樹上でやっと翅を開いてくれたマルバネルリマダラ♂
D500+300VR、西表島、2016.12.25
年末にあわてて八重山に出かけた目的は、前回お話ししたとおりです。もう一つの目的が、マルバネルリマダラとヤエヤマムラサキで、マルバネルリマダラは、何とか最終日に証拠写真を撮影することができました。国内で新しい蝶(種)の撮影は、2年半ぶりになります。
上と同じ個体で、道路脇で見つけてあわてて車を停め撮影し始めました。シャッター音や通りすぎる車に反応したので、飛び上がるところなどを狙いましたが、翅表を写すことができないまま、頭上5mあたりに逃げられてしまいました。
その後も車が通る度に、少しずつ移動するくらい敏感な状況の中で、何とか翅表を撮影できたのが上の写真です。
いただいた情報の中で、今年(2016年)は、八重山地方でのヤエヤマムラサキ大発生の年であったことも、年末に出かけた理由の一つでした。ヤエヤマムラサキの撮影に向かうと雨が降ったり、雲が厚く覆うなどの悪条件で、なかなか思ったような撮影はできませんでした。
何とか、ヤエヤマムラサキ♂のまともな開翅を撮ることができました。
D810+200mmマイクロ、西表島、2016.12.25
抱きかかえていた卵の大部分は無事孵化したようですが、孵化できなかった卵もたくさん残っています。気温が20℃を下回ると、死んでしまう幼虫が増えるようです。
D810+200mmマイクロ、ヤエヤマムラサキ♀、石垣島、2016.12.23
年賀状も作成しなければいけない中で、写真の整理をしていましたが、鮮度の悪さは否めません。いくら何でも八重山へ行くのが遅すぎました。せめてあと半月、願わくば1か月前ならば、もっと楽にいろんな写真が撮影できたのにと悔やまれます。