2012年

8月

01日

7月最後の月曜日は、鈴鹿のキリシマミドリシジミです

7月30日(月)は、お休みをいただきキリシマミドリシジミを見に行きました。本当は先週行きたかったんですが、休みを取ることができなかったため、この日となりました。

疲れもたまっており、出発はやや遅めです。事前の情報であまり活発な状況でないこともあり、現地到着は10時前です(いつものことながら遅い到着ですね)。

すでに、採集者が3名ほど来られておりましたが、ほとんど飛ばないようで、少し情報収集の後に嫌いなヒルが生息する場所へ移動しました。

11時過ぎから陽が射すようになり、キリシマ♂が飛び始めましたが、あまり活発ではなく、たまに飛び出してきますが、すぐに葉裏にとまってしまうようです。しかし、突然5頭ほど飛び出してくるような場面もあり、動きが読めない中で、はるか向こうの杉に止まりました。しばらくすると開翅して谷の下のほうへ飛んでいきました。

谷を挟んではるか向こうの杉の葉にとまりました。写真中央です。D7000+シグマ50-500(500mm)でこの大きさです。(上下カットしました)
谷を挟んではるか向こうの杉の葉にとまりました。写真中央です。D7000+シグマ50-500(500mm)でこの大きさです。(上下カットしました)

チャンスらしいチャンスもないまま、午後1時を過ぎると飛び出す個体はいなくなりました。本日はここまでとあきらめて、駐車場へ向かう途中、ひらひらと緑色の物体が下りてきて石垣に止まりました。裏面だけでしたが撮影することができたのは、頑張ったご褒美でしょうか(単に悪運が強いだけ?)。欲張って、85mmマイクロレンズを出して近づこうとすると樹上へ飛んでいきました。

こんな内容しかなく、更新をやめようかとも思いましたが、まあこれも一日と思い直して、更新しましたので、内容について(写真のできも含めて)ご容赦ください。 

ここで、あまり面白くもない内容をちょっとお話します(チョウに関係ないのでスルーしてください)。

デジタルカメラの進歩は目覚しく、私の使っているカメラも何十分割して測光演算して露出を決定しているようです。チョウの写真撮影では、ほとんどの場合+-2/3程度補正するだけで適正露出で撮影できます。

ところが、黒かったり白かったり、時には光り輝くようなチョウでは、補正レベルが難しいケースもあり、補正したけど白飛びしてしまったこともありました。そこで、原点に戻り、スポット測光してから補正すれば被写体の大きさや背景に引っ張られることはなく、(チョウごとに)補正レベルが決定できるはず?なので、今回、アイノやらキリシマの撮影で確認したかったわけです。 まあ、答えは来年ということになりましたが、写真撮影に関しては、こうでなければいけないという絶対的な答えもないわけですので、所詮本人の好みの問題なんですけどね。

もう一つ、レンズのお話もします。

シグマの50-500を1ヶ月ほど使用した結果、大きくて重くやや暗いけれどよく写るレンズだなあと関心しております。「昆虫写真はマクロレンズで撮るべし」という持論が揺らぐほどです。しかしながら、このレンズを常時持ち歩くには重過ぎます。少なくとも私の体力では無理ですね。

各メーカー純正も含めて望遠ズームの秀逸さが望遠マクロの更新が遅れている原因の一つと思いますし、両社(CとN)の34も寄れる良いレンズであることも原因と思いますが、そろそろ200mmクラスの望遠マクロもリニューアルしてほしいものです。

 

2012年

7月

31日

7月最後の日曜日もアイノミドリシジミを狙いました

宿の出発時間は、6時ですので、朝食代わりのおにぎりを握ってもらい出発です。ものすごい量の朝露が降りており、活動前のチョウを見つけられれば朝露を纏ったチョウたちを撮影できるかもしれません。

乗鞍岳を見ながら林道を流します。この時刻、チョウの活動は始まっていないので、ゼフのよさそうなポイントもスルーします。事前に情報をいただいていた付近を中心にあたりをつけていたところ、ちょっとおなかが痛くなったので、トイレを探して右往左往(正確にはアップダウンでしょうか)、ちょっと時間を使いましたが、ポイント到着は8時半頃となりました。

ここへ飛んできたのは、ちょっとスレかけたオオミドリシジミ♂ばかりのようです。アイノミドリシジミは、特別に珍しいチョウではないんですが、テリを張る為の広い空間が必要なようで、見下ろせるように撮影できる場所は、あまり多くないように思います。

アイノミドリは、来年以降の宿題とします。

その後、ちょっと時期は早いんですが、オオゴマシジミ♂を狙って有名産地へ向かいましたが、多数の採集者と数名の撮影者とお会いしただけでオオゴマは見ただけに終わりました(人のことは言えませんが、何でこんなに同じ場所に集まるんでしょうか?)。

 

ホシチャバネセセリ♂の開翅(すぐに見失いました)木曽町2012.07.29 D7000+200mmマイクロ
ホシチャバネセセリ♂の開翅(すぐに見失いました)木曽町2012.07.29 D7000+200mmマイクロ

ここではコヒオドシを撮影して、正午前に次の場所へ移動です。今回、ホシチャバネセセリの新鮮な雄を撮影したかったんですが、上の写真を撮影した直後にこの個体を見失い、アップで撮影した下の写真では、すでにややスレておりました。ここへ来る途中にムモンアカシジミも撮影することができました。

残るは月曜日の更新ですが、あまり気が進みません。

2012年

7月

31日

7月最後の土曜日は、南アルプスからスタート

7月28日(土)は、南アルプスの標高1,500m付近を目指します。

ポイント到着は、予定時間より少し遅めの8時ちょっと前、沢沿いのミズナラを見ているとアイノミドリシジミらしいチョウが卍飛翔をしています。低いところにはとまらず、高い位置でテリを張ってから飛び去っていきます。

アイノミドリシジミ♂らしき卍飛翔、もう少し鮮明に撮れると良かったんですがね。大鹿村、2012.07.28 D7000+200マイクロ(トリミング)
アイノミドリシジミ♂らしき卍飛翔、もう少し鮮明に撮れると良かったんですがね。大鹿村、2012.07.28 D7000+200マイクロ(トリミング)
これじゃあ、よく分かりませんよね、証拠写真以下ですね。大鹿村2012.07.28 D7000+シグマ50-500
これじゃあ、よく分かりませんよね、証拠写真以下ですね。大鹿村2012.07.28 D7000+シグマ50-500

吸蜜に来ているのは、各種ヒョウモンとスジボソヤマキチョウが多い中、ベニヒカゲが飛んでいます。このチョウが見られるようになるとハイシーズン終了を感じます。せっかくなので、いろんなチョウを撮影しておきます。

スジボソヤマキチョウ♂の飛翔(飛び立つところを撮影するちょっとズルかな)大鹿村2012.07.28 D7000+200mmマイクロ
スジボソヤマキチョウ♂の飛翔(飛び立つところを撮影するちょっとズルかな)大鹿村2012.07.28 D7000+200mmマイクロ

まずは、ミヤマシロチョウを撮影します。この時期としては、比較的きれいな雄ばかりです。崖の上をツマジロウラジャノメが飛んでいますが、射程距離には入りません(一応撮りましたが)。雄が排水用の塩ビ管に反応しながら飛んでいますが、探雌飛翔のようです。他にフタスジチョウ、オオウラギンスジヒョウモン(黒化型)、ウラギンヒョウモン など種類と数はたくさんいました。

正午を過ぎてしまったので、終了して木曽谷へ移動します。ちょっと木曽谷へ立ち寄ろうと思ったんですが、真っ黒い雲から大粒の雨が降り出し、やむなく、本日の宿がある旧奈川村へ向かうこととしました。

ここで、新鮮なアカセセリ♂を撮影して、本日終了です。毎年お世話になっている亀遊館のお風呂で汗を流し、夕食のビール(この時間がもっとも幸せかも)です。なでしこジャパンの試合も気になりましたが、部屋に戻ると撮影した写真の整理も中途半端に寝てしまいました。

本日の第一目標でありましたアイノミドリシジミ♂の開翅は、うまく撮ることができず、次回の宿題となりました。

2012年

7月

25日

7月22日(日)は、上高地で黒いオオイチモンジを見ました

翔さんと一泊二日の上高地行きの予定でしたが、梅雨が明けたにもかかわらず、天気がすっきりしません。というか、土曜日はまったく無理と言う感じなので、完全休養日とし、日曜日だけの日帰り日程となりました。

本当は、他の蝶を狙っていたんですが、強い雨にて断念し、オオイチ♀に狙いを定めてポイントへ向かいました。ドロノキを眺めてもオスは飛んでいますが、メスはなかなか見つかりませんし、雨粒は落ちてこないものの天気は今一つです。

しばらくすると、翔さんが黒いオオイチが飛んでいる的な発言、何を言っているのかなあと思って行ってみると、見たこともない蝶が飛んでいます。いわゆるクロオオイチ(北海道産の黒化型)とよく似ています。

河原を飛ぶ黒いオオイチモンジ♂(クロオオイチ) D7000+200mmマイクロ(トリミング)
河原を飛ぶ黒いオオイチモンジ♂(クロオオイチ) D7000+200mmマイクロ(トリミング)

 

翔さんのカメラバッグに止まったときが、一番ゆっくり撮影できました。もう少し焦点距離の長いレンズを持ってくれば良かったと思っても、手遅れですね。ノーマルなオオイチモンジ雄も撮影しましたが、こんな角度が好きなんです。何となく翅裏も見えていて、姿もしっかり捉えているような・・・。

クロオオイチは、白も赤もなくなっていて、予備知識がなかったらオオイチモンジとは思わないかも(笑)しれません。ちょっと傷はありますが、贅沢を言えばきりがありませんからね。 

午前11時頃から1時間半ほどの間に数回姿を現したクロオオイチ、本当によいものを見させていただきました。

さて、ハイシーズンも終了間近、今週末もいろいろ撮影したいと思っています。 

2012年

7月

17日

連休最終日(海の日)は、上高地でオオイチモンジを撮影

この連休も梅雨末期のスッキリしない空模様です。海の日は、アイノミドリシジミを撮影したくて、新穂高まで出かけました。朝は雲が多く、なかなか陽が射しません。やっと陽が射し始めたのは8時を過ぎていましたが、ゼフィルスは飛びません。何という花でしょうかヒメシジミが沢山吸蜜に来ていましたので、撮影した後にオオイチモンジの撮影に切り替えて上高地へ向かいました。もちろん、新穂高でもオオイチはいますが、それ以上に沢山の採集者が集まります。

比較的新鮮なヒメシジミ雌雄がたくさん吸蜜に来ていました。D7000+200mmマクロ(トリミング)
比較的新鮮なヒメシジミ雌雄がたくさん吸蜜に来ていました。D7000+200mmマクロ(トリミング)

上高地のバスセンターに11時に到着し、小梨平のキャンプ場へ入るとトイレの近くをオオイチモンジ♂が飛んでいます。まずは証拠写真を押さえて、散策道を明神橋~徳沢まで歩く間に優に20頭を超えるオオイチモンジ♂を見ることができ、さらに足を伸ばしましたが、めぼしい蝶はツマジロウラジャノメくらいで、見たい蝶は現れませんでした。

今回、比較的新鮮なオオイチモンジ♂の翅表をしっかり撮ることは出来ましたが、お見せする写真は、ちょっと違う写真としました。もう少し時間があれば、飛翔写真を狙うところですが、ちょと欲張りすぎたため、十分な時間がなくこんな写真ですが、上高地らしいオオイチの写真かなあと思っています。

本来撮りたい写真と違いますが、こんな日もありますね。次週は再度上高地へ向かう予定です。

2012年

7月

15日

三連休初日は、ゆっくり県内からスタート

前日の飲み会で、やっぱり日本酒を飲み過ぎ、早朝起きることも動くことも出来ません。何とか8時過ぎに起きて、出発は10時を過ぎています。

まずは、岡崎市のクロヒカゲモドキを見に行きました。到着したのは11時半頃ですので、かなり蒸し暑い中で探す作業は結構きついものです。ススキ混じりの草むらの中をSEさんが竿で叩きながら歩いています。「イノシシかと思った」と冗談を言うのですが、いたるところにイノシシの痕跡がありますし、この場所で数年前に目の前を横切るイノシシも見ています。

作業小屋の近くで、ややスレたクロヒカゲモドキ♂を見かけましたので、なんとか追いかけて撮影しました。 

三連休の初日としては、中身や写真のレベルが低いですね。今回はシグマの50-500mmによるゼフの撮影は思ったようにはいきませんでした。

クロヒカゲモドキの写真を見ていただければ分かりますが、ピントはきわめて薄い中で撮影しています。もちろん人に見せられないような失敗写真もたくさん撮れてしまいます。被写界深度を深くすれば、画面が煩雑になりますし、シャッタースピードを遅くしたり、感度を上げなければなりません。

最近のカメラは露出の決定が上手になり、大きく外さないので、より撮影に集中できるようになりましたが、反面、もっと丁寧に撮影しないといけないと感じることもあります。

今回の3枚の写真について、スポット測光で露出を補正すべきだったかなあと感じています。いまさら何をとおっしゃる方もおられるとは思いますが、これが正解と言うのがないのも写真でありますので、難しいところですね。

2012年

7月

11日

7月8日(日)はアサマシジミ(イシダシジミ)を見に行きました

4泊5日の北海道でしたが、全体としてあまり天気は良くありませんでした。4日目は特に悩ましく、十勝地方は南部ほど雲が多い状況でしたので、北へ行けば蝶を見られる可能性は高くなるのですが・・・。

こんな写真も何ですが、北海道の蝶が遅れている証として、帯広市内のクジャクチョウの幼虫を載せておきます。早い年なら、成虫が見られてもおかしくない時期だそうですので、かなり遅れているのでしょう。

帯広市内でエゾイラクサ葉上のクジャクチョウの終齢幼虫
帯広市内でエゾイラクサ葉上のクジャクチョウの終齢幼虫

北海道も4日目となり、十勝地方のアサマシジミ北海道亜種(というより、やはりイシダシジミと言った方がピント来ます)を見るために、maedaさんに無理をお願いして、連れてっていただきました。いるかどうか確信はないとおっしゃっておられましたが、ナンテンハギの生えている生息地に入り、しばらくするとアサマシジミの雌、続けて雄が現れて翅を広げてくれました。もう少し違った環境をイメージしていましたが、その色合いは想像していたものと同じです。

40年前の保育社の原色蝶類図鑑では、ヤリガタケシジミも含め、3種に別れていましたが、現在ではアサマシジミの一亜種として扱われています。

今回の北海道では、すっきり晴れた日はほとんどなく、全体としては曇りがちで、晴れ間が出たり、雨が降ったりという天気でした。最終日の5日目は、朝方草地を少し叩いてみましたが、気温も低くヒメシジミが飛び出す程度でしたので、観光中心に切り替えました。

 

2012年

7月

10日

7月7日(土)北海道3日目は、石北峠を越えて南下します

大雪湖~石北峠~北見地方は、比較的カラフトヒョウモンが多く生息している地域です。あと2週間ほど早く伐採地を中心に探せば、さほど苦労なく見つかるとは思うんですが、今回は時期的にやや遅いので、できるだけ標高の高い場所を探す必要があります。

層雲峡を出発し、一応観光地である大函付近も探索しますが、見かけるのはホソバヒョウモンばかりです。石北峠に近づき標高が1000m近くになったところで、林道に入ってみます。もちろん、ゲートがありますので歩いて入るしかありませんし、あまり深入りするとヒグマの心配もありますので、入り口付近のよさそうな雰囲気のところを捜していますと、やっぱり、ホソバヒョウモンばかりです。ただし、比較的新鮮なので、ちょっと期待しながらホソバヒョウモンをチェックしていきます。

すると、やや擦れてはいますが、カラフトヒョウモンを見つけることができました。特徴である後翅の表面と裏面が写るようにアングルを探りながら、驚かせないように気をつけて撮影します。結局、石北峠付近では1頭しか見ることができませんでしたが、やむをえませんね。

石北峠の茹でトウモロコシを食べただけで、午後の探索に突入です。コンビにもありませんので、手持ちのパンを食べながら移動します(妻の我慢に感謝)。

さらに置戸町方面を探索しますが、ギンボシヒョウモンが見られるようでは、カラフトヒョウモンは無理とあきらめ、オオイチモンジがいないかと無人の小屋近くを探しているとオオイチモンジ♂が滑空しています。

今回は、まともな昼食を食べることができないまま、音更町の民宿田園に向かいます。ここの手作り料理で、誰かさんのご機嫌が直ればいいんですがね。

2012年

7月

10日

北海道2日目(7月6日)は、早朝に撮影してからホテルで朝食です

北海道2日目の7月6日(金)は、朝早くホテルを抜け出し、30分ちょっと車で走って石狩浜のカシワ林で撮影したところまでが前回です。このときカシワアカシジミ以外に撮影した蝶は、やや擦れたオオミドリシジミと新鮮なハヤシミドリシジミ、カラスシジミなどでしたが、ジョウザンミドリシジミの活動が始まる時間には、ホテルに戻って妻と朝食を食べなければなりませんでした。

一人と違って、気を使いながら(それでも気を使っているのかと言う声が聞こえそう)行動しなければならないので、日程を決めるのが難しいですね。

 

7時前に開翅したオオミドリシジミ♂、もう少し新鮮ならよかったんですがね(一脚とレリーズシャッター併用) GX1+ZD9-18mm+改造アダプター
7時前に開翅したオオミドリシジミ♂、もう少し新鮮ならよかったんですがね(一脚とレリーズシャッター併用) GX1+ZD9-18mm+改造アダプター

小樽を後にして向かったのは、丸瀬布です。この地はオオイチモンジのメッカとして有名ですが、目的はカラフトヒョウモンです。時機は逸しており、ちょっと遅いとは思いましたが、ちゃんと撮影できていない種なので、今回はぜひ撮影したいチョウの一つです。

以前にボロの個体を見つけた場所の辺りにいってみると、同じカラフトでもヒョウモンではなく、カラフトセセリがたくさん飛んでいます。いわゆる移入種で、牧草と一緒に日本に持ち込まれたと言われています。数年前に滝上町まで撮影に行ったことがありましたが、棲息地域はすでにかなり広がっているようです。

他には、伐採地の近くでコヒョウモンがたくさん飛んでいました。これでカラフトヒョウモンをあきらめるわけにはいかないので、3日目も探索は続きます。

2012年

7月

08日

北海道初日の7月5日は、小樽にいます

北海道4日目にして、初めて更新します。

新千歳から小樽に向かってレンタカーを走らせ、まずは、某ホテルでランなんですが、撮影旅行としては異例です。妻同伴のため、まずはランチから・・・。 

宿の場所を確認して、妻を小樽駅前で降ろしてから海岸沿いのカシワ林へ出発です。午後3時前に到着したところ、すでにカシワの上を赤い小さな蝶が飛んでいます。今回の目的である国内産ゼフの25種目(最終種)のカシワアカシジミ(キタアカ)です。

ものすごい数のキタアカで、林縁部で乱舞する様は、まさに噴出しのように押し出されてきます。このところ、青森や北海道南部のアカシジミも凄いらしいですが、この光景もなかなかと思います。

夕陽が射すのを待って輝くキタアカを撮影する予定が曇ってしまいましたが、雰囲気くらいは伝わるでしょうか?小樽市2012.07.05 D-7000+200mmマイクロ
夕陽が射すのを待って輝くキタアカを撮影する予定が曇ってしまいましたが、雰囲気くらいは伝わるでしょうか?小樽市2012.07.05 D-7000+200mmマイクロ

 

 

キタアカシジミ以外のゼフも見られました。カシワ林にミズナラが混ざりますので、ハヤシミドリシジミやウラジロミドリシジミ以外にオオミドリシジミやジョウザンミドリシジミも見られます。ウラミスジシジミにはちょっと時期が早かったようです。

まずは、白線が流れたジョウザンの裏面です。最初は何か分からず、夕方フラフラ飛ぶ本種を追いかけて暗い中撮影しました。

ジョウザンミドリシジミでいいんですよね?柏の葉にとまっているので、なんか変ですね。2012.07.05 D7000+200mmマクロ
ジョウザンミドリシジミでいいんですよね?柏の葉にとまっているので、なんか変ですね。2012.07.05 D7000+200mmマクロ

 

 

2日目の早朝もカシワ林に出かけました。カシワ林を抜けて草地に低いカシワがある場所へ行くとカシワの低い位置やササの上にゼフが降りています。しばらくすると、7時前に開翅する個体が3頭いましたが、すぐに飛び去ってしまいました。

ハヤシミドリシジミでいいですよね?

裏面も撮影して確認した個体も間違いなくハヤシミドリでしたが、すぐ近くに他のゼフもいます・・・。

早朝、笹の葉の上に下りていました。
早朝、笹の葉の上に下りていました。

最後に、初日の夕方と2日目の朝方に撮影したカシワアカシジミ(キタアカ)を貼っておきます。本当にたくさんのキタアカを見ましたし、撮影することができました。特に雌と思われるキタアカの開翅は、宿へ帰るため急ぎ足の中で見つけることができ、非常にラッキーでした。すでに4日目までの撮影を終了していますが、他のチョウたちは、帰宅してからのアップになりそうです。

写真3枚で表現すのは、ちょっと難しいんですが、残りの写真は別の機会にでもお見せします。

2012年

7月

02日

7月最初の日曜日は、6月末の続きです

ここで、ちょっと方向を変えて安曇野のわさび漬けの話です。数年前に大国屋わさび園というお店で購入したわさび漬けのファンになっております。使用しているわさびは自家農園?の芋(根)だけで、作り立てを購入できます。作ったばかりのわさび漬けって辛くないんですよね。翌日以降が食べ頃となります。普段は漬物を一切食べない妻もこれおいしいねと言います。とはいえ、この店と松本の店2箇所でしか買えませんので、あしからず。

 

アサマシジミ♂の裏面、少し乱れていますよね、左の前翅も同じように乱れています、長野県北部2012.07.01、E-5+EC-14+50mmマクロ
アサマシジミ♂の裏面、少し乱れていますよね、左の前翅も同じように乱れています、長野県北部2012.07.01、E-5+EC-14+50mmマクロ

7月最初の日曜日は朝から雨、こんな日はアサマくらい(アサマに失礼ですね)しか撮るものがないですよね。そこで、情報をいただいたやや高標高地のアサマシジミ(いわゆるミョウコウシジミ)です。宿を出ると北の方が明るいので、迷わず北へ向かいました。

雨の中の撮影ではE-5+50mmマクロが活躍します。E-1から使用していますが、雨の中でレンズの全面さえ濡らさなければ、土砂降りでも安心して撮影できます。 

ポイントに到着するとおびただしい数のヒメシジミが飛んでいます。その中から、大きさと色合いの違いでアサマを探します。幸い雨が小降りで明るかったので、開翅してくれました。

十分に撮影したところで、情報をいただいたkmkurobeさんご夫婦とKさんご夫婦が到着しました。しばらく、お話をした後に半田までの長旅に備えて温泉へ立ち寄り汗を流して帰途につきました。

さあ、いよいよ北海道への撮影旅行、いや観光旅行かな。日本産最後のゼフ未撮影種であるカシワアカシジミ(キタアカ)の撮影です。今週末にはきっと良い映像とともにお知らせできるといいんですが・・・。でも、今回購入したレンズは、体重オーバーで留守番でしょうね。