モンゴルのヒョウモンモドキ類について

 タイリクヒョウモンモドキMelitaea phoebe♂が♀に交尾を迫っていますが、♀は交尾拒否の態勢をとっています。

D810+200mmマイクロ、ブンバットの谷、2015.07.04

 

日本でヒョウモンモドキの仲間は、3種棲息しており、近年減少傾向が顕著な状況です。中でも、ヒョウモンモドキは広島県で、地元の方々や保全団体が保護活動を続けているほんの一部の地域でしか見られなくなっていますし、中国地方の高原にしかいないウスイロヒョウモンモドキの状況もかなり厳しいようです。かつては信州の高原に行けばかなりの数が見られたコヒョウモンモドキですら各地で減少傾向が著しいようです。

一方モンゴルでは、夏場に家畜を放牧しない草原ではいろいろな種類が見られます。あまりに種類が多すぎて、私にはサッパリ分かりません。昨年に続き、今年もTさん(大先生)にお願いして、写真のみで同定をお願いしましたが、大変な労力をおかけしましたことを心から感謝いたします。

 黄色い花を付けたキク科植物で吸蜜するキタコヒョウモンモドキ♂?Mellicta athalia 

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマニ、2015.07.04


ヒメコヒョウモンモドキ ♂Mellicta britomartis 

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマニ、2015.07.04

シベリアコヒョウモンモドキMellicta menetriesi(上♀、下♂)の交尾

D810+200mmマイクロ、ブンバットの谷、2015.07.04 


 シベリアコヒョウモンモドキMellicta menetriesi(上♀、下♂)の交尾

D810+200mmマイクロ、ブンバットの谷、2015.07.04 

カノコソウで吸蜜するクロテンヒョウモンモドキ♂Melitaea diamina 

D810+200mmマイクロ、エレステキャンプ場南部、2015.07.06 

吸蜜するキタフチグロヒョウモンモドキ♀Melitaea latonigena 

D810+200mmマイクロ、テレルジ、2015.07.06 

吸蜜するギンボシヒョウモンモドキ♂Melitaea diamina 

D810+200mmマイクロ、バヤンチャンドマニ、2015.07.04 



吸蜜するチョウセンヒョウモンモドキ♀Euphydryas aurinia 

D810+200mmマイクロ、エレステキャンプ場、2015.07.07 


今年モンゴルで撮影したヒョウモンモドキ8種をご覧いただきました。もう一度現地で撮影していても判別できる種は、半分くらいでしょうか?来年に向けてもう少し勉強していきたいと思っています。