8月第2週の週末は、涼しい信州の高原で撮影?

8月10日(土)は、ゴマ三昧??でした

8月10日(土)は、松本市のゴマシジミ発生地に8時に着くように出発しました。
飛び始める前に到着したかったんですが、すでにかなりの数が飛んでいます。いわゆる探雌飛翔が始まっており、なかなかとまってくれません。
しばらくすると、ゲンノショウコの赤い花に吸蜜に来たゴマシジミが静かに翅を開いてくれました。今回の撮影は、青いゴマシジミの開翅が一番の目的でしたが、やや青い程度でしたので来年も挑戦しなければいけませんね。

ゲンノショウコの花の色は、白、ピンク、赤とあるようですが、ゴマシジミが吸蜜にくるのは赤い花が多いようです。

ゲンノショウコの赤花で吸密するゴマシジミ♂
D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

吸密しながらゆっくり開翅するゴマシジミ♂もう少し青いということないんですがねえ

D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

もっと黒い固体の開翅もありましたが、これくらいのゴマシジミ♂が奈川の標準レベル

D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

 

 

9時近くになると、雌に対する雄の求愛行動が見られるようになりました。まあ、たいていは振られておしまいなんですが、たまに交尾が成立します。
交尾済みのペアに割り込もうとする雄が飛んできます。この場所のように発生数が多いとあぶれた雄も多いので、このようになるのでしょう。

羽化直後と思われる♀にアタックするやや擦れた♂

D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

これくらい青くてきれいな雄の開翅が撮ることができれば、ここのゴマも卒業なんでしょうね。
D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

ワンペアに3頭の雄が絡んでいます。今年からこの地域のゴマシジミは松本市の条例で採集禁止になったようで、このような光景が見られるほど数が沢山います。
D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

上の写真と同様の条件で撮影したものです
D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

産卵シーンもあちこちで見られました。写真のように並んで産卵するシーンは、かなりの数がいるから見られるのでしょうね。

2頭のゴマシジミ♀が並んで産卵するシーンです

D600+200mmマイクロ、松本市南部、2013.08.10

 

 

赤くなりかけたワレモコウの花穂に産卵したゴマシジミ♀

E-P5+MZD60mmマクロ、松本市南部、2013.08.10

この後、一旦この場所を離れて北へ向かい、オオゴマシジミの様子を見に行きました。
2週間ほど前に雄を目的に撮影に行っていますが、今回は雌が目的です。
産卵シーンや吸蜜シーン、一応雌の開翅も撮れましたので良しとしたいんですが、ちょっと残念な出来事がありました。

カメバヒキオコシに産卵するオオゴマシジミ♀
D600+200mmマイクロ、松本市、2013.08.10

カメバヒキオコシで吸密するオオゴマシジミ♀
D600+200mmマイクロ、松本市、2013.08.10

何とか開翅してくれたオオゴマシジミ♀
D600+200mmマイクロ、松本市、2013.08.10

長野県内では、県の条例でコヒオドシなどの採集が禁止されているのですが、公道で堂々とコヒオドシを採集している人がいたので、強く注意したところ逆切れされてしまいました。
蝶の採集程度とお思いの方も多いとは思いますが、条例に違反して罰金刑などが科せられた場合は、かなり重いペナルティーを覚悟してくださいね。

ツマジロウラジャノメ♀の吸密(ヒヨドリバナ)
D600+300mmF4、松本市、2013.08.10

さて、もう一度松本市の南部に戻り、ムモンアカシジミを見に行きましたが、暑さの性か少し飛んではすぐに木陰に隠れてしまいます。一応裏面を撮影しましたが、掲載できるレベルではありません。

夕方のゴマシジミの様子を見に行きます。やはり気温が高いのが原因か日が沈みかけても活動が終わりません。本当は、ゴマの雄がワレモコウで休止する姿を確認してから宿へ入るつもりでしたが、時間切れです。それでも、何頭かワレモコウの花穂にとまるのを確認することができました。

この日は標高1200mある高原と思えないほど暑く、汗もいっぱい出ましたので風呂上りのビールを2本も飲んでしまいました。そのおかげかどうか分かりませんが、早めの就寝となって次の朝5時前に起きることができました。