京都の青くないキマダラルリツバメ

京都の蝶仲間からキマダラルリツバメが発生したとの連絡、何はともあれ出かけることにした。D810+200mmマイクロ、Spindasis  takanonis、京都市左京区、2016.06.01

かつて国内ではいくつかの亜種に分けられていたが、現在はすべてsubsp.takanonisである。いろんな個体変異が知られており、いわゆるトラ型とかシマウマ型とか呼ばれているものが有名。

撮影個体は、キマクロ、クロキマなどと呼ばれる翅表に青鱗がほとんどないタイプで(個人的には青い方が好みである)、撮影できた個体は一頭のみ、翅にほとんどキズがない羽化直後の個体と思われた。 

よーく見ると、前翅に数個、後翅にもいくつかの青鱗が見られるが、撮影時には全く気づいていない。

同一個体を同じようなアングルから撮影した。下の写真はストロボを発光させたが、ちょっとした工夫で、どのような結果になるか異なってくる。以前の撮影では一球入魂ではないが、単写でピントを追い込んでの撮影というスタイルであったが、今では本体やストロボ発光をマイナス補正にして、連写という感じで数枚ずつシャッターを切り続ける。

今にも沈みそうな夕陽を浴びながら、テリ張りをするキマダラルリツバメ♂

D810+200mmマイクロ、京都市左京区、2016.06.01

裏面の画像を張り忘れてたので、追加しますね。上と同じ個体。

D810+200mmマイクロ、京都市左京区、2016.06.01

今回の撮影は、30分にも満たない短い時間であったが、十分な満足を得られた。ピントが来なかった写真も多く、もう少し丁寧な撮影を心掛ける必要はあるが、その場でないとその時間でないと撮れない映像があり、故にわざわざ無理してでも、フィールド出て撮影することは大切だと考えている。

いよいよ、ハイシーズンに突入する。特にゼフの写真は、撮影時の補正やストロボの使い方などで全く違った写真となる。安定したストロボ発光のための機材も検討している。今からの二ヶ月間は、いくら時間があっても足らない。