モンゴルのニシオオゴマシジミとゴマシジミ

開翅したニシオオゴマシジミ(アオゴマシジミ)Maculinea cyanecula ♂

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.06

昨年のモンゴルでは、ニシオオゴマシジミの裏面しか撮影できず、飛び立つ瞬間にちょっとだけ青い表が見えたので、今年は開翅を撮影したいとその機会を狙っていた。

午後の吸蜜では開く機会がなかったので、開くとすれば、早朝の活動する時間帯と考えて、3日目にノミオン活動前にちょっとした草原でしつこく追いかけた。思っていたとおり、ゆっくりと開いてくれた。

ニシオオゴマシジミ♂がフウロソウの一種に吸蜜に来たところ

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.06

シソ科植物の花に産卵行動するニシオオゴマシジミ♀

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.04

日本でもこの時期になると、オオゴマシジミやゴマシジミの発生が各地からもたらされ、長かった蝶のハイシーズンも終盤に突入していく。多化生の蝶を除いて新たに羽化してくるチョウたちは、数少なくなってくる。ちょっぴり寂しいが、毎年のことなので、仕方ない。

ワレモコウの上でゆっくり開翅したゴマシジミMaculinea teleius♀?

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.08

上記と同じ個体

今回見た中(100頭以上)で最も青かった個体(たぶん♂)

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.08

日本と同じで、ゴマシジミはダラダラ発生のようで、このような新鮮な個体も見られる。

D810+200mmマイクロ、♂、トゥブ県、2015.07.08

ワレモコウの花穗に産卵行動するゴマシジミ♀

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.07

日本でのオオゴマシジミやゴマシジミの時期に合わせて紹介してみた。撮影は既に20日ほど前になるが、写真の整理が進んでいない。特にブルー系のシジミ、ヒョウモン類、ヒョウモンモドキ類が遅れている。何とか今月中に整理して、大先生にお伺いを立てたいと思っているのだが、間に合いそうもない感じである。

次回は、日本とモンゴルで撮影したジャノメチョウの仲間と比較しながら紹介することとしよう。