南紀のルーミスシジミは、難儀やなあ

南紀のルーミスポイントは遠くて、日帰り撮影するのは大変です。以前、Fさんと「ルーミス撮影して、ついでに小宴会しながら蝶談義(ちょっと大げさかな)ができるといいよね。」という話を今回実現したものです。私は、翔さんと今年三度目の乗り合わせで南紀へ向かいました。

南紀のルーミスは、少なく数えても六連敗中です。目撃したことはありますが、撮影には至っていないという最難関の蝶なんであります。それに比して、房総のルーミスは、詳細なポイント情報もあって、三回行って一応三回撮影出来ています。同じ蝶なんですが、この難易度の違いは何でしょうね。

今回はMさんから撮影ポイントの詳細な情報をいただいており、「もう撮ったも同然」(誰かのパクリ)という気持ちになっております。

 

林道は崖崩れで完全に塞がっていました。歩いていく以外ありませんね。
林道は崖崩れで完全に塞がっていました。歩いていく以外ありませんね。

11月3日の土曜日は、朝は少し雲がありましたが、現地到着頃には雲一つない快晴でありました。自宅を4時に出発して、亀山S.A.で翔さんと5時に待ち合わせていましたが、ちょっと遅刻です。途中の休憩を最小限にして、一路ルーミスポイントへ向かいました。

到着時刻は10時ちょっと過ぎで、まあ、想定の範囲内でしたが、上記の写真のとおり、途中の崖崩れで林道が通れませんでした。歩いてポイントに着くと、すぐに翔さんが樹上のルーミスを見つけましたが、遠くて証拠写真にもなりません。10時半を過ぎたところで、もう少し奥で地面近くを飛んでいるルーミスを発見できました。この個体、大変よい子でちょっと飛んでは翅を開き、しばらくすると(嫌がって)また少し飛ぶという具合です。4つの眼でしっかり追いながら、十分に撮影することが出来ました。

確認した個体は、4~5頭というところで、とりわけ多いわけではありませんが、まあまあの個体をこれだけしっかり撮れれば十分満足です。

まずは、ルーミスを撮影する前に撮影した蝶を少しだけ紹介しますね。

宿で薪風呂に入り、暖まってから夕食です。Fさんは、我々が明日行く予定のポイントでの撮影でしたが、無事撮影出来たとのことで、麦酒で乾杯しながら食事をして情報交換です。撮影後お風呂でしっかり暖まった体に麦酒は一番のごちそうです(みなさん痛風がないようで、なによりです)。宿は比較的高齢の夫婦が経営する釣り宿でしたが、一泊夕食付き5千円の割に快適で、夕食もそれなりにボリュームがあり、ゆっくり過ごすことが出来ました。

麦酒だけで終わるわけもなく、部屋に戻ってからお酒などでお話を続けました。約束したわけでもありませんでしたが、それぞれが、写真やらパソコン画像やらフォトブックなどを持ち寄り、「この写真は、一緒に行ったあのときの」とか「このときの」という比較的近い昔話をしながら気持ちよく飲んでいましたところ、まだ9時だというのに睡魔が襲ってきたため、早々に寝てしまい、お二方、失礼いたしました。

この日撮影したルーミスシジミ(たぶん♀)の写真を下に掲載しますね。今回サブで使用したこのカメラ、きれいに撮れますねえ、次回はもう少し絞りを開けて撮影してみます。 

 

D7000で撮影したルーミスシジミも貼っておきます。こちらの方が自然な感じかもしれません。(追加です)

日頃、情報交換(といってももらうばっかりで、感謝感謝)をしながら、撮影ポイントでご一緒する方々と酌み交わし、お話しするのは楽しいものです。まあ、それぞれ個性の強い方々(ここにいない方のほうがもっと個性的?)で、撮影に対する考え方や姿勢、スタイルも異なりますが、それもいいんもんですね。

翔さんとは今年何度か車で一緒に出かけましたが、車内でのお話もまた楽しいものです(あまり、話に夢中になると運転がおろそかに・・・それは私だけ?)。また、来年も何度かご一緒したいものです。

こんだけ、文章が長いのに二日目の写真はないのかと言われそうですが、ないんです証拠写真しか。まあ、それでも樹上のルーミスを見ながら妄想するのも悪くないわけでして、帰りの渋滞さえなければ良かったんですがねえ。何とかしてください、四日市インターまでの渋滞!

次回は、八重山の蝶になると思います。少なくとも次週は完全休業です。