1月も今日で終わり、明日からは2月です

石の上で半開翅するチャマダラセセリ♂、音更町、2014.05.10

EM-1+MZD12-40(14mm)、iso400、f8.0、1/500、

石の上で半開翅するヒメチャマダラセセリ♂、様似町、2014.05.11

EM-1+MZD12-40(13mm)、iso320、f8.0、1/640

 蝶の写真を撮っていると、現地で撮影仲間に遇ったり、一緒に撮影したりすることがある。蝶を待つ間の語らいは楽しい時間であり、これも楽しみの一つなのだ。昨年は、4~6月まで全く仕事をしなかったこともあって、一人での撮影機会が多かった。7月以降の撮影でもあえて一人で行動し、ちょっとだけ意識して一人での撮影を心掛けたかなあ、とも思う。

 何故と思われるかもしれないが、撮影においては詰まるところ、一人での撮影が一番良いのである。「おまえは人嫌いで、自分勝手な奴か?」と言われそうだが、そういうことではないのだ。気の置けない撮影仲間もいて、その方々は、まあ似たような感覚をお持ちだと思っている。お互いに撮影するときの距離感や邪魔をしないような配慮もあるし、もちろん良い撮影シーンがあれば、何枚かシャッターを切ってから声をかけるし、みんなに良い写真を撮ってほしいと思っている自分があり、もっと良い写真を撮りたいと思う自分がいるのである。

 蝶の撮影レベルがある程度以上(ちょっと傲慢な言い方だなあ)になると、特に静止写真では構図が限られ、ある意味では似たような写真になるような気がする(本当は違うかもしれない)。10年くらい前であろうか、家族から言われたことがある。「あなた(お父さん)の撮る写真は、図鑑みたいね。わざわざ撮りに行かなくても図鑑でいいんじゃないの?」 うーん、厳しいお言葉である。

 そういえば、私の写真を見て褒めてくれる人があるが、「きれいな写真ですね」である。残念ながら良い写真ですねと言ってくれる方がいない。たぶん、これが自分の写真の課題なんだろうなとも思う。

 オリジナリティーとは何か?それは究極のマイノリティなのだと思っている。機材に頼るか、決定的瞬間か、自分だけのポイントでの撮影か・・・?いやそうことではなく、感性の問題なのだろう。良い写真を見るとつくづくそう思うのだが、こればかりはどうにもならない。

地面で開翅するチャマダラセセリ♂、音更町、2014.05.10(再掲)

D600+マクロプラナー100mm、f8.0、iso560、1/640(補正-0.7)トリミング

 あと2か月もしないうちに、東海地方では蝶のシーズンが始まる。ギフチョウなどのスプリングエフェメラルの登場である。3月下旬には八重山行きも予定しているので、それまでに今年の撮影スケジュールを決めて、新たな撮影スタイルにもチャレンジしていくし、上の写真のような高精細な写真も撮り続けていくのだ。