タイワンツバメシジミを見に鹿児島まで

開翅するEveres lacturnus kawaiiタイワンツバメシジミ♂を見に、8月30日から4日間薩摩まで出かけた。初日は全く見られず、天気も悪かったので、確認できたのは2日目以降であった。

D810+200mmマイクロ、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

この蝶と逢うのは何と11年ぶり、長崎県平戸市で見て以来である。小さくてツバメシジミに似ていて、シバハギを食べ、晩夏というか初秋というか微妙なこの時期に発生する。かつては紀伊半島南部や四国でも見られたが、近年見られたという話は聞かない。

ススキの株に守られたシバハギにひっそりと寄り添いながら、生きながらえている(ちょっと大袈裟か)。このような環境は変化しやすく、開発もされやすい。開発を逃れたような場所でひっそりと暮らしていると言うこと。

 

 

D810+200mmマイクロ、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

 

食草のシバハギで一休みするタイワンツバメシジミ♂(一番上と同じ個体)

D810+200mmマイクロ、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

D810+200mmマイクロ、同上、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

 

D810+200mmマイクロ、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

D810+200mmマイクロ、同上、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

撮影時期としては、ちょっとフライング気味のようだ。けれど、写真からもわかるとおり、発生してから何日か経過していると思われる個体も見られた。残念ながら、雌を見ることはできず、このことからももう少し時期をずらして遅く行く方が良かったのだが、今週末も来週末もすでに予定が入っており、やむを得ないのだ。

 

G9pro+MZD12-40pro、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

G9pro+MZD12-40pro、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.09.02

掲載した写真は、ほとんどが8月31日に撮影したもので、撮影時間にすれば1時間半ほど、全体の撮影時間も3~4時間程度だ。他に撮影した蝶は、ウラナミジャノメくらいで、よく考えれば効率の悪い撮影であるが、この時期に足を運ばなければ撮影できない蝶なのでやむを得ない。

次は、是非ともメスの時期に来て撮影したい。