オオウラギンヒョウモンの撮影を振り返って

日本チョウ類保全協会で毎年開催される写真展に応募したところ、拙写真が宣伝用ハガキに採用されました。本年6月30日(日)に熊本で撮影した写真ですが、通称デカオスと呼ばれるオオウラギンヒョウモン♂です。日本チョウ類保全協会のH.P.はここをクリックしてください。

手前に写っているのが通称デカオスと呼ばれているオオウラギンヒョウモン♂、向こう側が通常の♂      D600+200mmマイクロ、西原村、2013.06.30                
手前に写っているのが通称デカオスと呼ばれているオオウラギンヒョウモン♂、向こう側が通常の♂      D600+200mmマイクロ、西原村、2013.06.30                

6月30日(日)の朝、熊本駅に着きレンタカーを借りて、ゴイシツバメシジミの撮影に出発です。出発のときは曇っていたのに、撮影ポイントに近づくにつれ、雨がひどくなってきました。車を止めて、Saさんに連絡すると、未だに宿で雨宿りをしているとのこと、すぐさま引き返し、オオウラギンヒョウモンの撮影に切り替えます。

オオウラギンヒョウモンの撮影ポイントに到着すると、雨は小降りなんですが、風がものすごく強く撮影どころではない状況ですが、やや擦れたオオウラギンヒョウモン♂は、何とか活動しているようで、すでに撮影者が一人おられました。

 

11時過ぎに撮影したオオウラギンヒョウモン♂(ノーマル)、やや擦れており、羽化してから数日は経過していると思われます。

D600+200mmマイクロ、オオウラギンヒョウモン♂の吸蜜、西原村、2013.06.30

 

強風の中の撮影でしたので、ピンぼけ写真を大量生産しましたが、新鮮な個体はいなかったのであまり気にせずに撮影していました。ほどなく、Saさん登場ですが、擦れたオスばかりでは、撮影意欲も今一というところですね。

さあて、天気の回復とともに新鮮なメスが現れるであろうと撮影を続けていると、オスに比べると二回りくらい大きなオオウラギンヒョウモン♀の登場です。

オオウラギンヒョウモン♀の吸蜜

D600+200mmマイクロ、西原村、2013.06.30

手前がオオウラギンヒョウモン♀、向こうが♂です

D600+200mmマイクロ、西原村、2013.06.30

 同上(ピントが奥の♂)

 

鮮度の良いメスを中心に撮影を続けますが、正午を過ぎる頃から明るい大きな個体が目に入ります。鮮度がよいので当然メスと思い、撮影を続けますが、たぶんSaさんがオスであることに気づいたと思います。ここからが大変です。この新鮮なオス(デカオス)を追いかけての撮影が始まります。

以下、D600+200mmマイクロで撮影したオオウラギンヒョウモン♂の写真です。

 いかがですか、10分以上このオオウラギンヒョウモン♂(デカオス)を追いかけて二人で撮影し続けました。適度に動いてくれたので、撮影ポジションも被ることなく撮影することができました。

結局、デカオスはこの1頭のみ、メスは2頭、ボロオスは3~4頭くらいだったと思います。今回、①1日遅れで出発したこと②ゴイシツバメシジミの撮影ポイントが、大雨で撮影をあきらめたこと③午前中の雨と強風によりデカオスが他の場所から運ばれた可能性も高い、④吸蜜タイムに撮影できたため、ゆっくり撮影できたなど、他にもいくつかの偶然が重なった結果としてこのような撮影機会に恵まれたものと思います。

実は、保全協会の写真展しばらく忘れておりまして、「まだ予定点数に達しない」というメールが届いたので、あまり考えることなく送った写真が、ハガキの写真となりました。写真は既にブログに載せたものです。

その時にボツにした写真も以下に掲載します。

 

 

ここを離れる前に撮影したオオウラギンヒョウモン♀と草原を撮影したものです。まあ、環境(場所)がわかるという判断と下から少しライティングした方が良かったという反省からボツとしました。

E-P5+ZD9-18mm(改造アダプター)12mm、F11、1/500秒、iso500

この時、大きなネットを持った方が、この近くを通り過ぎていったのを鮮明に覚えております。

 

続いて、翌7月1日(月)に撮影して同じくボツにしたゴイシツバメシジミの写真も載せておきます。

 

ゴイシツバメシジミ♂のヒメジョオンでの吸蜜

D600+200mmマイクロ、熊本県、2013.07.01

これは鮮度が今一だったので、掲載しませんでした。

ヨモギ上で開翅するゴイシツバメシジミ♂

D600+200mmマイクロ、熊本県、2013.07.01

この2日間、あまり天候に恵まれませんでしたが、それなりに撮影することができました。