青色→橙色→緑色→瑠璃色のチョウ

北信州の山奥にある集落で、ひっそりと暮らしているPlebejus subsolanus(アサマシジミ♂)、このところ、亜種名を明記してるのに何だといわれそうだが、subsp.yarigadakeanusをあてるのは抵抗がある。

D500+200mmマイクロ、小谷村、♂、2019.06.26

アサマシジミを撮るついでに、シャッターを切った一枚、傘で日陰をつくるでもなく、気の入ってない中、撮影したPlebejus argus micrargus(ヒメシジミ)。

D500+200mmマイクロ、小谷村、♂、2019.06.26

梅雨に入ってからも晴天の日が続いていたが、6月26日(水)はこの晴れ間の最後の日で、次の日から本格的な雨の日が続きそうなので、ちょっと無理な撮影日程となった。何やら訳のわからないタイトルだが、チョウの色を並べてみただけ。今年行けてなかった場所に遅まきながら出かけたわけだが、これが精一杯だ。

最初の青色は、アサマシジミのミョウコウタイプをバッチリといきたかったが、沢山いるヒメシジミの中からアサマシジミだけを撮影するのは大変だった。

ちょっと古びているが、被写体として耐えられるのは、この蝶だから、Anthocharis cardamines isshikii(クモマツマキチョウ)いわゆる北アルプス亜種。

D500+200mmマイクロ、白馬村、♂、2019.06.26

上と同一個体

上と同一個体、ちょっと逆光気味で、裏面が透けている。

橙色と言って良いのか、オレンジという方がしっくり来るのだが、今回は漢字並びでまとめてみた。流石に、発生してから2週間くらい経っているので、クモツキ♂は一頭見られただけ、それでも短時間に何回も吸蜜してくれたので、撮影チャンスは多かった。たった40分足らずで、シャッターを400枚以上切った。

薄暗い林の中で、明るい緑の背景で撮影したChrysozephyrus smaragdinus 

smaragdinusメスアカミドリシジミ)

G9pro+45mmマクロ、♂、白馬村、2019.06.26

メスアカミドリシジミの♂は、比較的明るい緑色だ。白馬の撮影仲間からテリ張りが見られるようになったとの情報をもらい、撮影に立ち寄った。この日の日射しは強く蒸し暑いせいか、日陰の高いところでじっとしており、翅もほとんど開かない。やむを得ず、卍飛翔を撮影したけどもうちょっと(バックは緑)。

わらびの上に停まっていることでもわかるように、この場所では低い草に降りてきてテリを張るSpindasis takanonis takanonis。この日はこの個体のみで、本格的な活動という感じではなかった。次の晴れ間あたりが撮影適期であろう。

D500+200mmマイクロ、キマダラルリツバメ♂、木曽町、2019.06.26

上と同一個体、瑠璃色の発達は少ないが、羽化直後と思われる。

京都→岐阜→長野と今年は順調にこの蝶を撮影できたが、いろんな方からいただいている情報に寄るところが大きい。メスアカミドリシジミの撮影に手間取り、テリ張り時刻に間に合うかどうかのタイミングだったし、未発生かもしれないという思いで到着したが、夕陽が沈む直前に何とか撮影できた。

今回はかなりハードなスケジュールでの撮影で、真夜中の2時に出発して21時に家に戻った。走行距離700km近く、そこそこ歩き、脚立や釣り竿を持って移動したり、撮影も朝7時から17時過ぎまで、かなりの疲労感だが、一週間後にはモンゴルへ出発しての6日間の撮影が待っている(今回は故あって一人で出かけることとなった)。