テレルジキャンプ場周辺(タテハ、ジャノメ)

裏面を撮影できたが、敏感なためなかなか近づけないOeneis nanna、ナンナタカネヒカゲ

D500+300mmF4VR、テレルジのキャンプ場、2013.06.12

今回紹介したジャノメチョウの仲間は、地味ではあるが鮮度が良ければ美しいと思う。しかし、実際には鮮度の良い個体ばかりを撮影することは難しく、何だかなあと思う個体が多いのがほんとのところだ。

タテハチョウの仲間は鮮度がよい場合にはハッとするような美しい個体もいるが、今回見た越冬個体のキベリタテハはどれも著しく傷んでおり、そうなってもなお、テリ張りをする姿は痛々しくもある。すべてのチョウの撮影適期に訪れられるわけではないので、撮影チャンスのあるチョウは、被写体として撮影しておおかなくてはならない。

タンポポのような花で吸蜜するOeneis nanna、どうも雌のようだ

D810+200mmマイクロ、テレルジキャンプ場、2018.06.13

森林内や林縁部を好み、驚くとすぐ樹幹へ移動してしまうOeneis magnaオオタカネヒカゲ

D810+200mmマイクロ、テレルジキャンプ場、2018.06.14(♀かなあ)

吸水に来たOeneis magnaオオタカネヒカゲ♂

D810+200mmマイクロ、テレルジキャンプ場、2018.06.14

確証はないが林縁部の湿地のような場所で撮影したOeneis juttaカラフトタカネヒカゲ

D810+200mmマイクロ、テレルジキャンプ場、2018.06.13

この場所ではとりわけ多くいたチョウではないErebia medusa♂ステップベニヒカゲ

D810+200mmマイクロ、テレルジキャンプ場、2018.06.13

 

この場所ではなかなか近づけなくて、このように樹上へ逃げられるケースも多かった

D810+200mmマイクロ、Erebia cyclopius♂、テレルジキャンプ場、2018.06.13

吸水に来たAglais urtlcaeコヒオドシ♂、鮮度は良く美しい

D500+300mmF4VR、テレルジのキャンプ場、2013.06.12

針葉樹林内のちょっと開けた場所の灌木でテリ張りするNymphalis antiop

D810+200mmマイクロ、キベリタテハ、テレルジキャンプ場、2018.06.13

この場所でヒョウモンモドキ類は、あまり多く見なかった。

D810+200mmマイクロ、Melitae phoebe♂、テレルジキャンプ場、2018.06.13

今回は撮影したすべての個体を掲載したわけではない。写真では同定不明の個体や、モンゴルの図鑑では確認できない種も含まれているため、もう少し整理をする時間が必要だ。それでも何とか種名を推定できるものは、できるだけ掲載するようにした。

撮影場所としては、あと2箇所を残すのみとなった2018年のモンゴルであるが、Melitae属、Oeneis属、Clossiana属とチャマ3属については、撮影中はほとんど区別がついてなくて撮影している。このような状況はそろそろ卒業しないと、独り立ちは出来ない。「いつまでも大先生に教わっているばかりではダメだ。」を肝に銘じて今年の撮影に臨みたい。