌日に続きます(いつ更新できるのやら)。

2013年

7月

29日

7月26日(金)は、お休みをいただいて信州へ

長野県北アルプス周辺のオオゴマシジミの雄をきっちり撮影したことがないので、ここ何年か挑戦していますが、休日に行くと採集者だらけで撮影チャンスがほとんどありません。止むを得ませんので、天気予報もあまり芳しくない平日を狙って行くんですが、それでも採集者とはバッティングします。

この日も、到着直後は撮影者が独りいたきりでしたので、しめしめと思ったのも束の間、採集者二組とバッティングです。幸い、隙間を縫って撮影することが出来たので、良しとしましょう。

 

ゆっくり翅を開くと黒点が少なく、青さが目立つオオゴマシジミ♂(やや大きめの感じ)

D600+300mmF4+1.7テレコン、2013.07.26、松本市

 

この地域の標準的な感じのオオゴマシジミ♂(やや大きく感じた)

D600+300mmF4+1.7テレコン、2013.07.26、松本市

 

 

なお、オオゴマが未撮影に終わることを危惧して、朝方、木曽のムモンアカシジミ、帰りにアカセセリを撮影しました。

 

1頭だけしか見つけることはできませんでしたが、新鮮なムモンアカシジミ

D600+200mmマイクロ、2013.07.26、松本市

 

レッドクローバーで吸蜜する新鮮なアカセセリ♂

D600+200mmマイクロ、2013.07.26、松本市

 

この日は、天気予報より良い天気となり、終日撮影することが出来ました。もう少しゆっくり撮影する時間もありましたが、週末の撮影予定があるので、早めの帰宅としました。

2013年

7月

22日

7月20日(土)は、今年初めての上高地です

今年初めて上高地へ行きました。11時過ぎにバスターミナル到着というきわめて遅い時間帯での到着です。本日の本命の撮影は、朝のうちに済ませたのですが、こちらは後ほど紹介します。

上高地での狙いは、オオイチモンジ♀ですが、午後1時半まで2時間ほど粘り、何とか撮影を終えて小梨平に向けて歩いていると、どこかで見たような若者が歩いています。そう、松本在住のSさんです。私はTさんと朝からの撮影の帰りで、タラタラ歩いていたこともあり、追い越されたわけですが、ここでちょいと立ち話をしていると、ぬかるんだ地面に向けてオオイチのメスが降りて来るではありませんか。しばし、被写体となってくれて、その後樹上へ消えていきました。

「こんなこともあるんだねえ」と言いながら、かっぱ橋を渡ってカラスシジミを探してみましたが、そんなにうまくいくもではありません。

オオイチモンジ♀の吸水です。ストローを延ばしているのが確認できます。直射日光が強く、後翅が青く光ってしまいましたが、オオイチではよくあることで、ストロボ発光させてもこのような色合いになります。

D600+300mmF4+テレコン1.7、上高地、2013.07.20

本来はドロノキの樹上で産卵に来ているオオイチモンジ♀を撮影するために上高地へ来ましたが、このようなラッキーも山の神のおかげですかねえ。

一応樹上のオオイチモンジ♀の写真も貼っておきます。

ドロノキの葉上にとまって休息しているオオイチモンジ♀、飛翔しながら産卵のような行動と休息を繰り返して、しばらくするとどこかへ飛んでいってしまいました。本日見た中で(メスは3頭かなあ)最もきれいな個体だった。

D600+300mmF4+テレコン1.4、上高地、2013.07.20

 

産卵でしょうか?しきりに尾端を曲げていました。

オオイチモンジ♀、D600+300mmF4+テレコン1.7

 

早朝は、懸案のアイノミドリシジミ♂の撮影をしました

朝方、松本市内の標高の高い場所で撮影したアイノミドリシジミですが、この蝶との相性は悪く、何度も撮影に挑戦するも、翅表をまともに撮影できていませんでした。今回ゼフの撮影に関しては、そのこだわりと卓越した技術をお持ちのTさんとご一緒です。まあ、本音を言えば、今回も鮮度や写真のできについては満足ができるレベルではありませんでしたが、来年に向けてこれで何とかなりそうかなあという感触はつかめました。

ゼフの卍飛翔は、飛翔写真としては簡単な部類に入ります。置きピンとシャッタースピードさえ気をつければ、比較的簡単に撮ることができます。

アイノミドリシジミ♂の卍飛翔、D600+300mmF4+テレコン1.7松本市、2013.07.20

 

アイノミドリシジミ♂の輝きは、ミドリシジミ類の中でも強いほうです。色合いは緑っぽく見えるときもありますし、やや青みがかかるときもあります。まあ、光そのものが朝方なら赤味がかかっていますし、曇ればやや短い波長となりますので、これが本当の色というのは難しいと思います。それより、そもそも私が使用しているレベルのモニターでは正しく再現することは難しいですね。

D600+300mmF4+テレコン1.7、松本市、2013.07.20

 

 

アイノミドリシジミ♂のテリ張りですが、やや垂直に近いとまりかたで若干不自然ではあります。

D600+300mmF4+テレコン1.7、松本市、2013.07.20

 

斜め前からのアイノミドリシジミ♂の開翅写真ですが、複眼、左前翅、右後翅にピントがくるアングルでいつか表現してみたい。

D600+300mmF4+テレコン1.7、松本市、2013.07.20

フルフレームのカメラに望遠レンズで接写すると、被写界深度が極端に浅くなります。それでもきっちり鱗粉まで解像している写真が撮りたいと思っています。自分で撮影した過去の写真の多くは、被写体ぶれや手振れが多く見られ、それはそれで仕方ないのですが、もっときれいに撮りたいと思っています。

デジタルで撮影していく限り、今後も技術革新の恩恵を受けることができるわけで、楽しみな反面、技術レベルの差が大きくなるのか補われるのか(おそらくその両方が同時に起こるのでしょう)分かりません。

そろそろ、フィルムカメラを持ち出してみようかなんぞとよからぬことが頭をよぎっています。

2013年

7月

16日

海の日を含む三連休は、初日を除いて撮影しました

7月13日(土)は、初孫のお宮参りや夜所用があって蝶の撮影どころではありません。天気もイマイチとはいえ、このハイシーズンの最中どこへも行かないという選択はなく、バタバタしておりました。

今回、雨模様ということもあって、E-5を久しぶりに持ち出しましたが、レンズも含めて十分現役であることを再確認しました。詳細はシーズンオフにでもゆっくり書きたいと思っています。

14日(日)は、鈴鹿のキリシマミドリシジミを見に行きました

前日の疲れが残っており、遠出は無理ですので、朝起きてからどこへ行くか思案します。といっても、県内のクロヒカゲモドキか情報をいただいたオオムラサキくらいしか選択肢がないのですが、ちょっと早いけど鈴鹿のキリシマを見に行こうかなあと結論に達しました。もちろん羽化は始まっていますが、この時期は♂の活動があまり期待できないので、ピカピカの♂開翅は無理と思われます。

現地到着10時過ぎ、ちょっと遅すぎますね。案の定撮影者はほとんどいなくて、ネットを持った人ばかりですが、せいぜい5組くらいしか入っていないようです。親子連れの方に話を聞くと30分ほど前にメスが地面で開翅していたが取り逃がしたとのこと。ふーんそうなんだと思いながら、アカガシをチェックしていきますが、その姿を捉えることができません。

キリシマミドリシジミ♂は低いところを飛んでいましたが、最後まで近くへ来て開翅することはありませんでした。

D600+300mmF4、菰野町、2013.07.14

アカガシを叩いていると、フラフラと飛び出してきたキリシマミドリシジミ♀

D600+300mmF4、菰野町。2013.07.14

上と同じ個体です。ゆっくりと翅を広げてくれました。

D600+300mmF4、菰野町。2013.07.14

 

もう少し早く出かければ、雌の開翅を撮影できたかもしれませんね。突然、雨が落ちてきて、車の戻った瞬間、スゴイ雨でした。

雄の吸蜜写真も撮りましたが、またの機会としますね。

 

 

15日(海の日)は、新潟県までアサマシジミを見に行きました

アサマシジミが生息している河原には、タイツリオウギでしょうか、一面に生えています。まだ花が咲いていないので、もう少し後の方が良かったかもしれません。

 

三連休最終日の前日夜中に始動です。夕方ちょっと仮眠をして、もう少し寝たかったんですが、夕食のため起こされました。私の役目として、肉を焼かねばならず、起こされたわけです(まさか、夜中に出かけるので、もう少し寝させてくれとも言えませんしね)。

出発は、午前零時前で、途中仮眠しながら駐車場到着は6時を過ぎていました。うーん、もうちょっと早いほうが良かったかもと思いながら歩き始めます。通常、2時間強の行程ですが、3時間ほどで目的の場所へ到着といきたいんですが、こっちかなあ、あっちかなあで時間をロスしてしまい、ポイント到着10時です。川原にタイツリオウギの小さな群落があり、すれたヒメシジミに混じって明るいシジミが飛んでいます。目的のアサマシジミ(高標高地タイプの通称シロウマシジミ)♂が飛んでいます。何とか撮影することができました。

影を作って日陰で開翅した直後に、影を取り去って撮影したアサマシジミ♂

E-5+ZD50mm+EC14、糸魚川市、2013.07.15

 

上の写真のように、一目でそれと分かるものとそうでない個体もいます。ヒメシジミも含めて撮影しておきますので、撮影中ははっきりしない個体もいますね(そんなことでよいのかと言われそう)。

やや暗めの雄と赤が目立つ雌も撮影することができました。この間10分ほどですが、後が続きません。たまに飛んでくるんですが、とまることがほとんどなく、他の場所へ行ってしまいます。山の天気は崩れやすく、朝方しか晴れ間が期待できませんので、初めから10時半には切り上げようと思っていました。予想通り、ガスがかかってきました。これ以上時間を延ばして、びしょ濡れになりながら帰るのもいやなので、できるだけ早く駐車場へ近づきたいところです。

天気が安定していれば、もう少しゆっくり探索することもできるのでしょうが、それは次回にします(次回があるかどうかは別として)。車での往復約10時間、歩行時間6時間、現地滞在時間0.5時間ですね。何やってるんでしょうね。

上と同じ個体が、半開翅したところです。

 

アサマシジミ♀も翅を開いてくれました。

E-5+ZD50mm+EC14、糸魚川市、2013.07.15

 

雨が降った日曜日はD600で撮影し、結果、雨の降らなかった月曜日はE-5での撮影とちぐはぐですが、歩行時間が長い撮影では、土砂降りでも大丈夫なE-5は心強い見方ですね。今となっては1200万画素というスペックが気になりますが、レンズのよさは、マイクロフォーサーズにはないですし、被写界深度の深さはフルフレームにはない強みですので、撮像素子やファインダーにブレイクスルーがあれば、良いシステムと思うんですが、どうでしょう?

更新が遅れがちになっています。今回も2日分いっぺんで済ましてしまおうという手抜きブログですが、撮影枚数も少ないのでやむを得ませんね。今週末は再度アイノミドリに挑戦するつもりです。短時間勝負ですので、事前の準備が撮影の結果に大きく反映します。あと、今年になって一度も行っていない上高地へも出かけたいですね。ハイシーズンも終了間近?ですので、体調管理に気をつけ、家族にも気を使って(エッ、それで気を使っているのと言われそう)頑張りたいと思います。

2013年

7月

12日

7月最初の日曜日(7日)は、信州を南下しました

いよいよ、信州の高原でもゼフィルスの発生が多くなってきました。オオイチモンジも発生しているようで、ハイシーズンのクライマックスを迎えようとしています。ここ1ヶ月くらいは、北海道を含めてあちこちに行きたいところだらけですが、仕事をしなければいけませんし、いろんな用事が入って思うように出かけられません。それでも、何とか出かける気力だけは失わないように頑張っています。

長野県北部に朝早く到着するためには、前泊するか、夜中に出かけるしかありません。真っ暗な中、撮影機材を担いで出かける様は、人様が見たらなんと見えるでしょうね。

朝早くたたき出して、降りて来てくれたハヤシミドリシジミ♂です。生憎の雨で、まともに叩くことができず、確保できない状況が続きましたが、フラフラと飛んで車にとまり、その後、雨も強くなったので、この個体(裏面)のみしか撮影することができませんでした。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、大町市

 

次に向かったのは、天気さえ良ければアイノミドリシジミの乱舞が期待できる高原ですが、やはり雨、その中で元気に飛び回ってテリ張りをしていたのは、オオミドリシジミだと思っていましたが、よく見ると(よく見んでも分かるだろうという声も聞こえそう)ジョウザンミドリシジミです。低い位置で開翅したので、撮影することができました。

雨にも負けず、元気に飛び回っていました。ちょっとスレ気味ですが、まあこんなところでしょう。一昨年オオミドリがテリ張りをしていたところとそんなに離れてはいませんが、ちょっと環境の雰囲気が違います。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、池田町

 

次は松本盆地まで下がって、オオムラサキが乱舞する公園に向かいました。ミヤマカラスシジミも沢山いて、2時間ほどの撮影時間はあっという間に過ぎてしまいました。

元気よく飛び回るので、うまく撮影できませんでしたが、何とかピントの合った写真を貼っておきます。

E-PL5+MZD17mmf1.8、2012.07.07、松本市

 

ヒメジョオンで吸蜜するミヤマカラスシジミ♀、このような写真を撮るとき、一輪のみをクローズアップで撮影することも多いんですが、あえて前ボケの花も入れて撮影しています。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、松本市

 

あまり大きくないクヌギの木ですが、スズメバチがあちこち穴を開けて、そこからあふれ出る樹液を横取りに来ているオオムラサキ♂です。すべての個体が開いていると迫力あるんでしょうが、撮影のメインはミヤマカラスでした。オオムラサキの飛翔も少しだけとりましたが、こちらはそんなに難しくないようです。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、松本市

 

知らないうちに午後1時を過ぎてしまい、最後の撮影場所に向かいました。午後に活動するゼフで、エゾミドリシジミとメスアカミドリシジミ、それからウラクロシジミも見られるとよいなあという感じです。

現地到着午後3時、すでにエゾミドリの活動が始まっています。しかし、時間がやや早い性か、とまっても翅を閉じたままです。しばらくすると、おもむろに翅を広げ始めました。

メスアカも現れましたが、エゾに蹴散らかされてどこかへ行ってしまいましたが、エゾ同士のバトルは激しく、卍飛翔の後、必ず以前から占有していた個体が追尾飛翔をして追い払います。これがしばらく繰り返されますので、飛翔写真のチャンスですが、そう簡単には撮影できません。午後1時を回ったところで、活動も弱くなり撮影チャンスが少なくなったところで終了です。途中ウラクロシジミの交尾行動が見られたのは幸運でした。エゾに追われながら隠れるように雌雄が葉の上にとまって交尾成立まで20~30秒ほどの出来事でした。交尾位置が悪く良い写真が撮れませんでしたが、貼っておきます。

自分のすぐ近くで、エゾミドリシジミ♂の卍飛翔がみられたので、近接の飛翔写真を狙ってみました。2頭入った写真のほうが良かったかもしれませんが、なんとなく迫力があるこの写真を貼ってみました。

E-PL5+MZD17mm、2017.07.07、塩尻市

 

エゾミドリシジミ♂のテリ張りですが、こういう写真は、鮮度が大事ですね。次回はピッタリの時期に来ることにしましょう。

D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.07、塩尻市

 

活動時間終了が近づき、その後、日差しが強くなった直後にバトルなしにエゾミドリ♂が2頭仲良く?並んでいました。活動開始前にもたまにこのようなことが起こりますが、まあ、長く続くことではないので、あわてて撮影します。

D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.07、塩尻市

 

突然、テリ張りをする空間にエゾミドリ♀と思われる個体が出現し、その後開翅したので、交尾が成立するかと思っていましたが、♂もあまり興味を示さないままどこかへ消えてしまいました。

D600+300mmF4+テレコン、2013.07.07、塩尻市

 

夕方5時近くになって、ウラクロシジミが何回か現れるようになりましたが、エゾミドリ♂に追われてもあまり動じないウラクロ♂の前を♀ガ飛んでおり、葉陰に隠れて数十秒の逢瀬の末に交尾成立です(そういえば七夕ですよね)。ちょっと位置が悪く、なんともなりませんでした。

D600+300mmF4+テレコン、2013.07.07、塩尻市

 

疲れがたまっているため、帰りは猛烈な睡魔が訪れ、2度ほど仮眠を取りながら帰りました。途中、中津川の手前と愛知県に入る直前に激しい雷雨に見舞われました。中津川では前が見えないほどでしたし、岐阜県南部では凄い稲光とともにすぐ近くで落雷です。車の中は安全と分かっていても気持ちが悪いものです。

さて、次週からは信州の山岳地帯へ突入です。最近は体力の衰えを感じており、あまり無理せずに撮影に臨みたいと思っています。次は何をアップできるでしょうか。

2013年

7月

06日

7月4日(木)は、信州南部のキマルリを見に行きました

この日も朝方は、青緑色に光るゼフを求めて、大町まで出かけました。
朝から曇りがちで、時折強い雨が降る梅雨の末期らしい天気です。高原ではオオミドリシジミやコヒョウモンモドキが見られます。帰ろうとすると、ジョウザンミドリシジミが卍飛翔をしており、後を追いかけると、ヒメジョオンでテリ張りをしてくれました。

 

空き地で卍飛翔をするジョウザンミドリシジミ♂、2013.07.04、池田町

D600+200mmマイクロ

ヒメジョオンの上でテリ張りをするジョウザンミドリシジミ♂、2013.07.04、池田町

D600+200mmマイクロ

コヒョウモンモドキ♀の開翅、2013.07.04、池田町

D600+200mmマイクロ

 

キマダラルリツバメは、人気のあるシジミチョウです。日本産の蝶では、唯一尾錠突起が4本あるのと、翅裏はトラ模様というかヒョウ柄というか綺麗ですし、雄の翅表は、青く光ります。呼び方も、キマ、キマルリ、キマリンなどいろいろです。
まあ、生態も面白いんですが、分布も比較的狭く、愛知県には生息していません。活動時間が夕方のため、朝や昼間は他の蝶を相手にすることが多いのも特徴でしょうか。

現地到着はやや遅くなったものの、午後2時過ぎにポイントに到着すると、ちょうど飛び始めたところです。テリ張りが始まったところで、雨が強くなり、一時雨宿りのあと、再度撮影することができました。

 

キマダラルリツバメ♀、2013.07.04、長野県南部

D600+200mmマイクロ

キマダラルリツバメ♀の吸蜜(後)、2013.07.04、長野県南部

D600+200mmマイクロ

ワラビの上でテリ張りするキマダラルリツバメ♂、2013.07.04、長野県南部

D600+200mmマイクロ

個人的に一番撮りたかった蝶は、アイノミドリシジミなので、今度の日曜日再度挑戦です。

2013年

7月

02日

6月最後の週末は、肥後へ行く予定でしたが・・・

28日の金曜日は、ちょっと早めに帰り、夜行バスで熊本へ向かう予定でしたが、名古屋駅について切符売り場へ行くと、すでに発車した後でした。何のことはない、単に時刻を間違えていただけのことです。

一瞬頭の中が真っ白になり、数分間考えた後、一日遅れで出発することとしました。宿へ連絡して、レンタカーをキャンセルして、向こうで待ち合わせる予定だったSAさんに連絡をしてとりあえず帰宅することにしました。当然家族からは「何をやっとるの?」という冷たい視線を浴びながらも何とか持ちこたえて就寝時間を迎えました(妻に感謝感謝です。駅は近いとはいえ、荷物が多いので何度も送り迎えをしていただきました)。

 

 

 

土曜日は愛知県内の気になったところへ向かいました

写真なし、文章のみのブログとなっておりますが、しばらくご辛抱をお願いします。

気になっていた、豊橋市のサツマシジミ(2化)ですが、2♂を見たのみで、もう少し早い時期に行ったほうがよかったと思われます。理由は詳細には書きませんが、たぶん移動した後だったんでしょう。

このまま帰宅するのも何なので、岡崎のクロヒカゲモドキを見に行きましたが、結局確認できませんでした。新東名の工事が急ピッチで進む中、今後も健在でいてほしい蝶の一つです。

無事に夜行バスの乗って、30日の朝、熊本駅に到着

午前8時、無事レンタカーも借りて、森林の妖精(勝手につけた名前)ゴイシツバメシジミ(ゴイツ)の待つ現地へ向かうはずだったんですが、現地に近づくほど雨脚が強くなり、急遽引き返しながら、オオウラギンヒョウモンの舞う草原へ向かうこととしました。

11時頃到着すると、雨が上がった直後のようで、強風が吹いております。そんな中、やや擦れたオオウラギン♂が吸蜜に来ています。もうお一方撮影をされておられましたが、擦れた個体しかいないとのこと。でも、オスばかりなので、そのうち、きれいなメスが現れますよと言ってたところ、しばらくすると、メスが登場し、SAさんも登場です。ここで、予期せぬことが起こりました。風が弱まるにつれてピカピカの♂が飛んでいるではないですか?、それも大きなやつです。やはり引きの強い人は違いますねえ(私ではないですよ)。

オオウラギンヒョウモン♀の被写体ブレ広角写真

E-P5+ZD9-18mm+改造アダプター、2013.06.30、阿蘇高原

何とか大きさを表現したいんですが、画面からは伝わりませんね。

オオウラギンヒョウモン♀、D600+200mmマイクロ

 

かなり、新鮮なオオウラギンヒョウモン♂の吸蜜

D600+200mmマイクロ、阿蘇高原、2013,06.30

上と同一個体(ほぼ同一条件)

次の日のために、本命のゴイツの様子も見たくて、阿蘇の草原は13時頃切り上げることとしました。本来なら、SAさんとゆっくりとお話できる機会だったんですが、機会はいくらでもありますので、次回ということで。

 

あけて、月曜日も曇り空で、小雨が落ちてきます

まあ、この時期の大敵は雨なんですが、こればかりはどうにもなりませんし、熊本まで来ている以上ジタバタしても始まりません。前日の夜の話なんかも書きたいんですが、今回はパスしましょう。ただ、この蝶を育む環境全体の保全に向かって、一歩一歩前進しているのは確かなようです。

 

ゴイシツバメシジミは、いわゆる種の保存法で蝶としては最も早く指定されており、その後、オガサワラシジミ、ヒョウモンモドキが追加されています。関係者に聞くところによると、未だに密猟が続いているようで、きわめて残念なことだと思います。

この法律や環境省の保全に対する取り組みに関し、いろいろ意見を述べたり、議論を尽くすことは必要なのですが、法律を守るという行為は、法治国家に住む限り当然の義務なわけです。それが出来ない方々は、アウトローの烙印を押されます。

さあて、保全の看板など貼っているようでは、撮影は失敗かなあとお考えの諸兄、ご安心ください、何とか撮影することが出来ました。2年前にも撮影しているのですが、そのときよりはかなり鮮度が良いです。メスは撮影できませんでしたが、またいつかということで、宿題として残します。

ゴイシツバメシジミ♂の裏面、2013.07.01、熊本県某所

D600+200mmマイクロ

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