クダマキモドキを抱えてキンモウアナバチが飛んでいました

このタイトルだとチョウのブログ(ブログでなくH.P.ですけどね)ではなく、マニアックな虫屋のタイトルですね。と言っても、(興味のない方々から見れば)大差はないかもしれませんね。

7月下旬に長久手市内の土手をたくさんの蜂が飛んでいるので、調べてみるとキンモウアナバチ(金毛穴蜂)であることが分かりました(蜂に詳しいものも多いので、見ただけで分かる人たちもいます)。そのときの蜂の数は100頭以上いましたが、ほとんどオスで、メスの巣穴近くでバトルしているため、ブーンというものすごい翅音でした。

巷ではお盆休みですが、お盆の準備もできましたので、あとは妻に任せて出勤して、勤務時間前に先週同様にクサギの花の前でアゲハの仲間を待っていますが、一向に現れません。しかたないので、ホウジャク、オオスカシバ、クマバチなど花に訪れている昆虫を狙っていると、緑色の物体が垂れ下がった状態で何か飛んでいます。とまったところで、クダマキモドキを捕らえたキンモウアナバチの雌であることが分かりました。それにしても、自分の体重の数倍あると思われるクダマキモドキをぶら下げて飛ぶとは恐れ入ります。樹上に止まってからも軽々と移動させますし、数回針(産卵管)をクダマキモドキに刺していました。こちらを睨みつけた後、軽々と持ち上げて飛んでいきました(なんという飛翔力でしょうか)。巣穴に持ち込まれて我が子たちの餌となるわけですね。

キンモウアナバチのオスのバトルをコンデジで撮影した映像を貼っておきます。

キンモウアナバチ♂同士の♀をめぐるバトル。長久手市2012.07.24 P300
キンモウアナバチ♂同士の♀をめぐるバトル。長久手市2012.07.24 P300
キンモウアナバチ♀(巣穴近くの枯れ草を除くと、しばらく巣穴を探しておりました。長久手市2012.07.24 E-P1
キンモウアナバチ♀(巣穴近くの枯れ草を除くと、しばらく巣穴を探しておりました。長久手市2012.07.24 E-P1

キンモウアナバチを絶滅危惧種に指定している県もあるようですが、長久手市ではたくさん見られます。それに見合うだけのクダマキモドキもいることになるので、やはり自然が豊かなのでしょう?写真のできについては、適当に撮っていますので、ご容赦くださいね。

本当は、お休みをいただいて、信州のチョウを撮影に行きたいんですが、天気も今一ですし、しばらく我慢しましょう。

お時間のある方は、キンモウアナバチやクダマキモドキについて調べると暇つぶしができますよ。