南アルプスのクモマツマキチョウ

 上高地のクモマツマキチョウを見に行く予定でしたが、今年は季節の歩みがやや遅れ気味のため、南アルプス(標高1500mちょっと)へ行くことにしました。昨日の飲み会では、飲み過ぎに注意しましたが、目が覚めて時計を見ると5時を過ぎています。急いで準備をして出発です。

 林道を歩いていると、突然フワフワ飛んでいるクモツキです。今まで見た中で、もっともゆっくり飛んでいます。カメラはザックに入ったままでしたが、横から取り出せるタイプに変えておいたので、すぐ取り出せました。たぶんどこかに止まるだろうと追いかけていたら、いきなりナズナで吸蜜です。時間にして2~3秒くらいでしょうか。ピントが甘いですね。ゆっくり追いかけていくと、地面に降りて一休みという感じです。数枚撮ったところで、崖の上の方に飛んでいきました。

 しばらくして、ハタザオが少し生えている場所を何気に見ていると、クモツキが飛んでいるではないですか。止まるのか止まらないのかわからないので、様子を見ていると、どうもパトロール中?のようです。数十メートルの範囲を行ったり来たりしているので、刺激をせずに待つことにしました。数回目に、吸蜜モードになりましたが、時間が短い上に開翅してくれません。止まった瞬間に開くこともありましたが、駆け寄っても間に合いません。止まりそうになっては近づいて(止まってからでは間に合わない?)逃げられるパターンを繰り返しました。10時過ぎから薄曇りとなり、気温も上がらないので、11時前に本日のクモツキ終了としました。もう少し粘るかどうか迷いましたが、天気は下り坂ですし、きっぱり諦めることにして、安曇野のオオルリ撮影に向かいました。結果は完全なフライング(未発生の様子)なので、しかたなく、松本のクロツを撮って帰りました。

 なお、南アルプスのクモツキを撮影するのは、2回目ですが、北アルプス産とは前翅の黒点の形が違うので、すぐわかります。ホームの写真と比べてください。