南アルプス深層部ではなく、登山口までも至らない場所で、緑の山々をバックに雄大にクモツキが飛ぶ姿を捉えたかったが、そんなにうまくはいかない。
G9+MZD17mm、Anthocharis cardamines hayashii、大鹿村、2019.05.22
9時過ぎにポイントに到着すると、蝶仲間がすでにスタンバイしている。この場所を任せてもう少し先のポイントで待つこととする。もっと撮影者が来ているかと思っていたが、以外に静かな撮影となった。
しばらくすると、携帯にクモツキ発生との連絡が入った。
ハタザオの花に吸蜜に来たクモマツマキチョウ♂、ぶら下がるような吸蜜ではなかったものの、背景も含めてスッキリしている。
D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23
裏面を逆光気味で撮ると、クモマツマキチョウ♂のオレンジがさらに際だってくる。
D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23
クモツキ♂の吸蜜としては、ちょっとアクティブすぎるきらいがある。もう少し、ゆっくりとした吸蜜の方が、自分的には好みである。D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23
クモツキ♀は♂と異なり地味なチョウである。
D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23
背景はちょっと五月蠅いが、ピントは良く来ており、こんな感じか。
D500+200mmマイクロ、クモマツマキチョウ♀、大鹿村、2019.05.23
もう少し、翅を開いて翅表も写る角度だと良いのだが。
D500+200mmマイクロ、クモマツマキチョウ♀、大鹿村、2019.05.23
吸蜜かと思って近づいてみると、花穂にクモツキ♀が産卵していた。
D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23
クモツキ♀が産卵行動したハタザオをで、卵をしっかり確認することが出来た。
D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23
梅雨入り前の清々しい季節のはずが、高気圧に覆われて思いの外暑い日の撮影となった。前々日に少しまとまった雨があり、崖崩れによる通行止めが心配だったので、一日遅れで出かけることとした。別の蝶仲間が前日にこの場所を訪れ、発生状況を詳細に伝えてくれたおかげで迷うことなく出発できた。感謝感謝である。
今回の撮影では、雌雄が絡むようなシーンはなかったが、忙しなくパトロールしながら吸蜜する♂や産卵と吸蜜を繰り返す♀をゆっくり撮影することが出来た。