7月最初の日曜日(7日)は、信州を南下しました

いよいよ、信州の高原でもゼフィルスの発生が多くなってきました。オオイチモンジも発生しているようで、ハイシーズンのクライマックスを迎えようとしています。ここ1ヶ月くらいは、北海道を含めてあちこちに行きたいところだらけですが、仕事をしなければいけませんし、いろんな用事が入って思うように出かけられません。それでも、何とか出かける気力だけは失わないように頑張っています。

長野県北部に朝早く到着するためには、前泊するか、夜中に出かけるしかありません。真っ暗な中、撮影機材を担いで出かける様は、人様が見たらなんと見えるでしょうね。

朝早くたたき出して、降りて来てくれたハヤシミドリシジミ♂です。生憎の雨で、まともに叩くことができず、確保できない状況が続きましたが、フラフラと飛んで車にとまり、その後、雨も強くなったので、この個体(裏面)のみしか撮影することができませんでした。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、大町市

 

次に向かったのは、天気さえ良ければアイノミドリシジミの乱舞が期待できる高原ですが、やはり雨、その中で元気に飛び回ってテリ張りをしていたのは、オオミドリシジミだと思っていましたが、よく見ると(よく見んでも分かるだろうという声も聞こえそう)ジョウザンミドリシジミです。低い位置で開翅したので、撮影することができました。

雨にも負けず、元気に飛び回っていました。ちょっとスレ気味ですが、まあこんなところでしょう。一昨年オオミドリがテリ張りをしていたところとそんなに離れてはいませんが、ちょっと環境の雰囲気が違います。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、池田町

 

次は松本盆地まで下がって、オオムラサキが乱舞する公園に向かいました。ミヤマカラスシジミも沢山いて、2時間ほどの撮影時間はあっという間に過ぎてしまいました。

元気よく飛び回るので、うまく撮影できませんでしたが、何とかピントの合った写真を貼っておきます。

E-PL5+MZD17mmf1.8、2012.07.07、松本市

 

ヒメジョオンで吸蜜するミヤマカラスシジミ♀、このような写真を撮るとき、一輪のみをクローズアップで撮影することも多いんですが、あえて前ボケの花も入れて撮影しています。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、松本市

 

あまり大きくないクヌギの木ですが、スズメバチがあちこち穴を開けて、そこからあふれ出る樹液を横取りに来ているオオムラサキ♂です。すべての個体が開いていると迫力あるんでしょうが、撮影のメインはミヤマカラスでした。オオムラサキの飛翔も少しだけとりましたが、こちらはそんなに難しくないようです。

D600+200mmマイクロ、2013.07.07、松本市

 

知らないうちに午後1時を過ぎてしまい、最後の撮影場所に向かいました。午後に活動するゼフで、エゾミドリシジミとメスアカミドリシジミ、それからウラクロシジミも見られるとよいなあという感じです。

現地到着午後3時、すでにエゾミドリの活動が始まっています。しかし、時間がやや早い性か、とまっても翅を閉じたままです。しばらくすると、おもむろに翅を広げ始めました。

メスアカも現れましたが、エゾに蹴散らかされてどこかへ行ってしまいましたが、エゾ同士のバトルは激しく、卍飛翔の後、必ず以前から占有していた個体が追尾飛翔をして追い払います。これがしばらく繰り返されますので、飛翔写真のチャンスですが、そう簡単には撮影できません。午後1時を回ったところで、活動も弱くなり撮影チャンスが少なくなったところで終了です。途中ウラクロシジミの交尾行動が見られたのは幸運でした。エゾに追われながら隠れるように雌雄が葉の上にとまって交尾成立まで20~30秒ほどの出来事でした。交尾位置が悪く良い写真が撮れませんでしたが、貼っておきます。

自分のすぐ近くで、エゾミドリシジミ♂の卍飛翔がみられたので、近接の飛翔写真を狙ってみました。2頭入った写真のほうが良かったかもしれませんが、なんとなく迫力があるこの写真を貼ってみました。

E-PL5+MZD17mm、2017.07.07、塩尻市

 

エゾミドリシジミ♂のテリ張りですが、こういう写真は、鮮度が大事ですね。次回はピッタリの時期に来ることにしましょう。

D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.07、塩尻市

 

活動時間終了が近づき、その後、日差しが強くなった直後にバトルなしにエゾミドリ♂が2頭仲良く?並んでいました。活動開始前にもたまにこのようなことが起こりますが、まあ、長く続くことではないので、あわてて撮影します。

D600+300mmF4+テレコン1.7、2013.07.07、塩尻市

 

突然、テリ張りをする空間にエゾミドリ♀と思われる個体が出現し、その後開翅したので、交尾が成立するかと思っていましたが、♂もあまり興味を示さないままどこかへ消えてしまいました。

D600+300mmF4+テレコン、2013.07.07、塩尻市

 

夕方5時近くになって、ウラクロシジミが何回か現れるようになりましたが、エゾミドリ♂に追われてもあまり動じないウラクロ♂の前を♀ガ飛んでおり、葉陰に隠れて数十秒の逢瀬の末に交尾成立です(そういえば七夕ですよね)。ちょっと位置が悪く、なんともなりませんでした。

D600+300mmF4+テレコン、2013.07.07、塩尻市

 

疲れがたまっているため、帰りは猛烈な睡魔が訪れ、2度ほど仮眠を取りながら帰りました。途中、中津川の手前と愛知県に入る直前に激しい雷雨に見舞われました。中津川では前が見えないほどでしたし、岐阜県南部では凄い稲光とともにすぐ近くで落雷です。車の中は安全と分かっていても気持ちが悪いものです。

さて、次週からは信州の山岳地帯へ突入です。最近は体力の衰えを感じており、あまり無理せずに撮影に臨みたいと思っています。次は何をアップできるでしょうか。