オオゴマシジミとゴマシジミ

クロバナヒキオコシで産卵行動するPhengaris arionides takamukui

D500+200mmマイクロ、オオゴマシジミ、富山県、2019.08.05

普通ならゴマシジミとオオゴマシジミというタイトルになるところ、撮影順もあってオオゴマシジミを先にした。オオゴマシジミは大きなゴマシジミではなく、大きなゴマのシジミであり、そのように眺めると分かり易い。次の写真でゴマシジミの裏面を見ていただくので、比較していただくと良くわかると思う。

さて、モンゴルにオオゴマシジミの近縁種ニシオオゴマシジミというのがいるが、日本のオオゴマシジミの産卵植物であるカメバヒキオコシやクロバナヒキオコシが標高1200mから1500mくらいの沢沿いに多く生えているため、薄暗い環境に棲息しているのに対し、モンゴルのニシオオゴマシジミは乾燥したステップに棲んでいるので、明るい草原のチョウである。似ているところと言えば、あまり開翅しないことくらいだろうか。 

朝早く到着したが、Phengaris teleius kazamoto♀は開翅しなかった。

D500+200mmマイクロ、ゴマシジミ、木曽町、2019.08.10

 

暗い谷筋を黒いオオゴマシジミ♀が飛び回る中、何とか撮影

D500+200mmマイクロ、オオゴマシジミ、富山県、2019.08.05

同上

同上

同上

ひたすら同じ個体を追いかけて撮影するというセンスのない撮影方法ではあったが、「開かないのでしょうがない。」という言い訳のもと、何だかなあと思いながら掲載している。はっきり言って、イメージとはほど遠いのである。