この時期、モンゴルではナーダムというお祭りで、多くの人が休みのようだ。ハイキングに適したこの場所にもカップルや家族連れが多く来ていた。そんな中、歩き始めると今まで見たことのないベニシジミガ飛んでいた。まるで、翅表にミルクをこぼしたような感じ。
D500+200mmマイクロ、 Lycaena alciphron alciphron♂、アルシロンベニシジミ、ボグド山域、2019.07.12(初撮影種)
アルシロンベニシジミはモンゴルでは結構珍しいようで、中央モンゴルの一部地域とアルタイ地方で確認されているだけで、いわゆるウランバートル周辺で普通に見られるような蝶ではないようだ。最終日ということもあって、サッと構えてパッパと撮影する感じで撮影したが、もう少し丁寧に撮影すれば良かったとあとから思っても後の祭りだ。
アルシロンベニシジミの交尾
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
同上
アルシロンベニシジミ♀?の半開翅
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
今回ほとんど撮影機会がなかったMuculinea teleius pbscurata♀の開翅
D500+200mmマイクロ、ゴマシジミ♀、ボグド山域、2019.07.12
我が国のカラフトルリシジミは北海道特産種で、道指定の天然記念物として採集禁止となっているが、今回モンゴルでは、あちこちで見ることができた。
D500+200mmマイクロ、Polyommatus optilete sibiicus♂、ボグド山域、2019.07.12
翅表がしっかり撮れなくて残念だが、黒いすじがクッキリ
D500+200mmマイクロ、カラフトルリシジミ♂、ボグド山域、2019.07.12
お花畑を飛び回るColias chrysotheme elena♂(ベニモンキチョウ)上手く撮れないね
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
飛翔も撮影したが、前翅端の黒斑の発達は弱く、Leptidea morsei morsei(エゾヒメシロチョウ♀)と思われる。
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
傷んだ個体から新鮮なエゾシロチョウが多い中、数が少ないAporia hippia hippiaは、全体に飛び古した感じだ。D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
紙くずのようにたくさん飛んでおり、ボロボロの個体も多い中、何故かこのようなきれいなAporia crataegi crataegi(エゾシロチョウ)も見られる。D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
フウロソウの仲間で吸蜜するLopinga deidamia deidamia(ツマジロウラジャノメ♀)
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
北海道産に近い感じ?のLopinga achine achineウラジャノメ♀?
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
比較的きれいなMelitaea diamina hebe(ギンボシヒョウモンモドキたぶん♀)
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
吸蜜するギンボシヒョウモンモドキ♂D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
キリンソウの仲間で吸蜜するBrenthis ino ino (コヒョウモン♂)
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
ちょっと遠くて判別しにくいが、Clossiana selenis selenis♀(セレニスチビヒョウモン)のようだ。比較的普通種と思われる。
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12(初撮影種)
こちらは、モンゴルで比較的多く見られるClossiana euphrosyne euphrosyne(ミヤマヒョウモン♂かなり傷んでいる)、ワレモコウで吸蜜している。
D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12
何と、最終日のウランバートル市内で、モンゴル初撮影種が撮れるとは全く予想してなかった。この場所は市街地周辺にある公園のような場所で、市民がテントを張ったりバーベキューなどをして楽しんでいるところだ。たぶんこのことから、牛などの家畜を入れていない場所となっているのであろう。
来年以降も、モンゴルへ出かけるときには必ず寄ってみたい場所である。モンゴルの撮影も6年間続いている。還暦からのモンゴルの蝶というところだが、いつまで続けられるだろう。少なくとも来年は行くこととしている。
モンゴルから戻って2か月以上経過したが、撮影した蝶については、未整理の部分が多く残っている。こんな感じで、年末までには整理してブログへ掲載していくつもりなのだが。