モンゴル撮影行(バヤンチャンドマンⅠ)

ワスレナグサで吸蜜するミドリコツバメCallophrys rubi、もっとキレイな個体もいたのに撮影できずにこのレベル、でも初撮影種ですので撮れただけで満足せねばいけませんね。

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2018.06.09

初めてモンゴルへ撮影に出かけたのが4年前、その後毎年出かけていますから、5年連続となります。今年は2年前に一緒に出かけたFさんとガイドのガンさと三人で、未だ春の臭いが残っている中央モンゴルを車で廻りました。日程は6月8日に出発して、6月17日に帰国する計画で、撮影は実質8日間となります。

ブログの更新も一ヶ月以上空いてしまいましたが、5月末までは普通に撮影に行ってましたので、サボっているわけではありません。

バヤンチャンドマンは上部が針葉樹で、中腹から下が灌木やステップとなっています。この谷を詰めると一面草に覆われた不思議な場所に行き着きます。ここ2年ほど、家畜(特に牛)による食害が酷いため、ちょっと心配していましたが、途中に柵が設けられ、ちょっと家畜か入り難くなっています。2~3年経過すればきっと良い環境になるでしょう。

 

撮影初日はウランバートルのホテルから、バヤンチャンドマンへ向かいました。バヤンチャンドマン(東の谷)へ到着したのは8時過ぎ、とりあえず、1時間と設定時間が経過して、結局1時間半の撮影となりました。

バヤンチャンドマン(西の谷)で、さらに撮影を続けて11時過ぎにセレンゲ県へ向かいました。

今回はバヤンチャンドマンで撮影したシジミチョウなどについて、報告します。いつも多く見られるコウジレイシジミやカラフトルリシジミなどのブルー系のシジミは、季節が早いせいか全く間られませんでした。その替わりといっては何ですが、ミドリコツバメやムラサキベニシジミといったチョウたちが見られました。ミドリコツバメはやや適期を過ぎているようで、汚損した個体がほとんどでした。

ムラサキベニシジミLycaena helleですが、雌でしょうか?もっと紫色の発達する個体もありますが、これくらいがバランスが良く、美しいような気がします。本当は、吸蜜写真を掲載したいんですが、ちょっと鮮度が耐えられません。

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2018.06.09

クロツバメシジミTongeia fischeriの一化でしょう。吸蜜写真は良かったのですが、ピントがしっかり来なかったのが残念です。

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2018.06.09

普段なら撮影することがほとんどないコアオシジミCupido minimusです。新鮮な個体が多かったので、思わずレンズを向けてしまいます。

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2018.06.09

日本ではアポイ岳周辺だけにしかいないヒメチャマダラセセリPyrgus malvaeを、モンゴルでは至る所で見ることができました。普通種といってしまえば何ですが、アポイ岳で見るのとは違いますね。

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2018.06.09

前翅が丸くヒメシロチョウより優雅に飛んでいます。たぶんセイヨウヒメシロチョウLeptidea sinapisでしょう。

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2018.06.09

モンゴルの蝶を紹介する場合、どうしても同じグループをまとめて紹介することが多いのですが、今回は地域別に紹介することとしました。バヤンチャンドマンだけで2回に分けて紹介しますので、ゆっくりお付き合いください。