北海道にエゾヒメギフチョウの撮影へ

小笠原の報告も中途半端、白馬のギフチョウやその他のことも放っておいて、北海道へ向かった。主な目的は、エゾノリュウキンカで吸蜜するヒメギフチョウ(北海道亜種)を撮影するためなのだが、過去何度か訪れたときは、季節が進んでいたり、天候に恵まれずに未だに果たせずにいたのだ。

さて、今年の北海道は桜の開花が早く、もうちょっと早く行った方が良かったのだが、ゴールデンウィーク明けの出発となった。5月7日正午過ぎに旭川の北邦野草園を数年ぶりに訪れたが、気温が低く陽も射さずヒメギフが飛ぶような状況でなく、カタクリもピークを過ぎている。

次の日は朝から晴れ間が広がり、ヒメギフ日和となった。ちょっと足を伸ばして、下川町に到着したのは9時少し過ぎ、沢沿いに咲いているリュウキンカを訪れたヒメギフチョウを撮影することができた。

 

エゾノリュウキンカに吸蜜に訪れたヒメギフチョウ♂で、吸蜜植物が他にないため、この花に集まっくる。このように開翅して吸蜜することが多いようだ。

D600+200mmマイクロ、下川町、2014.05.08

エゾノリュウキンカで吸蜜するヒメギフチョウ♂、これくらいの角度の方が好きなんですがね。D600+200mmマイクロ、下川町、2014.05.08

エゾノリュウキンカで吸蜜するヒメギフチョウ♀、花が大きいのでチョウが小さく見えるね。D600+200mmマイクロ、下川町、2014.05.08

このあと、午後の吸蜜タイムをどこで迎えるか迷ったが、どうも旭川方面の天気が良さそうなので、スレ個体が多いことを承知で、北邦野草園へ向かった。

カタクリで吸蜜するヒメギフチョウ♂、欠けた左後翅を隠して撮るのも技術のうち、でも、露出アンダーではねえ。D600+200mmマイクロ、旭川市、2014.05.08

 野草園で見かけたヒメギフの中で、もっとも新鮮な個体であった。エゾエンゴサクで吸蜜する♀、D600+200mmマイクロ、旭川市、2014.05.08

エゾエンゴサクへ吸蜜にきたオオモンシロチョウ。外来種だが、大きな顔をして飛んでいる。D600+200mmマイクロ、旭川市、2014.05.08

何という花かなあ?エゾスジグロシロチョウが吸蜜から飛び立ったところを偶然撮影、D600+200mmマイクロ、旭川市、2014.05.08

北海道3日目となる5月9日(金)は、朝から雲が厚く、今にも降り出しそうな天気で、気温も上がらない。上川周辺のヒメギフチョウ産地を廻ってみるが、次ぎに来るならここだなあと思いを巡らせながら、十勝方面へ移動した。結局、前半3日間で撮影できたのは2日目だけであった。

後半の撮影をどうするか迷ったが、アポイ岳のヒメチャマダラセセリは既に発生しており、アポイアズマギクやサマニユキワリも咲いているとのことで、天気予報でも5月11日(日)がもっとも天気が良さそうである。5月10日(土)と12日(月)は、十勝地方のチャマ、ジョウザン、アカマダラなどを撮影、これらを15日から八重山へ出かける前にアップできるかどうか。