2011年

7月

30日

夏本番のはずが、7月最後の土日は全国的に荒れ模様

2週間ぶりの更新なんですが、先週も上高地(日帰り)へは行ったんです。ただ、写真も内容もウーンと言うことで、パスしました。

今週は本来なら長野県か岐阜県北部にいるはずの週末だったんですが、日本海側を中心に大雨が降り続いており、ちょっと出かけるには天気予報が悪すぎです。

東海地方は比較的天気が良さそうなので、鈴鹿のキリシマミドリシジミを見に行くことにして、事前の情報で、麓の方ではかなり擦れている個体が多いようなので、上の方へ出かけることとしました。

駐車スペースに到着すると今年何度目かの福井のSさん春日井のSさんとお会いしました。今年、別々には数回ずつお会いしていましたが、ご一緒のところは初めてですね。

京都のFさんも来られており、その他にも数名の撮影者と5名ほどの採集者を見かけました(さすが有名産地)。

そこそこの数を見ることは、できましたが、思っていたような写真は撮れず、また来年の宿題としましょう。

水質を示すデータもあり、安心して飲めそうです。花崗岩地帯の水ですからそれなりということでしょうか。
水質を示すデータもあり、安心して飲めそうです。花崗岩地帯の水ですからそれなりということでしょうか。

地元の名水があったので、ボトルに入れて持ち帰り、政所茶を購入して、淹れてみました。うま味があるというわけではないが、地元の水とその土地の茶の相性はよいですね。また、地酒もその土地の水が大きく影響するのもよく知られているところで、地酒も購入して満足、蝶ネタと関係ない話に脱線してすみません。

本日は、シャッターチャンスが少なく、3枚選ぶのが大変でした(なら、やめとけば)。

2011年

7月

19日

海の日を含む三連休は常念岳から上高地へ

昨年も常念乗越まで、ミヤマモンキチョウとタカネヒカゲを見に行きましたが、ちょっと時期が遅かったので、今年再挑戦です。同じルートではつまらないので、蝶が岳を経て上高地へ下りることとしました。

常念乗越から見た槍ヶ岳です。2日目の朝ですが、雲一つない快晴です。
常念乗越から見た槍ヶ岳です。2日目の朝ですが、雲一つない快晴です。

 

7月16日(1日目)

昨年は、一の沢駐車場を6時に出発したんですが、今年は、常念小屋で一泊するので、出発がやや遅くなってしまい、8時出発(遅すぎますね)となりました。

今回は、山登りが好きなFさんと一緒です。胸突き八丁の少し手前の登山道を歩いていると、オレンジの登場です。まさかと思いながら確認するとクモマツマキチョウ♂に間違いないのですが、11時を過ぎていて、止まりそうもないので、空中戦を望むしかありません。翔さんなら一発で決めるところでしょうが、そうもいかず、やっとの思いで証拠写真を撮影できました。荷物を下ろして一時間ロスしての撮影でした。

常念小屋に到着したのは、午後3時を過ぎています。昨年に比べ大幅に遅れており、とても蝶の撮影が目的と思えない状況です。それでも、小屋へ荷物を下ろしてすぐに撮影です。

タカネヒカゲは、昨年より新鮮で数も多いようです。ミヤマモンキチョウは、雄のみが飛んでおり、その上、タカネヒカゲに追いかけられて吸蜜もままならないようです。時間もないことなので、とりあえず、タカネヒカゲに絞って撮影することとしました。

 

7月17日(2日目)

山小屋ですが、この時期ですから、1畳に2名という過密もやむを得ないところです。

いつものことながら、日の出に間に合わず、5時前にカメラを持って寒ーい外に出ました。

 

朝焼けの常念岳ですが、手前の緑色に見えるところ(結構広い)に蝶が飛んでいます。
朝焼けの常念岳ですが、手前の緑色に見えるところ(結構広い)に蝶が飛んでいます。

 

まあ何となく撮影して、朝食をすませて、撮影です。6時ではさすがに気温が低く、蝶は飛んでいませんが、アブやハチは活動が始まっており、飛び出すのは時間の問題です。先にタカネヒカゲが現れると思っていましたが、6時30分頃飛び出したのはミヤマモンキチョウ♂です。雌を探すように飛翔をしており、なかなか止まりません。しばらくするとタカネヒカゲの登場ですが、昨日の夕方のように両種が絡むことはありませんでした。

7時を過ぎる頃から吸蜜する個体が見られるようになったので、ミヤマダイコンソウで撮影することができました。

ミヤマモンキ♂が遠くのハイマツにアタックしています。よく見ると♀(撮影時は余裕がなくひたすら撮影、汗)のようです。槍ヶ岳をバックに撮影できるチャンスが来ました。ここからひたすら広角撮影です。縦・横いろいろ撮影しましたが、横位置を掲載します。

8時を過ぎてしまいましたので、あわてて出発です。カメラを持っての行程はきついものでした。アップダウンの連続で、完全にバテバテ、日頃の運動不足と体重増加を嘆いてみても手遅れです。やっとの思いで、蝶が岳ヒュッテに到着したのは、午後5時です(途中、槍ヶ岳を見ながら昼寝をしましたが、気持いいですよ涙)。

缶酎ハイを2本飲んで、この日は終わってしまいました。

 

 

 

7月18日(3日目)

蝶が岳ヒュッテから徳沢に向けて下山です。連日の疲れから脚はもたもたですが、あまりゆっくりしていると天候は下り坂です。

徳沢に着くとお約束のソフトクリーム(本当はビールといきたいんですが、帰りの運転が待っています)です。

道端ではコムラサキに混じってオオイチモンジ♂も吸水に来ています。誰かおしっこしたのかな?
道端ではコムラサキに混じってオオイチモンジ♂も吸水に来ています。誰かおしっこしたのかな?
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2011年

7月

13日

7月12日は午後お休みして、木曽谷まで出かけました

熊本滞在中にTさんから木曽谷のキマダラルリツバメの情報がもたらされました。これは行くしかないということで、お休みをいただき、お昼ご飯もそこそこに出発です。

 

少し擦れている♂ですが、広角で撮影してみました
少し擦れている♂ですが、広角で撮影してみました

 

 

とりあえず、マイポイントへ行きましたが、木の上で♂2頭が争っています。なかなか降りてきそうもないので、情報をいただいたポイントへ移動したところ、Sさんが脚立を持って木を見上げています。そこには、4頭の♂が乱舞しておりますが、やはり降りてきそうもありません。最初のポイントに戻って降りてくるのを待っていると、Sさんから連絡があり、♀が吸蜜に来ているとの情報を頂きました。さっそく、行ってみると、♂のテリ張りも低いところで見られます。

ありがたく、撮影させていただき、疲れも飛んでいった半日でした。

2011年

7月

11日

7月第二週の週末は、熊本へ向かいました

7月8日(金)博多行き最終の新幹線に乗り、翔さんと2泊2日(うち1泊車中)という強行スケジュールで熊本へ行きました。撮影目的は、ゴイシツバメシジミとオオウラギンヒョウモん+αです。
ゴイシツバメシジミは1973年に発見され、照葉樹林帯のほぼ原生林に着生するシシンランという植物のみを食餌植物とするため、九州と紀伊半島でしか見つかっていない貴重種であるとともに現在もっとも絶滅を危惧されている蝶の一つです。さらに、シシンランそのものが園芸植物として人気が高いため、盗掘により食草そのものが減少するという気の毒な生態の持ち主です。

写真としては、あまりよくないんですが、吸水に来た雄同士が絡み合った瞬間でした
写真としては、あまりよくないんですが、吸水に来た雄同士が絡み合った瞬間でした

この蝶が発見された当時、私は大学生で蝶との関わりからやや遠ざかっておりましたが、新種発見のニュースは大きな衝撃でした。どんなところにいる蝶なんだろうという想像をかき立てられる蝶でありました。また、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)および「 文化財保護法」(国の天然記念物)の二つの法律で採集が禁止されている数少ない昆虫で、蝶ではオガサワラシジミと本種のみが対象となっています。
6月の終わりから7月の初め(今の時期)は、蝶のハイシーズンでして、北海道から九州まで行きたいところだらけですが、念願かなって、今年やっと行くことがで来ました(ホッ)。

7月9日(土)は、ゴイシツバメシジミだけが目的で、かなり古びたテリ張り♂とやや擦れた吸水♂を数頭観察することができ、♀をはっきり見ることはで来ませんでしたが、十分に満足できる一日を過ごすことができました。現地でお会いしたMさん、Sさん、Tさんどうもありがとうございました。お約束通り3枚の写真を紹介させていただきます。

 

 

 

7月10日(日)は、前日のプチ宴会にもかかわらず、元気に4時出発で、阿蘇高原には6時少し過ぎに到着できました。現地では引き続き、SさんとMさん翔さんと4人での撮影ですが、暑い中、何とか目的のオオウラギンヒョウモン雌雄を撮影できました。これもみなさまのおかげと感謝いたしております。また、宿のご主人には、蝶のお話をしながらお酒やつまみなどをいただき、本当にありがとうございました。本来なら、宿名などをご報告しなければいけないところですが、差し障りを考慮して、お礼のみといたします。

このオオウラギンヒョウモン♀は、撮影に大変協力的でしたが疲れてお休みをしているところです
このオオウラギンヒョウモン♀は、撮影に大変協力的でしたが疲れてお休みをしているところです

また、未撮影種であったミヤマチャバネセセリも撮影することができ、写真の出来を除けば100%と満足できる撮影行でした。お約束通り3枚の写真を紹介させていただきます。次回チャンスがあれば、もっとてきれいな被写体撮影を目的として、近い将来に再度訪れてみたいと思っています(まさか、来年ではないでしょうね)。
さあ、次は北アルプスが待っています(誰も待っていないという声が聞こえてきそうです)。我が家の相方から、「今年は北海道へ行かないの」という意味深な言葉を投げかけられておりますが、来年にしましょう。

今回(初日)は、蝶のアマチュア写真の大家?4人(翔さん、Sさん、Mさん、Tさん以上年齢順)と一緒の撮影となりました。撮影しているときの写真もあるんですが、とても掲載できません。かりに、本人の了承があったとしてもためらわれる?写真という表現が一番適切かもしれません(笑い)。

撮影スタイルも目指す写真もそれぞれですが、本当に一生懸命撮影されています(手抜き無し)。仕事ぶりは存じ上げませんが、きっと、厳しいんでしょうね。

また、どこかでお会いしたときは、優しい目と態度で接してくださるよう切にお願い申し上げます。 

2011年

7月

03日

7月最初の週末は、白馬方面へ出かけました

今週は、よく出かけました。水曜日、金曜日に土日ですから、週4日出かけたことになります。内容的には、頂いた情報をトレースしているようなものですので、あまり新規性はありません。

水曜日に半日お休みして、翔写真館の翔さんから頂いた津市のウラキンシジミですが、行ってびっくり、見てびっくりでした。内容的には翔さんを超えるものは何もありませんので、そちらをしっかり見てください。1枚だけ載せておきます。

逆光の中でウラキンシジミ♀の裏面、この日見たウラキンシジミの数を今後一生の中で見られるでしょうか。
逆光の中でウラキンシジミ♀の裏面、この日見たウラキンシジミの数を今後一生の中で見られるでしょうか。

 

 

金曜日はどうしてもフジミドリを見たくて、西濃地方のブナ林に行きましたが、10時には雨が降ってきて、帰りは土砂降りの中、酷道を走ることとなりました。

霧がかかるとブナの葉の上に♂が止まり、ゆっくり翅を広げる個体もありましたが、ちょっと遠目ですね。
霧がかかるとブナの葉の上に♂が止まり、ゆっくり翅を広げる個体もありましたが、ちょっと遠目ですね。

 

 

土曜日は早起きするはずが、疲れがどっと出て目を覚ますと4時を過ぎています。あわてて起き、パンを食べながら出発です。大町などのゼフポイントについては、事前に「安曇野の蝶」のOさんから情報を頂いていたので、目的地には迷うことなく何とか8時半頃到着できました。

到着後、真っ先に現れたのは、羽化したばかりのコヒョウモンモドキ♂でした。茶色の物体に反応しながら、飛んでいる行動は、探雌飛翔のようです。

次に現れたのは、オオミドリシジミ♂で、何か所かでテリ張りをしていました。アイノミドリシジミ♂も現れましたが、とまったチャンスは、露出ミスで掲載したくない写真となりました。いずれ、図鑑の方には載せることとします。

「池田町の蝶」の親子さんたちも来られており、樹上(地上7mくらい)で交尾をするアイノミドリシジミを見つけて頂き、しばらく撮影の後、強制的に降りて頂きました。

その後、生坂村のキマダラモドキのポイントで2頭ほど見かけましたが、真横からも開翅も撮れず、白馬へ移動です。夕方ちょっとだけアサマシジミのポイントへ立ち寄りました。

夜は、Oさんと居酒屋で飲みながら、楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

宿を6時過ぎに出発し、とりあえず、別荘地内のアサマシジミのポイントで、雌雄の開翅を撮影しました。ちょっと時間を取りすぎて、大町のゼフポイントに到着したのは昨日と同じ8時半頃で、到着後すぐにオオミドリ♂の開翅を撮影し、別の場所で、ジョウザンミドリシジミ♂のテリ張りを撮影後、しつこく生坂村に移動です。ススキの株の中にいるキマダラモドキでしたが、開翅を待ちながら、目を少し離した数秒で見失ってしまいました。

この後、各地を回るも気温が高く、時間だけが過ぎていきました。本当に疲れた一週間でしたが、次週は翔さんと九州遠征です。

まだまだ、ハイシーズンは続きますので、体力・気力とあと必要なのは何でしょうか?家族の理解かな・・・。

蝶(昆虫)の写真では、いわゆる目にピンがあるのは当然なんですが、絞りによるボケ具合と解像度を天秤にかけながら、ポジションを決めてイメージを切り取るわけです。

上のアサマシジミの場合は、3点のピンに気をつけながら撮影しています。ちょっと雄は甘いんですが、いろいろあるんで、あまり欲張ってもよい写真が撮れるわけではないところが難しいところですね。

オオミドリ♂は目と尾端だけにピンが来ていますが、表現上やむを得ないところでしょうか。

蝶の写真で三脚が使用できる条件は希ですので、滅多に持ち歩かないんですが、同じ場所にとまることがわかっているのなら有効な撮影方法です。

動き回り沢山シャッターを切った割には、たいした写真がない一週間でしたが、オオミドリの写真が沢山撮れましたし、よい一週間と言うことにしましょう。