モンゴル平原のアポロとノミオン

モンゴルの草原をゆったりと飛ぶアポロ♂(アポロウスバシロチョウ(訂正しました))

E-M1+MZD17mm、トゥブ県、2015.07.07

 

7月3日(金)から5泊7日でモンゴルへ出かけ、撮影日数は5日間でほぼ朝から夕方まで撮影できた。昨年のモンゴル行きで知り合ったガンさんというガイドに全面的にお願いして、5日間撮影したのだが、草原はひどい干ばつの影響で、緑色をしている場所がほとんどなく、チョウたちも全く飛んでいない。例年冬場の採草地用に残す場所にも家畜を入れており、今年の冬には多くの家畜が死ぬのではないかと心配されているようだ。

ガンさんの情報と機転によって、撮影目的であるアポロ、ノミオン、オオイチを撮影することが出来、ホッとしている反面、来年以降チョウの種類や数が激減するのではないかと心配である。もうすこし、アポロの写真を見てもらおう。

カノコソウ?で吸蜜するアポロ♂、美しい蝶である。

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.06

吸蜜するアポロ♂、D810+マクロプラナー100mm、トゥブ県、2015.07.07


次ぎに紹介するのは、ノミオン(オオアカボシウスバシロチョウ)である。見た目では、上記のアポロの方が大きく白っぽいのだが、ノミオンはコントラストがはっきりしており、オオは大きな赤という意味なのだろう。

さて、前種のアポロは針葉樹林帯横の草原を滑空するイメージだが、ノミオンは岩のある乾いた草原を一気に飛んでいく感じだ。人気のチョウだけあって美しさが際だつ。

キンロバイ?の一種で吸蜜するノミオン♂、なかなかスッキリした画にならないね。

D810+300mmF4+1.7テレコン、トゥブ県、2015.07.06

紫色の花とノミオン♂の相性は良く、美しい画となっている。

D810+200mmマイクロ、トゥブ県、2015.07.06

ノミオン♂と一緒に吸蜜しているのは、アルベウスチャマダラセセリであろうか?

E-M1+ZD50mmマクロ、トゥブ県、2015.07.06


このように、3枚ずつの写真を並べてみた。どのような写真を撮影したところで、現地で実際に見たものすべては伝わらないと思う。行ってみて初めて分かることも多いのだ。

来年もモンゴルへ出かけたいと思っている。時期は未定ながら、7日ぐらいは現地で滞在したいし、いろんな場所を見てみたい。昨年は諸先輩方とご一緒させていただき、多くのものを得られ勉強になった。しかしながら、採集と撮影では、ポイントでの時刻や滞在時間が異なっていることも実感した。来年は先輩方の時期とかち合わないように計画を立てることとしよう。併せて、誰か一緒に行きませんか?