2019年

11月

16日

沖縄での宿や食べ物など

今回は今帰仁村の民宿に連泊した。一泊2食付きで5000円程度、泡盛やビールをつけてもリーズナブルなのだが、共同トイレとシャワーを甘受する必要がある。

この日の料理内容は、刺身、魚と野菜の煮つけ、ナーベラーの味噌煮、そばと酢の物、朝ご飯も十分なボリュームがあるので、沖縄料理が嫌いでなければお勧めである。名護の安いホテルが取れなかったのでこの宿としたが、沖縄らしさを久々に感じた。

3日目は日曜日ということもあって、いつものホテルに泊まることが出来、このところ毎年行っている宝鮨さんで夕食、オリオンビールの生をのみながらグルクンのお造りと寿司を握ってもらう。「うん、グルクンって唐揚げじゃないの?」という突っ込みがあるところ?ここでは一本釣りしたグルクンが水槽で泳いでるので、生で食べられるのです。海が荒れているときは漁に出られないので、食べられません。今回はラッキーでした。写真がないのですねえ、確か撮ったはずなのに??ありました。

本部町で有名な沖縄そばのお店なのだが、うーん、ちょっと高くなったし美味しいとは思わないなあ。

左がジューシー(こちらは少し味が濃いものの美味しくなった?、右がそば(小)

いつも寄ってコーヒーを飲みながら、藍染めの首巻きを買うのが恒例?なのに、オーナーの交替で店のテイストが変わってしまったらしい。絞りの商品がない?爪の周りを藍色に染めたお姉さん(実はこの店を仕切ってるらしい)に、品揃えをお願いしておきました。

このお店にかかわらず、この20年ほどで、ずいぶん変わってしまったと感じている。なくなったお店や蝶の種類もそうだが、変わっていくのが島の常であろうか?

蝶関係の話題や写真がないのもなんなので、3日目のリュウクウウラボシシジミ撮影のために、林道を少し奥に行くと、あちこちにトキワヤブハギが見られた。リュウキュウウラボシの食草として知られている植物だ。ゆっくり一日をかけて待っていれば産卵行動が見られるかもしれない。来年以降の宿題としておこう。

展望台で占有飛翔を行うメスアカムラサキ♂、数が多いと数頭で絡むようなシーンも期待できるが、今回見たのはこの一頭のみ。鮮度もとりわけ良いわけではないので、開翅など一通り撮影。

まだ写真はなくもないのだが、わざわざブログにするほどでもないので今回で終了する。

 

 

 

 

2019年

11月

11日

沖縄本島の撮影3日目

何とも残念なPithecops corvus ryukyuensis(リュウキュウウラボシシジミ)♂?

D500+100mmマクロプラナー、東村、2019.10.27

撮影3日目(10/27)は朝から雨模様、予定どおり東村のリュウキュウウラボシシジミの撮影に向かった。8時過ぎに到着したのだが、日が射す様子もなくいろいろ見てまわるだけの時間が過ぎ、9時半頃からやっと見られるようになったが、どうも鮮度が悪い。いきなり飛翔写真を撮影し始めたので、もう少しましな個体もいたが、これは午後に撮影した個体で、ただ残念というしかない。

リュウキュウウラボシシジミ♀?の飛翔だが、鮮度だけでない何かが足らない

G9pro+G 20mm / F1.7 II 、東村、2019.10.27

同上

同上

このような白い花に吸蜜に来るときは、シャッターチャンスだ。もちろんノーファインダーで撮影するが、一瞬動きが遅くなるので撮影しやすい。雌のような感じだが、かなり傷んでおり、雄の撮影時期としては、2~3週間くらい遅いのではと思われる。やはり予定どおり10月の前半に来れば良かったと思うのだが、それは結果論である。

G9proの飛翔撮影用のレンズとして、通常MZD17mmF1.8を使用することが多いのだが、シジミチョウでも小さな部類に入るリュウキュウウラボシシジミくらいの大きさだと、ちょっと撮影倍率が足らない。MZD12-40proを使えばよいのだが、やや大きいことと、ズームの固定がうまくいかなかったりで、思ったように撮影できない。レンズ前に比較的大きなLEDリングライトをつけているので、全体の重量も半端ではない。

今回はLUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.を装着して撮影に臨んだのだが、もう少し鮮度が良ければ良かったのになあということ、最短距離に合わせて連写をすれば何とかなるかという感触を得られた。

国頭村では全く見ることができず、東村で見られた唯一のYpthima riukiuana♀(リュウキュウウラナミジャノメ)D500+100mmマクロプラナー、東村、2019.10.27

ランチにいつも立ち寄るヒロコーヒーであるが、この日はちょっと離れた場所に出店していたので、そちらでコーヒーだけいただいた。沖縄らしいスローフーズを提供する店がいくつか出ていたが、このような方々と戯れる気持ちは今のところない。

3日目の夜は、いつもの名護の安いホテルに泊まり、宝鮨でビールと泡盛を飲みながらグルクンのお寿司と刺身をいただき、大将と隣のお客さんとたわいもないお話をしながら短い沖縄の旅を終えたのである。

今回の機材の選択はそれなりに良かったと思う。もう1回沖縄の撮影を振り返って終わりとしよう。

2019年

11月

06日

沖縄本島で撮影2日目

新鮮なKallima inachus eucercaコノハチョウ♂の半開翅

G9pro+MZD40-150pro、本部町、2019.10.26

ここ、15年以上ほぼ毎年撮影に出かけている沖縄本島である。特にこの蝶を撮影したいという種もなければ、いわゆる晴れの撮影でもない。ほぼ年中行事のように訪れて、名護で寿司を食べ、沖縄料理を味わい泡盛を飲んで帰ってくる。

今回は友人から教えてもらったトラップ液を試して見ることも一つの目的であった。この液にコノハチョウだけは、テリ張りタイムにかかわらず雌雄4~5頭ほどが誘引され、ゆっくり撮影することが出来た。ほとんどがボロの雄だったが、上の個体は比較的新鮮で被写体としては十分と思われる。

コノハチョウ♀の開翅で、後翅の傷みさえなければ、雌雄ともほぼ完璧な撮影となったかもしれない。いや、次回にもっと良い写真が撮れる可能性を残したので良しとしよう。

G9pro+MZD40-150pro、本部町、2019.10.26

トラップ液に引き寄せられたDichorragia nesimachus okinawaensis♀?

G9pro+MZD40-150pro、本部町、2019.10.26

G9の静止画であるが、このくらいの大きさ(中型)の蝶であれば1~2m位で十分な大きさに撮影できるし、ストレスもなく撮影できる。3mくらいまでの撮影なら問題ない。

さて、今回の撮影では、スロービデオにも時間を割いた。トラップ液でコノハチョウが結構集まったので、その中から傷みの少ない個体を選んでビデオ撮影した。180fpsで撮影して30fpsで再生するので、6倍のスロービデオとなる。経験的に大体3~5秒程度撮影するのが良い感じなので、それくらいでオンオフを繰り返して撮影する。以下にコノハチョウをビデオ撮影した画像を貼っておく。

G9proは、上のようなスロービデオの撮影にも有効なカメラだ。静止写真を撮りながらビデオに切り替えるのはそんなに手間でないが、AFが使えないのはかなり痛い。

まだビデオ撮影に関しては初心者であり、今後の伸び代もあると思うが、撮影した後に再生して確認するだけでも結構な手間なのだ。

次回は、小型の蝶の近接飛翔写真を紹介することとしよう。

 

 

 

2019年

11月

03日

毎年、恒例の沖縄行き

シュクシャと思われる蕾に置きピンして、飛来したシロウラナミシジミ♀を撮影した。

D500+300mmF4VR、Jamides aecto 、本部町、2019.10.28

まずは、首里城が全焼してしまったことは、誠に残念であり、一日も早く再建できることを期待しております。

 

本当は10月初めに行くつもりだったのが、いろいろな用事が出来てしまい、結局10月下旬にやっと出かけることが出来た。10月に入ると本州での撮影はボチボチ続けているものの、まとまった蝶の撮影機会がなくなってしまう。特にこれを狙って撮影したいという思いではなく、来年のシーズンインまでに何を用意しなければいけないのかとか、今ある機材でどこまで撮れるかなどを確認していく過程が大切だと考えている。

シロウラナミシジミが沖縄本島北部で見られるようになったという噂は聞いていたのだが、最終日、もう撮影を終えようと帰り支度を始めたときに、目の前に現れたときは、やっぱりいるんだという驚きとともにかなりドキドキしながらシャッターを切った。一時的な発生かもしれないが、島のあちこちでシュクシャと思われる花を見ているので、西表島→石垣島→沖縄本島へとここ数年で分布を拡大したのかもしれない。

同上

同上

D500+300mmF4VRは良い機材である。遠い被写体をパッと撮影するにはレスポンスだけではなく、見やすさだけでもなく、道具としての良さがないと難しい。私的にはミラーレスでは、まだ達成できないレベルに感じる。

しかし、ミラーレスの良いところもある。システムが軽いだけではなく、撮像素子の大きさに関係なくレンズ設計が新しいことや、拡大機能によるピントの追い込みも使いやすく、その他の機能も含め今後もさらなる改善が期待できそうである。

今回、見る機会が多い割に撮影機会が少なかったナガサキアゲハ♀。

D500+300mmF4VR+テレコン、Papilio memnom、本部町、2019.10.26

同上

この時期、もう少しナガサキアゲハ♀の白い個体を撮影できると思ったが、思うように撮影できなかった。ボロの個体だったりタイミングを外したり、いろいろあってもっと撮影できたはずなのだが、コーヒーを飲みに行ったり、お菓子やその他のこともあって、蝶の撮影100%ではないので仕方ない。

とりあえずは狙ったショットなのだが、この個体だって、満足できるレベルではない。もっとキレイなのいたのになあと思う。

14時を過ぎる頃になると、今帰仁村にある山の頂上でテリ張りをするスミナガシ♂

D500+300mmF4VR+テレコン、Dichorragia nesimachus okinawaensis、2019.10.26

沖縄本島にいるスミナガシは、九州以北に棲息するものとは別亜種とされている。私にはどこがどう違うのか良くわからないが、今度ゆっくり観察してみたい。

今回の撮影では、D500も持って行ったが出来るだけG9proを使用した撮影を心掛けた。ミラーレスの2台体勢で撮影できれば、持ち歩く機材を減らすことが出来るからだ。写りに関してはレンズ次第ということで、何とかなるのだが、ちょっと遠目で俊敏な動きをする蝶には一眼レフが勝っているように思う。単なる慣れなのかとも思うが、それだけではなさそうな感じだ(ちょっと説明しにくい)。バッテリーの持ちは何ともならないレベルの差がある。

D810の入れ替えも毎年検討しているものの、劇的に写真が変わるとも思えない。それ以前にやることは沢山あるのだが、とりあえず、モンゴルの写真と今回の沖縄の撮影結果をボチボチ整理しながら来年にそなえようと思う。ブログの更新は月1回くらいはできるだろう。

 

 

2019年

9月

18日

モンゴル最終日は、ウランバートル市街地の近くボグド山域で撮影

この時期、モンゴルではナーダムというお祭りで、多くの人が休みのようだ。ハイキングに適したこの場所にもカップルや家族連れが多く来ていた。そんな中、歩き始めると今まで見たことのないベニシジミガ飛んでいた。まるで、翅表にミルクをこぼしたような感じ。

D500+200mmマイクロ、 Lycaena alciphron alciphron♂、アルシロンベニシジミ、ボグド山域、2019.07.12(初撮影種)

アルシロンベニシジミはモンゴルでは結構珍しいようで、中央モンゴルの一部地域とアルタイ地方で確認されているだけで、いわゆるウランバートル周辺で普通に見られるような蝶ではないようだ。最終日ということもあって、サッと構えてパッパと撮影する感じで撮影したが、もう少し丁寧に撮影すれば良かったとあとから思っても後の祭りだ。

アルシロンベニシジミの交尾

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

同上

 

アルシロンベニシジミ♀?の半開翅

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

今回ほとんど撮影機会がなかったMuculinea teleius pbscurata♀の開翅

D500+200mmマイクロ、ゴマシジミ♀、ボグド山域、2019.07.12

我が国のカラフトルリシジミは北海道特産種で、道指定の天然記念物として採集禁止となっているが、今回モンゴルでは、あちこちで見ることができた。

D500+200mmマイクロ、Polyommatus optilete sibiicus♂、ボグド山域、2019.07.12

翅表がしっかり撮れなくて残念だが、黒いすじがクッキリ

D500+200mmマイクロ、カラフトルリシジミ♂、ボグド山域、2019.07.12

お花畑を飛び回るColias chrysotheme elena♂(ベニモンキチョウ)上手く撮れないね

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

飛翔も撮影したが、前翅端の黒斑の発達は弱く、Leptidea morsei morsei(エゾヒメシロチョウ♀)と思われる。

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

 

傷んだ個体から新鮮なエゾシロチョウが多い中、数が少ないAporia hippia hippiaは、全体に飛び古した感じだ。D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

紙くずのようにたくさん飛んでおり、ボロボロの個体も多い中、何故かこのようなきれいなAporia crataegi crataegi(エゾシロチョウ)も見られる。D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

フウロソウの仲間で吸蜜するLopinga deidamia deidamia(ツマジロウラジャノメ♀)

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

北海道産に近い感じ?のLopinga achine achineウラジャノメ♀?

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

比較的きれいなMelitaea diamina hebe(ギンボシヒョウモンモドキたぶん♀)

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

吸蜜するギンボシヒョウモンモドキ♂D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

キリンソウの仲間で吸蜜するBrenthis ino ino (コヒョウモン♂)

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

ちょっと遠くて判別しにくいが、Clossiana selenis selenis♀(セレニスチビヒョウモン)のようだ。比較的普通種と思われる。

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12(初撮影種)

こちらは、モンゴルで比較的多く見られるClossiana euphrosyne euphrosyneミヤマヒョウモン♂かなり傷んでいる)、ワレモコウで吸蜜している。

D500+200mmマイクロ、ボグド山域、2019.07.12

何と、最終日のウランバートル市内で、モンゴル初撮影種が撮れるとは全く予想してなかった。この場所は市街地周辺にある公園のような場所で、市民がテントを張ったりバーベキューなどをして楽しんでいるところだ。たぶんこのことから、牛などの家畜を入れていない場所となっているのであろう。

来年以降も、モンゴルへ出かけるときには必ず寄ってみたい場所である。モンゴルの撮影も6年間続いている。還暦からのモンゴルの蝶というところだが、いつまで続けられるだろう。少なくとも来年は行くこととしている。

モンゴルから戻って2か月以上経過したが、撮影した蝶については、未整理の部分が多く残っている。こんな感じで、年末までには整理してブログへ掲載していくつもりなのだが。

 

 

 

2019年

9月

04日

タイワンツバメシジミを見に鹿児島まで

開翅するEveres lacturnus kawaiiタイワンツバメシジミ♂を見に、8月30日から4日間薩摩まで出かけた。初日は全く見られず、天気も悪かったので、確認できたのは2日目以降であった。

D810+200mmマイクロ、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

この蝶と逢うのは何と11年ぶり、長崎県平戸市で見て以来である。小さくてツバメシジミに似ていて、シバハギを食べ、晩夏というか初秋というか微妙なこの時期に発生する。かつては紀伊半島南部や四国でも見られたが、近年見られたという話は聞かない。

ススキの株に守られたシバハギにひっそりと寄り添いながら、生きながらえている(ちょっと大袈裟か)。このような環境は変化しやすく、開発もされやすい。開発を逃れたような場所でひっそりと暮らしていると言うこと。

 

 

D810+200mmマイクロ、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

 

食草のシバハギで一休みするタイワンツバメシジミ♂(一番上と同じ個体)

D810+200mmマイクロ、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

D810+200mmマイクロ、同上、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

 

D810+200mmマイクロ、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

D810+200mmマイクロ、同上、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

撮影時期としては、ちょっとフライング気味のようだ。けれど、写真からもわかるとおり、発生してから何日か経過していると思われる個体も見られた。残念ながら、雌を見ることはできず、このことからももう少し時期をずらして遅く行く方が良かったのだが、今週末も来週末もすでに予定が入っており、やむを得ないのだ。

 

G9pro+MZD12-40pro、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

G9pro+MZD12-40pro、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.09.02

掲載した写真は、ほとんどが8月31日に撮影したもので、撮影時間にすれば1時間半ほど、全体の撮影時間も3~4時間程度だ。他に撮影した蝶は、ウラナミジャノメくらいで、よく考えれば効率の悪い撮影であるが、この時期に足を運ばなければ撮影できない蝶なのでやむを得ない。

次は、是非ともメスの時期に来て撮影したい。

 

 

 

 

2019年

8月

17日

オオゴマシジミとゴマシジミ

クロバナヒキオコシで産卵行動するPhengaris arionides takamukui

D500+200mmマイクロ、オオゴマシジミ、富山県、2019.08.05

普通ならゴマシジミとオオゴマシジミというタイトルになるところ、撮影順もあってオオゴマシジミを先にした。オオゴマシジミは大きなゴマシジミではなく、大きなゴマのシジミであり、そのように眺めると分かり易い。次の写真でゴマシジミの裏面を見ていただくので、比較していただくと良くわかると思う。

さて、モンゴルにオオゴマシジミの近縁種ニシオオゴマシジミというのがいるが、日本のオオゴマシジミの産卵植物であるカメバヒキオコシやクロバナヒキオコシが標高1200mから1500mくらいの沢沿いに多く生えているため、薄暗い環境に棲息しているのに対し、モンゴルのニシオオゴマシジミは乾燥したステップに棲んでいるので、明るい草原のチョウである。似ているところと言えば、あまり開翅しないことくらいだろうか。 

朝早く到着したが、Phengaris teleius kazamoto♀は開翅しなかった。

D500+200mmマイクロ、ゴマシジミ、木曽町、2019.08.10

 

暗い谷筋を黒いオオゴマシジミ♀が飛び回る中、何とか撮影

D500+200mmマイクロ、オオゴマシジミ、富山県、2019.08.05

同上

同上

同上

ひたすら同じ個体を追いかけて撮影するというセンスのない撮影方法ではあったが、「開かないのでしょうがない。」という言い訳のもと、何だかなあと思いながら掲載している。はっきり言って、イメージとはほど遠いのである。

 

 

 

2019年

8月

10日

バヤンチャンドマンのシジミチョウたち

ちょっとだけ裏面が見える角度で撮影したPolyommatus icarus fuchsi

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

ウスルリシジミを始め、モンゴルでは比較的大型で青さが際立つシジミが多く見られる。特に最初に紹介するこのチョウは、普通種ではあるもののその美しさは一級品だ。色味も深い青から淡い青まで変異があり、裏面を確認しないと他のチョウと間違うこともある。

さて、バヤンチャンドマンは、シジミチョウを始めとした蝶の宝庫であり、天気さえ良ければ多くの種が確認できるし、すばらしい環境なのだが、撮影となるとなかなか思うようにはいかないものである。

学名については、The BUtterflies of Mongoliaを参照して記載した。稚拙なブログであり、同定能力も低いので誤りも多数あると思われる。日本での撮影では、日本昆虫目録第7巻鱗翅目(2013)に準拠して記載しており、日本と同種と思われる種について、記載に統一性がないことをあらかじめ断っておく。

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂の吸水、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

 

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

左下はコウジレイシジミ♂、その隣はコマシジミ♂

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

一番上に数頭いるのがコマシジミ、その下がコウジレイシジミ、一番下がウスルリシジミ

D500+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

吸水中のPolyommatus semiargus semiargus♂が飛び立ったところ

G9+MZD17mm、コウジレイシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

ちょっとスレているのだが、開翅した静止写真がこれしかなかったのでやむを得ない。

D500+200mmマイクロ、コウジレイシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

半開翅するPolyommatus eumedon eumedon♂ダイトクシジミ

D500+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、ダイトクシジミ♀、バヤンチャンドマン、2019.07.06

半開翅で吸水するPolyommatus optilete sibiricus ここまでが精一杯

D500+200mmマイクロ、カラフトルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、カラフトルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

地味ながらほとんど無傷のCupido minimus minimus♂の吸水

D500+200mmマイクロ、コマシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

葉上で開翅したPlebejus idas subsolanus

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

今回、バヤンチャンドマンで撮影したタイリクアサマシジミ(アサマシジミ)は、比較的青鱗の発達が悪いタイプが多く、日本で真性アサマシジミと呼ばれているような感じの黒っぽいアサマであったが、2015年にAR JANCHIVLANMO峠近くで下記の個体を撮影している。

今回も最終日の前日に訪れてみたが、残念ながらこのようなタイプの個体は見られなかった。

この記載をみて、学名について疑問を持たれる方も多いかもしれない。実は私もよく判っていないものの、先輩からの助言と自分の知る範囲での記載としたので、これについてはこれでよいと思っている。

ワスレナグサで吸蜜するPlebejus idas subsolanus♂日本でも見たことのないような深い青色が発達した個体だ。E-M1+40-150pro、2015.07.05

こんな感じで吸蜜していたので縦位置で撮影したLycaena belle belle♀ ?

D500+200mmマイクロ、ムラサキベニシジミ♀、バヤンチャンドマン、2019.07.06

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2019年

8月

09日

モンゴルから帰ってきて、すでに4週間

イワオウギも咲いているのだが、Plebejus subsolanus yarigadakeanus♂の吸蜜はカワラハハコ?で多く見られた。

D500+200mmマイクロ、アサマシジミ(シロウマシジミ)、白馬村、2019.08.02

モンゴルから帰ってしばらくの間は、疲れもあって遠出をためらっていたが、7月下旬からは通常の撮影に戻っている。撮影が順調かと問われれば、まあ、普通と言ったところ、撮影仲間からの情報は潤沢にあり、時期と天候とタイミングを見計らって出かけるので、大きなハズレがなく撮影できるのはありがたい。

さて、高標高地のアサマシジミであるが、昨年に比べ大幅に発生が遅れており、8月に入っても行けそうな感じなので、やや時期遅れであることを承知して出かけてみた。結果は思ったより新鮮で、被写体として十分なものであった。到着して約1時間は静止写真に集中して、あとの1時間は飛翔写真のみに集中した。結果はまあまあ、最近は集中力の持続が難しくなっており、2~3時間が限界かもと思い始めている。仕事はもっと短い時間しか集中力が持続しない。

この日は、安曇野市の撮影仲間の家に泊めてもらい、京都の仲間もご一緒に酒を酌み交わしながら楽しい時間を過ごした。撮影だけではなく、このような楽しみがあるのも嬉しいことである(友人に感謝)。

静止写真としては今一歩で、もう少し上からのアングルがよい。上とは異なる個体。D500+200mmマイクロ、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

たぶん上と同じ個体。

D500+200mmマイクロ、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

もう少し新鮮なら申し分ないのだが。

D500+200mmマイクロ、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

イワオオギに潜んでいる雌を探して飛翔しているところ。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

 

 

(同上)G9+MZD17mm、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

こちらはやや擦れたオスがメスを見つけて、追いかけているところ。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♀♂、白馬村、2019.08.02

上と同じ連続ショットの1枚、メスの前で何やらアピールしている。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♀♂、白馬村、2019.08.02

これ、完全にストーカー行為だが、メスは逃げ切る。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♀♂、白馬村、2019.08.02

2時間ばかりの撮影であったが、十分に堪能できたし、もっと長い時間撮影したとしても良い写真が撮れるとは限らない。写真はその場をどのように表現するかであり、人によって撮影する視点も変われば、表現方法も変わってくる。

飛翔写真については、まだまだ技術も追いついていないし、撮影機材も工夫する必要があると感じている。いつまでも運任せではいけないし、狙って撮影できるところまで何とかしたいと考えている。

2019年

7月

15日

ノミオンの乱舞

山をバックにノミオンの撮影であるが、何度もトライして何とか・・・である。

G9+MZD17、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.11

今年で6年連続のモンゴル行き、チョウの撮影である。出発は7月6日、仁川経由で深夜に到着し、翌日の七夕から撮影に入り13日に帰国した。初日、2日目の撮影に関しては、後日ゆっくり掲載するとして、まずはテレルジで撮影したParnassius nomion nomion(オオアカボシウスバシロチョウ)から紹介しよう。

日本には黄色に赤い斑紋のあるウスバキチョウはいるが、白色に赤い斑紋のあるこのタイプのチョウはいない。かつて、図鑑に北海道産としてアカボシウスバシロチョウが掲載されたことがあったが、現在では朝鮮半島産であることがわかっている。

さて、今回この場所では100頭以上の雄を見ている。この時期のモンゴルでは、どこに行ってもエゾシロチョウが多く、ここも例外ではないのだが、それに匹敵するノミオンが乱舞しているのである。

朝の活動直後、針葉樹林の林縁部を低く飛ぶ美しいノミオン

G9+MZD17、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.11

 

 

山をバックにアザミで吸蜜するノミオン♂

G9+MZD17、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.09

ウランバートルの郊外でああるボクト山域でもアザミで吸蜜するノミオンが見られた。

D500+200mmマイクロ、Parnassius nomion nomion♂、ボクト、2019.07.12

このようなノコンギクの仲間にも良く吸蜜に来るが、吸蜜時間が短い

D500+200mmマイクロ、Parnassius nomion nomion♂、ダバド峠、2019.07.08

ノミオン♂が草むらへ飛び込んだので、直感的に交尾中であると感じ近づくと、交尾中の美麗な♀が大きく翅を開いて威嚇してきた。

D500+200mmマイクロ、Parnassius nomion nomion交尾、奥テレルジ、2019.07.10

やや、作為的な感じはあるが、山をバックに交尾する姿を収めることが出来た。

G9+MZD17mm、Parnassius nomion nomion交尾、奥テレルジ、2019.07.10

赤い斑紋が前翅に3個、後翅に2個ある派手なタイプの♂が食草のキリンソウで吸蜜をしている。単なる吸蜜ではなく、♀の出現を待っているように思われる。

 G9+Lica45mmマクロ、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.9

被写体ブレの写真ではあるが、上下の2頭の♂が仲良く吸蜜しているところに真ん中の♂が突っ込んできたところである。キリンソウの群落の中で、数頭の♂があちこちで吸蜜をしていた。単なる吸蜜ではなく、吸蜜しながら羽化直後の♀が訪れるのを待っているのであろう。時間帯は14時過ぎで、黄色の花での吸蜜はキリンソウのみであった。

G9+MZD17mm、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.9

6日間撮影した中で、ノミオンを見なかったのは初日だけ、やや食傷気味ではあったが、次があるとは限らないので、出来るだけ丁寧な撮影を心掛けた。とはいえ、十分満足な撮影が出来たかと言えばそうでもなく、100点満点はない。

吸蜜の写真を撮るだけならば、赤紫系の花で待つのがよい。しかしながら、時間帯の変化によりノミオンがどのような行動をしているかは、ゆっくり見なければいけない。7月9日(火)は、ほぼ一日中歩き回りながら観察をして撮影するように心掛けた。

 

 

 

 

2019年

6月

30日

青色→橙色→緑色→瑠璃色のチョウ

北信州の山奥にある集落で、ひっそりと暮らしているPlebejus subsolanus(アサマシジミ♂)、このところ、亜種名を明記してるのに何だといわれそうだが、subsp.yarigadakeanusをあてるのは抵抗がある。

D500+200mmマイクロ、小谷村、♂、2019.06.26

アサマシジミを撮るついでに、シャッターを切った一枚、傘で日陰をつくるでもなく、気の入ってない中、撮影したPlebejus argus micrargus(ヒメシジミ)。

D500+200mmマイクロ、小谷村、♂、2019.06.26

梅雨に入ってからも晴天の日が続いていたが、6月26日(水)はこの晴れ間の最後の日で、次の日から本格的な雨の日が続きそうなので、ちょっと無理な撮影日程となった。何やら訳のわからないタイトルだが、チョウの色を並べてみただけ。今年行けてなかった場所に遅まきながら出かけたわけだが、これが精一杯だ。

最初の青色は、アサマシジミのミョウコウタイプをバッチリといきたかったが、沢山いるヒメシジミの中からアサマシジミだけを撮影するのは大変だった。

ちょっと古びているが、被写体として耐えられるのは、この蝶だから、Anthocharis cardamines isshikii(クモマツマキチョウ)いわゆる北アルプス亜種。

D500+200mmマイクロ、白馬村、♂、2019.06.26

上と同一個体

上と同一個体、ちょっと逆光気味で、裏面が透けている。

橙色と言って良いのか、オレンジという方がしっくり来るのだが、今回は漢字並びでまとめてみた。流石に、発生してから2週間くらい経っているので、クモツキ♂は一頭見られただけ、それでも短時間に何回も吸蜜してくれたので、撮影チャンスは多かった。たった40分足らずで、シャッターを400枚以上切った。

薄暗い林の中で、明るい緑の背景で撮影したChrysozephyrus smaragdinus 

smaragdinusメスアカミドリシジミ)

G9pro+45mmマクロ、♂、白馬村、2019.06.26

メスアカミドリシジミの♂は、比較的明るい緑色だ。白馬の撮影仲間からテリ張りが見られるようになったとの情報をもらい、撮影に立ち寄った。この日の日射しは強く蒸し暑いせいか、日陰の高いところでじっとしており、翅もほとんど開かない。やむを得ず、卍飛翔を撮影したけどもうちょっと(バックは緑)。

わらびの上に停まっていることでもわかるように、この場所では低い草に降りてきてテリを張るSpindasis takanonis takanonis。この日はこの個体のみで、本格的な活動という感じではなかった。次の晴れ間あたりが撮影適期であろう。

D500+200mmマイクロ、キマダラルリツバメ♂、木曽町、2019.06.26

上と同一個体、瑠璃色の発達は少ないが、羽化直後と思われる。

京都→岐阜→長野と今年は順調にこの蝶を撮影できたが、いろんな方からいただいている情報に寄るところが大きい。メスアカミドリシジミの撮影に手間取り、テリ張り時刻に間に合うかどうかのタイミングだったし、未発生かもしれないという思いで到着したが、夕陽が沈む直前に何とか撮影できた。

今回はかなりハードなスケジュールでの撮影で、真夜中の2時に出発して21時に家に戻った。走行距離700km近く、そこそこ歩き、脚立や釣り竿を持って移動したり、撮影も朝7時から17時過ぎまで、かなりの疲労感だが、一週間後にはモンゴルへ出発しての6日間の撮影が待っている(今回は故あって一人で出かけることとなった)。

2019年

6月

16日

湿原のヒメヒカゲ

かつて、愛知県内のあちこちで見られたCoenonympha oedippus arothiusヒメヒカゲだが、最近は撮影できる場所が少なくなっている。

G9pro+μZD17mm、雄の追尾飛翔、新城市、2019.06.12

この時期、近場での撮影種の多くはゼフィルスと呼ばれるシジミチョウであることが多いが、今回はこの蝶のために2度足を運んだ。飛翔写真を撮りたくて訪れたのだが、6月8日の撮影では、思ったような感じではなく、再度出かけたわけだ。

1時間にも満たない撮影であったが、膝を悪くしているので結構しんどい撮影となった。結果としては満足のいくものでないが、現状ではやむを得ない。

さて、何で今?何で今更?ではあるが、昨年くらいから都道府県の蝶を選定しようとする動きがあり、愛知県ではほぼ満場一致(どこが決めるのか)でヒメヒカゲになると思われる。

理由としてはいろいろあるが、県条例で採集(すべてのステージ)を禁止していること、開発を免れた湿原にのみ残ったシンボリックなチョウであることが大きい。

近県ではどうだろう、例えば岐阜県ならギフチョウ、三重県ならキリシマミドリシジミあたりが有望で、異論もないところだろう(どちらも美麗種)。それに比べると、ヒメヒカゲは一般受けしにくいチョウではあるが、これ以外の候補となると思い浮かばない。かつて、尾張平野や西三河地域に多くのヒメヒカゲが棲息していたと思われるが、農業用水の整備に伴い不要となったため池の埋め立てなどに伴い消滅したのだろう。言い換えれば、工業製品の生産基地としての役割と引き替えに減少してきたが、今では細々と生き延びている、ということ。

ヒメヒカゲ♂の後翅裏面の眼状紋は4個が最も多い。この個体は4個+ちっちゃいのが1個で、鮮度もまあまあである。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

上と同じ個体

上と同じ個体

せっかくピントが来ても草に隠れてしまうことが多い中、何とか。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

ブロックするように撮影すると、裏面も撮れることがある。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

上翅裏面にわずかに眼状紋が現れることもある。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

こちらは上から押さえつけるように撮影

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

メカニカルシャッターを使用しているので、タイムラグはほとんどないはず?

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♀、新城市、2019.06.12

雌は比較的ゆっくり飛ぶので、撮りやすいはずだが?

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♀、新城市、2019.06.12

何とか画面の端に雌を追う雄の姿が入った。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ、新城市、2019.06.12

このような湿原でもペットボトルが捨てられている。植物の観察者が捨てたのであろうか?それとも・・・。

いつまでもこの蝶が見られればよいが、この湿原でもかつては間違いなく棲息していたゴマシジミとヒメシジミは、すでに見られなくなって久しい。開発によって多くの棲息場所が奪われ、採集者によってとどめが刺される。先進国と自負する我が国で、やっていることは所詮そんなレベルである。

今回1時間にも満たない間にシャッターを1,500回以上切っている。ほとんどの写真は使い物にならず消去されるのみ、何とかならないか。

 

 

 

 

2019年

6月

02日

京都の青くないキマダラルリツバメ

京都の蝶仲間からキマダラルリツバメが発生したとの連絡、何はともあれ出かけることにした。D810+200mmマイクロ、Spindasis  takanonis、京都市左京区、2016.06.01

かつて国内ではいくつかの亜種に分けられていたが、現在はすべてsubsp.takanonisである。いろんな個体変異が知られており、いわゆるトラ型とかシマウマ型とか呼ばれているものが有名。

撮影個体は、キマクロ、クロキマなどと呼ばれる翅表に青鱗がほとんどないタイプで(個人的には青い方が好みである)、撮影できた個体は一頭のみ、翅にほとんどキズがない羽化直後の個体と思われた。 

よーく見ると、前翅に数個、後翅にもいくつかの青鱗が見られるが、撮影時には全く気づいていない。

同一個体を同じようなアングルから撮影した。下の写真はストロボを発光させたが、ちょっとした工夫で、どのような結果になるか異なってくる。以前の撮影では一球入魂ではないが、単写でピントを追い込んでの撮影というスタイルであったが、今では本体やストロボ発光をマイナス補正にして、連写という感じで数枚ずつシャッターを切り続ける。

今にも沈みそうな夕陽を浴びながら、テリ張りをするキマダラルリツバメ♂

D810+200mmマイクロ、京都市左京区、2016.06.01

裏面の画像を張り忘れてたので、追加しますね。上と同じ個体。

D810+200mmマイクロ、京都市左京区、2016.06.01

今回の撮影は、30分にも満たない短い時間であったが、十分な満足を得られた。ピントが来なかった写真も多く、もう少し丁寧な撮影を心掛ける必要はあるが、その場でないとその時間でないと撮れない映像があり、故にわざわざ無理してでも、フィールド出て撮影することは大切だと考えている。

いよいよ、ハイシーズンに突入する。特にゼフの写真は、撮影時の補正やストロボの使い方などで全く違った写真となる。安定したストロボ発光のための機材も検討している。今からの二ヶ月間は、いくら時間があっても足らない。

 

 

 

 

2019年

6月

01日

南信のベニモンカラスシジミ

ベニモンカラスシジミ(Fixseria iyonis)の交尾を見るのは今回が初めて、興奮のあまり手は震え、かなり焦っての撮影となった。本種は我が国では4亜種に分類されており、南信から静岡にかけて棲息するものはsubsp.surugaensisとされる。

G9+MZD17、飯田市、2019.05.30

この蝶の撮影は、我々撮影仲間の中で、特別なものの一つ。ここ10年ほど追いかけている中で、今回の交尾確認となった。一人での撮影を覚悟していた中、10時過ぎに信州の蝶友が参戦、交尾を見つけてくれて無事撮影となった。この場所の発見者の一人であり、今回のことを含めて深く感謝したい。

また、数年前から地権者の同意を得て、環境整備を実施しており、このことも上記のような写真を撮影できた大きな要因となった。私は、ただこの場所に居合わせただけだ。

欲を言えばきりがない。ストロボの電池が切れたりとか、あのレンズがあったらとか、「たられば」ばかりであるが、そんなことは小さいことである。

実際の交尾の確認はこんな感じ、最初は葉の上にいたようだが、他の♂が飛び回るので、このような場所に佇むような交尾姿であった。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ、飯田市、2019.05.30

このような姿を捉えられたことは良いのだが、撮影的にはどうにもならない。釣り竿でちょっと離れた場所を刺激すると、ゆっくりと落下(降りて)した。

最初に交尾を確認したのが、10:51でその後、場所を変えながら12時過ぎまで交尾が続いた。

かなり新鮮なベニモンカラスシジミの交尾である(左が♀)。ストロボの電池が切れていたのが残念だが、仕方ない。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

ベニモンカラスシジミは、あまり明るいところを好まない。特に雌はその傾向が強く、ひっそりと佇んでいるか、吸蜜の時を狙って撮影するしかない。飛翔するときは雌が前を飛ぶ。

交尾終了近くになると、雌が盛んに動き回り、雄を振り払おうとする行動が2回ほど見られた。雄への終了の合図か?確認できた交尾時間は1時間15分くらいであった。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

交尾がほどけてから、あわてて雄を撮影した。そこそこ、キレイな♂だ。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

影が残念な♀の写真だが、程なく飛び去った。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

写真の出来は、はっきり言って不満である。今回は、繋ぎの意味(継続した調査の一貫)でここへ来て、証拠写真が撮れれば十分であると思って望んだ結果である。

遡ること4日前、この近くの場所へ撮影に来ている。以下、その時の写真を並べておく。

 

 

この場所に到着したのが9時過ぎ、すでに♂のテリ張りが行われており、他の撮影者の了解を得て、友人の横に脚立を据えて撮影に入った。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

♂のテリ張りは、ほとんどが上のような葉上に寝そべったポーズ。これでも周りが見えているのであろう。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

左の前翅に大きな擦り傷がある。これさえなければ、良い被写体なのだが。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

飛び立った瞬間、前翅に大きな橙色が見て取れる。和名の由来となっている。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

クマバチが近くでホバリングしていると、スクランブルをかけてくる。チャンスは瞬時。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

ピントが甘かったり、ブレたりしているが、自分の腕ではこんなもの、何とか撮れるのはカメラのおかげ。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

同じようなショットが続く。以下、同個体?

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

角度によって♂の性標がしっかりわかる。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

見下ろせるような場所でないと、この角度は無理。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

現在、ブログの更新中、ピーカンの土曜日である。ちょっとした疲れと膝痛から早朝の出撃を見合わせた。行きたい場所はあちこちにあるというのに、何という体たらく。まあ、こんな日があっても良いか。

 

 

 

 

 

2019年

5月

27日

南アルプスのクモマツマキチョウ(2019.05.23)

南アルプス深層部ではなく、登山口までも至らない場所で、緑の山々をバックに雄大にクモツキが飛ぶ姿を捉えたかったが、そんなにうまくはいかない。

G9+MZD17mm、Anthocharis cardamines hayashii、大鹿村、2019.05.22

9時過ぎにポイントに到着すると、蝶仲間がすでにスタンバイしている。この場所を任せてもう少し先のポイントで待つこととする。もっと撮影者が来ているかと思っていたが、以外に静かな撮影となった。

しばらくすると、携帯にクモツキ発生との連絡が入った。

ハタザオの花に吸蜜に来たクモマツマキチョウ♂、ぶら下がるような吸蜜ではなかったものの、背景も含めてスッキリしている。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

裏面を逆光気味で撮ると、クモマツマキチョウ♂のオレンジがさらに際だってくる。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

クモツキ♂の吸蜜としては、ちょっとアクティブすぎるきらいがある。もう少し、ゆっくりとした吸蜜の方が、自分的には好みである。D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

クモツキ♀は♂と異なり地味なチョウである。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

背景はちょっと五月蠅いが、ピントは良く来ており、こんな感じか。

D500+200mmマイクロ、クモマツマキチョウ♀、大鹿村、2019.05.23

もう少し、翅を開いて翅表も写る角度だと良いのだが。

D500+200mmマイクロ、クモマツマキチョウ♀、大鹿村、2019.05.23

吸蜜かと思って近づいてみると、花穂にクモツキ♀が産卵していた。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

クモツキ♀が産卵行動したハタザオをで、卵をしっかり確認することが出来た。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

梅雨入り前の清々しい季節のはずが、高気圧に覆われて思いの外暑い日の撮影となった。前々日に少しまとまった雨があり、崖崩れによる通行止めが心配だったので、一日遅れで出かけることとした。別の蝶仲間が前日にこの場所を訪れ、発生状況を詳細に伝えてくれたおかげで迷うことなく出発できた。感謝感謝である。

今回の撮影では、雌雄が絡むようなシーンはなかったが、忙しなくパトロールしながら吸蜜する♂や産卵と吸蜜を繰り返す♀をゆっくり撮影することが出来た。