撮影の最終日にバヤンチャンドマンで撮影しました。この蝶はもっと遅い時期に出現するとの認識でしたが、運良く撮影することが出来ました。
ニキアスルリシジミPseudoaricia nicias、2016.07.09
初めて撮影する種は、表裏を撮影するように心掛けています。
ニキアスルリシジミPseudoaricia nicias、バヤンチャンドマン、2016.07.09
最後に更新したのが5月の下旬でしたから、既に1か月半以上経ってしまいましたが、その間撮影していなかったわけでなく、10回程度は撮影に出かけていました。まあ、どうしても更新しなければならない内容もなかったので、サボってしまったというところでしょうか。
バヤンチャンドマンは、故木村春夫氏によって見つけられた蝶の好ポイントとして知られています。撮影8日目の最終日の7月9日(土)にチョウの撮影好適地であるバヤンチャンドマンへ行くこととしました。7月3日の夕方にもちょっと寄りましたが、十分な時間がなかったので、最後の撮影地としたわけです。昼過ぎにはウランバートルへ向かい、いわゆるザハで買い物や見物をしました。ウランバートルに滞在したときだけ雨が降るというパターンで、撮影中は小雨が落ちる程度でした。
ゲルキャンプを出発したのは8時、バヤンチャンドマンの西の谷到着は9時半で撮影しようとするのですが、上手く開翅写真が撮れません。気温が高く飛び立った後、ちっともとまりません。ここではニセリンゴシジミ(ちょっとかわいそうな名前ですね)が結構飛んでいたので、飛翔写真でもという色気が出ましたが、限られた時間の中での撮影ですから、早々に止めました。
11時近くになったところで、東の谷へ移動し2時間近く撮影出来ました。ここに掲載した以外にもかなりの写真を撮影しましたが、とりあえず、ほぼ種名がわかっているシジミチョウを中心に載せてみました。
今回も撮影してしまったコウジレイシジミ♂、前翅に羽化時のキズがあるようです。左はコマシジミ(コアオシジミ)
Cyaniris semiargus、バヤンチャンドマン、2016.04.09
チョウセンウスルリシジミ♂Polyommatus erotides、バヤンチャンドマン、2016.07..09
大型で綺麗なブルーのシジミチョウですが、あまり撮影意欲がわきません。
アムールウスルリシジミ♂Plebicula amanda、バヤンチャンドマン、2016.07.09
左の後翅に欠けがあり、普通は掲載しませんが、すべて同じ場所での撮影ということで。
アサマシジミ♂Lycaeides subsolanus、バヤンチャンドマン、2016.07.09
吸蜜するカラフトルリシジミ♂Vacciniina optilete、バヤンチャンドマン、2016.07.09
日本で撮影したときは、吸蜜中でもよく開翅したのにモンゴルではサッパリダメ。
カラフトルリシジミ♂Vacciniina optilete、バヤンチャンドマン、2016.07.09
かなり擦れていますが、ミヤマシジミ♂で良いのでしょうか?普通このレベルは掲載しない
Lycaeides argyrognomon、バヤンチャンドマン、2016.07.09
ダイトクシジミ♂、Eumedonia eumedon、バヤンチャンドマン、2016.07.09
モンゴルのバヤンチャンドマンの灌木の中にたくさんいたニセリンゴシジミ?(ちょっとかわいそうな名前ですね)Fixcenia prunoides、2016.07.08
他にも多くのシジミ類を見かけましたが、今年は種類も数も少ないと感じました。続いて、シロチョウやタテハチョウなども紹介しましょう。
疎林近くで撮影したのと、前翅先端がやや丸いので、シナピスヒメシロチョウではないか。
Leptidea sinapis、バヤンチャンドマン、2016.07.09
シロチョウ科のチョウといえば、当然モンキチョウ属(Colias)だろうといわれそうですが、ここでは時間の関係もあって全く狙いませんでした。今回のモンゴルの撮影を通じては、当然撮影していますので、機会があれば紹介します。帰国してからほぼ一週間経過しましたが、撮影した写真については、ほとんど整理されていないのが現状です。
オオイチモンジ♂とフタスジチョウ、今回撮影できたオオイチモンジはこの個体のみ、フタスジチョウとエゾシロチョウはおびただしい数がいる。
Limenitis populi、バヤンチャンドマン、2016.07.09
モンゴルでタテハチョウ科のチョウといえば、ヒョウモンモドキやヒョウモンチョウが多くいますが、同定困難なものも多いので、後回しにします。
クモマベニヒカゲ♂Erebia ligea、バヤンチャンドマン、2016.07.09
同上
ジャノメチョウの仲間は多くいました。キイロモンヒカゲ、キイロヒメヒカゲ、シロオビヒメヒカゲ、ウラジャノメ、ツマジロウラジャノメ、チョウセンジャノメなどです。
この花はなんというのでしょうかねえ。チャマのシンプルな色合いと似合いますね。
Pyrgus alveus(チョウセンコチャマダラセセリ♂)、バヤンチャンドマン、2016.07.09
今回の撮影でチャマダラセセリ類は結構撮影できました。未だ同定が終了していないので、最終的に何種になるかは不明ですが、ヒメチャマダラセセリを含めて撮影種は、5種以上になると思います。
チョウに詳しい方ですと、学名と和名がどうかなあと思われる方も多いと思います。学名は主に中央モンゴルの蝶を引用しておりまして、和名はいろいろです。
根本的な勘違いがあるかもしれません(たぶんあるでしょう)ので、お気付きの方はメールにてご連絡ください。
モンゴル第1弾は、バヤンチャンドマンで半日ほど撮影した内用だけで構成してみました。全体を通して気温が高く、雨は少なめでしたが、無事撮影を終えることが出来ました。一緒に旅をしたNさんとFさん及びガイドのガンさんにお礼申し上げます。
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