2019年

9月

04日

タイワンツバメシジミを見に鹿児島まで

開翅するEveres lacturnus kawaiiタイワンツバメシジミ♂を見に、8月30日から4日間薩摩まで出かけた。初日は全く見られず、天気も悪かったので、確認できたのは2日目以降であった。

D810+200mmマイクロ、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

この蝶と逢うのは何と11年ぶり、長崎県平戸市で見て以来である。小さくてツバメシジミに似ていて、シバハギを食べ、晩夏というか初秋というか微妙なこの時期に発生する。かつては紀伊半島南部や四国でも見られたが、近年見られたという話は聞かない。

ススキの株に守られたシバハギにひっそりと寄り添いながら、生きながらえている(ちょっと大袈裟か)。このような環境は変化しやすく、開発もされやすい。開発を逃れたような場所でひっそりと暮らしていると言うこと。

 

 

D810+200mmマイクロ、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

 

食草のシバハギで一休みするタイワンツバメシジミ♂(一番上と同じ個体)

D810+200mmマイクロ、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

D810+200mmマイクロ、同上、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

 

D810+200mmマイクロ、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

D810+200mmマイクロ、同上、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

撮影時期としては、ちょっとフライング気味のようだ。けれど、写真からもわかるとおり、発生してから何日か経過していると思われる個体も見られた。残念ながら、雌を見ることはできず、このことからももう少し時期をずらして遅く行く方が良かったのだが、今週末も来週末もすでに予定が入っており、やむを得ないのだ。

 

G9pro+MZD12-40pro、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.08.31

 

G9pro+MZD12-40pro、タイワンツバメシジミ♂、鹿児島県薩摩川内市、2019.09.02

掲載した写真は、ほとんどが8月31日に撮影したもので、撮影時間にすれば1時間半ほど、全体の撮影時間も3~4時間程度だ。他に撮影した蝶は、ウラナミジャノメくらいで、よく考えれば効率の悪い撮影であるが、この時期に足を運ばなければ撮影できない蝶なのでやむを得ない。

次は、是非ともメスの時期に来て撮影したい。

 

 

 

 

2019年

8月

17日

オオゴマシジミとゴマシジミ

クロバナヒキオコシで産卵行動するPhengaris arionides takamukui

D500+200mmマイクロ、オオゴマシジミ、富山県、2019.08.05

普通ならゴマシジミとオオゴマシジミというタイトルになるところ、撮影順もあってオオゴマシジミを先にした。オオゴマシジミは大きなゴマシジミではなく、大きなゴマのシジミであり、そのように眺めると分かり易い。次の写真でゴマシジミの裏面を見ていただくので、比較していただくと良くわかると思う。

さて、モンゴルにオオゴマシジミの近縁種ニシオオゴマシジミというのがいるが、日本のオオゴマシジミの産卵植物であるカメバヒキオコシやクロバナヒキオコシが標高1200mから1500mくらいの沢沿いに多く生えているため、薄暗い環境に棲息しているのに対し、モンゴルのニシオオゴマシジミは乾燥したステップに棲んでいるので、明るい草原のチョウである。似ているところと言えば、あまり開翅しないことくらいだろうか。 

朝早く到着したが、Phengaris teleius kazamoto♀は開翅しなかった。

D500+200mmマイクロ、ゴマシジミ、木曽町、2019.08.10

 

暗い谷筋を黒いオオゴマシジミ♀が飛び回る中、何とか撮影

D500+200mmマイクロ、オオゴマシジミ、富山県、2019.08.05

同上

同上

同上

ひたすら同じ個体を追いかけて撮影するというセンスのない撮影方法ではあったが、「開かないのでしょうがない。」という言い訳のもと、何だかなあと思いながら掲載している。はっきり言って、イメージとはほど遠いのである。

 

 

 

2019年

8月

10日

バヤンチャンドマンのシジミチョウたち

ちょっとだけ裏面が見える角度で撮影したPolyommatus icarus fuchsi

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

ウスルリシジミを始め、モンゴルでは比較的大型で青さが際立つシジミが多く見られる。特に最初に紹介するこのチョウは、普通種ではあるもののその美しさは一級品だ。色味も深い青から淡い青まで変異があり、裏面を確認しないと他のチョウと間違うこともある。

さて、バヤンチャンドマンは、シジミチョウを始めとした蝶の宝庫であり、天気さえ良ければ多くの種が確認できるし、すばらしい環境なのだが、撮影となるとなかなか思うようにはいかないものである。

学名については、The BUtterflies of Mongoliaを参照して記載した。稚拙なブログであり、同定能力も低いので誤りも多数あると思われる。日本での撮影では、日本昆虫目録第7巻鱗翅目(2013)に準拠して記載しており、日本と同種と思われる種について、記載に統一性がないことをあらかじめ断っておく。

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂の吸水、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

 

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

左下はコウジレイシジミ♂、その隣はコマシジミ♂

D500+200mmマイクロ、ウスルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

一番上に数頭いるのがコマシジミ、その下がコウジレイシジミ、一番下がウスルリシジミ

D500+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

吸水中のPolyommatus semiargus semiargus♂が飛び立ったところ

G9+MZD17mm、コウジレイシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

ちょっとスレているのだが、開翅した静止写真がこれしかなかったのでやむを得ない。

D500+200mmマイクロ、コウジレイシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

半開翅するPolyommatus eumedon eumedon♂ダイトクシジミ

D500+200mmマイクロ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、ダイトクシジミ♀、バヤンチャンドマン、2019.07.06

半開翅で吸水するPolyommatus optilete sibiricus ここまでが精一杯

D500+200mmマイクロ、カラフトルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、カラフトルリシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

地味ながらほとんど無傷のCupido minimus minimus♂の吸水

D500+200mmマイクロ、コマシジミ♂、バヤンチャンドマン、2019.07.06

葉上で開翅したPlebejus idas subsolanus

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

D500+200mmマイクロ、タイリクアサマシジミ、バヤンチャンドマン、2019.07.06

今回、バヤンチャンドマンで撮影したタイリクアサマシジミ(アサマシジミ)は、比較的青鱗の発達が悪いタイプが多く、日本で真性アサマシジミと呼ばれているような感じの黒っぽいアサマであったが、2015年にAR JANCHIVLANMO峠近くで下記の個体を撮影している。

今回も最終日の前日に訪れてみたが、残念ながらこのようなタイプの個体は見られなかった。

この記載をみて、学名について疑問を持たれる方も多いかもしれない。実は私もよく判っていないものの、先輩からの助言と自分の知る範囲での記載としたので、これについてはこれでよいと思っている。

ワスレナグサで吸蜜するPlebejus idas subsolanus♂日本でも見たことのないような深い青色が発達した個体だ。E-M1+40-150pro、2015.07.05

こんな感じで吸蜜していたので縦位置で撮影したLycaena belle belle♀ ?

D500+200mmマイクロ、ムラサキベニシジミ♀、バヤンチャンドマン、2019.07.06

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2019年

8月

09日

モンゴルから帰ってきて、すでに4週間

イワオウギも咲いているのだが、Plebejus subsolanus yarigadakeanus♂の吸蜜はカワラハハコ?で多く見られた。

D500+200mmマイクロ、アサマシジミ(シロウマシジミ)、白馬村、2019.08.02

モンゴルから帰ってしばらくの間は、疲れもあって遠出をためらっていたが、7月下旬からは通常の撮影に戻っている。撮影が順調かと問われれば、まあ、普通と言ったところ、撮影仲間からの情報は潤沢にあり、時期と天候とタイミングを見計らって出かけるので、大きなハズレがなく撮影できるのはありがたい。

さて、高標高地のアサマシジミであるが、昨年に比べ大幅に発生が遅れており、8月に入っても行けそうな感じなので、やや時期遅れであることを承知して出かけてみた。結果は思ったより新鮮で、被写体として十分なものであった。到着して約1時間は静止写真に集中して、あとの1時間は飛翔写真のみに集中した。結果はまあまあ、最近は集中力の持続が難しくなっており、2~3時間が限界かもと思い始めている。仕事はもっと短い時間しか集中力が持続しない。

この日は、安曇野市の撮影仲間の家に泊めてもらい、京都の仲間もご一緒に酒を酌み交わしながら楽しい時間を過ごした。撮影だけではなく、このような楽しみがあるのも嬉しいことである(友人に感謝)。

静止写真としては今一歩で、もう少し上からのアングルがよい。上とは異なる個体。D500+200mmマイクロ、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

たぶん上と同じ個体。

D500+200mmマイクロ、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

もう少し新鮮なら申し分ないのだが。

D500+200mmマイクロ、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

イワオオギに潜んでいる雌を探して飛翔しているところ。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

 

 

(同上)G9+MZD17mm、アサマシジミ♂、白馬村、2019.08.02

こちらはやや擦れたオスがメスを見つけて、追いかけているところ。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♀♂、白馬村、2019.08.02

上と同じ連続ショットの1枚、メスの前で何やらアピールしている。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♀♂、白馬村、2019.08.02

これ、完全にストーカー行為だが、メスは逃げ切る。

G9+MZD17mm、アサマシジミ♀♂、白馬村、2019.08.02

2時間ばかりの撮影であったが、十分に堪能できたし、もっと長い時間撮影したとしても良い写真が撮れるとは限らない。写真はその場をどのように表現するかであり、人によって撮影する視点も変われば、表現方法も変わってくる。

飛翔写真については、まだまだ技術も追いついていないし、撮影機材も工夫する必要があると感じている。いつまでも運任せではいけないし、狙って撮影できるところまで何とかしたいと考えている。

2019年

7月

15日

ノミオンの乱舞

山をバックにノミオンの撮影であるが、何度もトライして何とか・・・である。

G9+MZD17、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.11

今年で6年連続のモンゴル行き、チョウの撮影である。出発は7月6日、仁川経由で深夜に到着し、翌日の七夕から撮影に入り13日に帰国した。初日、2日目の撮影に関しては、後日ゆっくり掲載するとして、まずはテレルジで撮影したParnassius nomion nomion(オオアカボシウスバシロチョウ)から紹介しよう。

日本には黄色に赤い斑紋のあるウスバキチョウはいるが、白色に赤い斑紋のあるこのタイプのチョウはいない。かつて、図鑑に北海道産としてアカボシウスバシロチョウが掲載されたことがあったが、現在では朝鮮半島産であることがわかっている。

さて、今回この場所では100頭以上の雄を見ている。この時期のモンゴルでは、どこに行ってもエゾシロチョウが多く、ここも例外ではないのだが、それに匹敵するノミオンが乱舞しているのである。

朝の活動直後、針葉樹林の林縁部を低く飛ぶ美しいノミオン

G9+MZD17、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.11

 

 

山をバックにアザミで吸蜜するノミオン♂

G9+MZD17、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.09

ウランバートルの郊外でああるボクト山域でもアザミで吸蜜するノミオンが見られた。

D500+200mmマイクロ、Parnassius nomion nomion♂、ボクト、2019.07.12

このようなノコンギクの仲間にも良く吸蜜に来るが、吸蜜時間が短い

D500+200mmマイクロ、Parnassius nomion nomion♂、ダバド峠、2019.07.08

ノミオン♂が草むらへ飛び込んだので、直感的に交尾中であると感じ近づくと、交尾中の美麗な♀が大きく翅を開いて威嚇してきた。

D500+200mmマイクロ、Parnassius nomion nomion交尾、奥テレルジ、2019.07.10

やや、作為的な感じはあるが、山をバックに交尾する姿を収めることが出来た。

G9+MZD17mm、Parnassius nomion nomion交尾、奥テレルジ、2019.07.10

赤い斑紋が前翅に3個、後翅に2個ある派手なタイプの♂が食草のキリンソウで吸蜜をしている。単なる吸蜜ではなく、♀の出現を待っているように思われる。

 G9+Lica45mmマクロ、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.9

被写体ブレの写真ではあるが、上下の2頭の♂が仲良く吸蜜しているところに真ん中の♂が突っ込んできたところである。キリンソウの群落の中で、数頭の♂があちこちで吸蜜をしていた。単なる吸蜜ではなく、吸蜜しながら羽化直後の♀が訪れるのを待っているのであろう。時間帯は14時過ぎで、黄色の花での吸蜜はキリンソウのみであった。

G9+MZD17mm、Parnassius nomion nomion♂、テレルジ、2019.07.9

6日間撮影した中で、ノミオンを見なかったのは初日だけ、やや食傷気味ではあったが、次があるとは限らないので、出来るだけ丁寧な撮影を心掛けた。とはいえ、十分満足な撮影が出来たかと言えばそうでもなく、100点満点はない。

吸蜜の写真を撮るだけならば、赤紫系の花で待つのがよい。しかしながら、時間帯の変化によりノミオンがどのような行動をしているかは、ゆっくり見なければいけない。7月9日(火)は、ほぼ一日中歩き回りながら観察をして撮影するように心掛けた。

 

 

 

 

2019年

6月

30日

青色→橙色→緑色→瑠璃色のチョウ

北信州の山奥にある集落で、ひっそりと暮らしているPlebejus subsolanus(アサマシジミ♂)、このところ、亜種名を明記してるのに何だといわれそうだが、subsp.yarigadakeanusをあてるのは抵抗がある。

D500+200mmマイクロ、小谷村、♂、2019.06.26

アサマシジミを撮るついでに、シャッターを切った一枚、傘で日陰をつくるでもなく、気の入ってない中、撮影したPlebejus argus micrargus(ヒメシジミ)。

D500+200mmマイクロ、小谷村、♂、2019.06.26

梅雨に入ってからも晴天の日が続いていたが、6月26日(水)はこの晴れ間の最後の日で、次の日から本格的な雨の日が続きそうなので、ちょっと無理な撮影日程となった。何やら訳のわからないタイトルだが、チョウの色を並べてみただけ。今年行けてなかった場所に遅まきながら出かけたわけだが、これが精一杯だ。

最初の青色は、アサマシジミのミョウコウタイプをバッチリといきたかったが、沢山いるヒメシジミの中からアサマシジミだけを撮影するのは大変だった。

ちょっと古びているが、被写体として耐えられるのは、この蝶だから、Anthocharis cardamines isshikii(クモマツマキチョウ)いわゆる北アルプス亜種。

D500+200mmマイクロ、白馬村、♂、2019.06.26

上と同一個体

上と同一個体、ちょっと逆光気味で、裏面が透けている。

橙色と言って良いのか、オレンジという方がしっくり来るのだが、今回は漢字並びでまとめてみた。流石に、発生してから2週間くらい経っているので、クモツキ♂は一頭見られただけ、それでも短時間に何回も吸蜜してくれたので、撮影チャンスは多かった。たった40分足らずで、シャッターを400枚以上切った。

薄暗い林の中で、明るい緑の背景で撮影したChrysozephyrus smaragdinus 

smaragdinusメスアカミドリシジミ)

G9pro+45mmマクロ、♂、白馬村、2019.06.26

メスアカミドリシジミの♂は、比較的明るい緑色だ。白馬の撮影仲間からテリ張りが見られるようになったとの情報をもらい、撮影に立ち寄った。この日の日射しは強く蒸し暑いせいか、日陰の高いところでじっとしており、翅もほとんど開かない。やむを得ず、卍飛翔を撮影したけどもうちょっと(バックは緑)。

わらびの上に停まっていることでもわかるように、この場所では低い草に降りてきてテリを張るSpindasis takanonis takanonis。この日はこの個体のみで、本格的な活動という感じではなかった。次の晴れ間あたりが撮影適期であろう。

D500+200mmマイクロ、キマダラルリツバメ♂、木曽町、2019.06.26

上と同一個体、瑠璃色の発達は少ないが、羽化直後と思われる。

京都→岐阜→長野と今年は順調にこの蝶を撮影できたが、いろんな方からいただいている情報に寄るところが大きい。メスアカミドリシジミの撮影に手間取り、テリ張り時刻に間に合うかどうかのタイミングだったし、未発生かもしれないという思いで到着したが、夕陽が沈む直前に何とか撮影できた。

今回はかなりハードなスケジュールでの撮影で、真夜中の2時に出発して21時に家に戻った。走行距離700km近く、そこそこ歩き、脚立や釣り竿を持って移動したり、撮影も朝7時から17時過ぎまで、かなりの疲労感だが、一週間後にはモンゴルへ出発しての6日間の撮影が待っている(今回は故あって一人で出かけることとなった)。

2019年

6月

16日

湿原のヒメヒカゲ

かつて、愛知県内のあちこちで見られたCoenonympha oedippus arothiusヒメヒカゲだが、最近は撮影できる場所が少なくなっている。

G9pro+μZD17mm、雄の追尾飛翔、新城市、2019.06.12

この時期、近場での撮影種の多くはゼフィルスと呼ばれるシジミチョウであることが多いが、今回はこの蝶のために2度足を運んだ。飛翔写真を撮りたくて訪れたのだが、6月8日の撮影では、思ったような感じではなく、再度出かけたわけだ。

1時間にも満たない撮影であったが、膝を悪くしているので結構しんどい撮影となった。結果としては満足のいくものでないが、現状ではやむを得ない。

さて、何で今?何で今更?ではあるが、昨年くらいから都道府県の蝶を選定しようとする動きがあり、愛知県ではほぼ満場一致(どこが決めるのか)でヒメヒカゲになると思われる。

理由としてはいろいろあるが、県条例で採集(すべてのステージ)を禁止していること、開発を免れた湿原にのみ残ったシンボリックなチョウであることが大きい。

近県ではどうだろう、例えば岐阜県ならギフチョウ、三重県ならキリシマミドリシジミあたりが有望で、異論もないところだろう(どちらも美麗種)。それに比べると、ヒメヒカゲは一般受けしにくいチョウではあるが、これ以外の候補となると思い浮かばない。かつて、尾張平野や西三河地域に多くのヒメヒカゲが棲息していたと思われるが、農業用水の整備に伴い不要となったため池の埋め立てなどに伴い消滅したのだろう。言い換えれば、工業製品の生産基地としての役割と引き替えに減少してきたが、今では細々と生き延びている、ということ。

ヒメヒカゲ♂の後翅裏面の眼状紋は4個が最も多い。この個体は4個+ちっちゃいのが1個で、鮮度もまあまあである。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

上と同じ個体

上と同じ個体

せっかくピントが来ても草に隠れてしまうことが多い中、何とか。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

ブロックするように撮影すると、裏面も撮れることがある。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

上翅裏面にわずかに眼状紋が現れることもある。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

こちらは上から押さえつけるように撮影

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♂、新城市、2019.06.12

メカニカルシャッターを使用しているので、タイムラグはほとんどないはず?

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♀、新城市、2019.06.12

雌は比較的ゆっくり飛ぶので、撮りやすいはずだが?

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ♀、新城市、2019.06.12

何とか画面の端に雌を追う雄の姿が入った。

G9pro+μZD17mm、ヒメヒカゲ、新城市、2019.06.12

このような湿原でもペットボトルが捨てられている。植物の観察者が捨てたのであろうか?それとも・・・。

いつまでもこの蝶が見られればよいが、この湿原でもかつては間違いなく棲息していたゴマシジミとヒメシジミは、すでに見られなくなって久しい。開発によって多くの棲息場所が奪われ、採集者によってとどめが刺される。先進国と自負する我が国で、やっていることは所詮そんなレベルである。

今回1時間にも満たない間にシャッターを1,500回以上切っている。ほとんどの写真は使い物にならず消去されるのみ、何とかならないか。

 

 

 

 

2019年

6月

02日

京都の青くないキマダラルリツバメ

京都の蝶仲間からキマダラルリツバメが発生したとの連絡、何はともあれ出かけることにした。D810+200mmマイクロ、Spindasis  takanonis、京都市左京区、2016.06.01

かつて国内ではいくつかの亜種に分けられていたが、現在はすべてsubsp.takanonisである。いろんな個体変異が知られており、いわゆるトラ型とかシマウマ型とか呼ばれているものが有名。

撮影個体は、キマクロ、クロキマなどと呼ばれる翅表に青鱗がほとんどないタイプで(個人的には青い方が好みである)、撮影できた個体は一頭のみ、翅にほとんどキズがない羽化直後の個体と思われた。 

よーく見ると、前翅に数個、後翅にもいくつかの青鱗が見られるが、撮影時には全く気づいていない。

同一個体を同じようなアングルから撮影した。下の写真はストロボを発光させたが、ちょっとした工夫で、どのような結果になるか異なってくる。以前の撮影では一球入魂ではないが、単写でピントを追い込んでの撮影というスタイルであったが、今では本体やストロボ発光をマイナス補正にして、連写という感じで数枚ずつシャッターを切り続ける。

今にも沈みそうな夕陽を浴びながら、テリ張りをするキマダラルリツバメ♂

D810+200mmマイクロ、京都市左京区、2016.06.01

裏面の画像を張り忘れてたので、追加しますね。上と同じ個体。

D810+200mmマイクロ、京都市左京区、2016.06.01

今回の撮影は、30分にも満たない短い時間であったが、十分な満足を得られた。ピントが来なかった写真も多く、もう少し丁寧な撮影を心掛ける必要はあるが、その場でないとその時間でないと撮れない映像があり、故にわざわざ無理してでも、フィールド出て撮影することは大切だと考えている。

いよいよ、ハイシーズンに突入する。特にゼフの写真は、撮影時の補正やストロボの使い方などで全く違った写真となる。安定したストロボ発光のための機材も検討している。今からの二ヶ月間は、いくら時間があっても足らない。

 

 

 

 

2019年

6月

01日

南信のベニモンカラスシジミ

ベニモンカラスシジミ(Fixseria iyonis)の交尾を見るのは今回が初めて、興奮のあまり手は震え、かなり焦っての撮影となった。本種は我が国では4亜種に分類されており、南信から静岡にかけて棲息するものはsubsp.surugaensisとされる。

G9+MZD17、飯田市、2019.05.30

この蝶の撮影は、我々撮影仲間の中で、特別なものの一つ。ここ10年ほど追いかけている中で、今回の交尾確認となった。一人での撮影を覚悟していた中、10時過ぎに信州の蝶友が参戦、交尾を見つけてくれて無事撮影となった。この場所の発見者の一人であり、今回のことを含めて深く感謝したい。

また、数年前から地権者の同意を得て、環境整備を実施しており、このことも上記のような写真を撮影できた大きな要因となった。私は、ただこの場所に居合わせただけだ。

欲を言えばきりがない。ストロボの電池が切れたりとか、あのレンズがあったらとか、「たられば」ばかりであるが、そんなことは小さいことである。

実際の交尾の確認はこんな感じ、最初は葉の上にいたようだが、他の♂が飛び回るので、このような場所に佇むような交尾姿であった。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ、飯田市、2019.05.30

このような姿を捉えられたことは良いのだが、撮影的にはどうにもならない。釣り竿でちょっと離れた場所を刺激すると、ゆっくりと落下(降りて)した。

最初に交尾を確認したのが、10:51でその後、場所を変えながら12時過ぎまで交尾が続いた。

かなり新鮮なベニモンカラスシジミの交尾である(左が♀)。ストロボの電池が切れていたのが残念だが、仕方ない。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

ベニモンカラスシジミは、あまり明るいところを好まない。特に雌はその傾向が強く、ひっそりと佇んでいるか、吸蜜の時を狙って撮影するしかない。飛翔するときは雌が前を飛ぶ。

交尾終了近くになると、雌が盛んに動き回り、雄を振り払おうとする行動が2回ほど見られた。雄への終了の合図か?確認できた交尾時間は1時間15分くらいであった。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

交尾がほどけてから、あわてて雄を撮影した。そこそこ、キレイな♂だ。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

影が残念な♀の写真だが、程なく飛び去った。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、飯田市、2019.05.30

写真の出来は、はっきり言って不満である。今回は、繋ぎの意味(継続した調査の一貫)でここへ来て、証拠写真が撮れれば十分であると思って望んだ結果である。

遡ること4日前、この近くの場所へ撮影に来ている。以下、その時の写真を並べておく。

 

 

この場所に到着したのが9時過ぎ、すでに♂のテリ張りが行われており、他の撮影者の了解を得て、友人の横に脚立を据えて撮影に入った。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

♂のテリ張りは、ほとんどが上のような葉上に寝そべったポーズ。これでも周りが見えているのであろう。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

左の前翅に大きな擦り傷がある。これさえなければ、良い被写体なのだが。

D500+300mmF4VR+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

飛び立った瞬間、前翅に大きな橙色が見て取れる。和名の由来となっている。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

クマバチが近くでホバリングしていると、スクランブルをかけてくる。チャンスは瞬時。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

ピントが甘かったり、ブレたりしているが、自分の腕ではこんなもの、何とか撮れるのはカメラのおかげ。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

同じようなショットが続く。以下、同個体?

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

角度によって♂の性標がしっかりわかる。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

見下ろせるような場所でないと、この角度は無理。

G9+MZD40-150F2.8pro+1.4テレコン、ベニモンカラスシジミ♂、飯田市、2019.05.26

現在、ブログの更新中、ピーカンの土曜日である。ちょっとした疲れと膝痛から早朝の出撃を見合わせた。行きたい場所はあちこちにあるというのに、何という体たらく。まあ、こんな日があっても良いか。

 

 

 

 

 

2019年

5月

27日

南アルプスのクモマツマキチョウ(2019.05.23)

南アルプス深層部ではなく、登山口までも至らない場所で、緑の山々をバックに雄大にクモツキが飛ぶ姿を捉えたかったが、そんなにうまくはいかない。

G9+MZD17mm、Anthocharis cardamines hayashii、大鹿村、2019.05.22

9時過ぎにポイントに到着すると、蝶仲間がすでにスタンバイしている。この場所を任せてもう少し先のポイントで待つこととする。もっと撮影者が来ているかと思っていたが、以外に静かな撮影となった。

しばらくすると、携帯にクモツキ発生との連絡が入った。

ハタザオの花に吸蜜に来たクモマツマキチョウ♂、ぶら下がるような吸蜜ではなかったものの、背景も含めてスッキリしている。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

裏面を逆光気味で撮ると、クモマツマキチョウ♂のオレンジがさらに際だってくる。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

クモツキ♂の吸蜜としては、ちょっとアクティブすぎるきらいがある。もう少し、ゆっくりとした吸蜜の方が、自分的には好みである。D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

クモツキ♀は♂と異なり地味なチョウである。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

背景はちょっと五月蠅いが、ピントは良く来ており、こんな感じか。

D500+200mmマイクロ、クモマツマキチョウ♀、大鹿村、2019.05.23

もう少し、翅を開いて翅表も写る角度だと良いのだが。

D500+200mmマイクロ、クモマツマキチョウ♀、大鹿村、2019.05.23

吸蜜かと思って近づいてみると、花穂にクモツキ♀が産卵していた。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

クモツキ♀が産卵行動したハタザオをで、卵をしっかり確認することが出来た。

D500+200mmマイクロ、大鹿村、2019.05.23

梅雨入り前の清々しい季節のはずが、高気圧に覆われて思いの外暑い日の撮影となった。前々日に少しまとまった雨があり、崖崩れによる通行止めが心配だったので、一日遅れで出かけることとした。別の蝶仲間が前日にこの場所を訪れ、発生状況を詳細に伝えてくれたおかげで迷うことなく出発できた。感謝感謝である。

今回の撮影では、雌雄が絡むようなシーンはなかったが、忙しなくパトロールしながら吸蜜する♂や産卵と吸蜜を繰り返す♀をゆっくり撮影することが出来た。

 

 

 

2019年

5月

19日

北海道のその他の蝶(2019.05.03~06)

名寄市の林道で、ヒメギフチョウを待っているときに、林道を200m以上ゆっくりと移動するスギタニルリシジミ(Celastrina sugitanii ainonica)♂を追いかけた。木片に降りたときにサッと翅を開いた瞬間シャッターを切った一枚、この後さらに追いかけたが、残念ながら林の中へと消えてしまった。

D810+200mmマイクロ、2019.05.05、名寄市

 

今回の撮影は、はっきり言って不満の残る内容だ。何種かのチョウを撮影したかった中で、何とかなったのはヒメギフチョウのみ、スギタニルリシジミは、旭川でも見たものの、まともな撮影はできなかった。

チャマダラセセリやアカマダラに至っては、その影すら見ることはできず、ジョウザンシジミもやっとだったし、全体としてはかなりストレスが溜まる撮影だった。

5月3日(金)北海道に降り立ってに最初に訪れた撮影場所、ルリシジミよりちょっと暗めのシジミが舞い降りてきた。裏面しか撮影できなかったが、スギタニルシシジミ♂であった。

D810+200mmマイクロ、2019.05.03、旭川市

採集者がひっきりなしに訪れるジョウザンシジミ(Scolitantides orion)の棲息地であるが、この蝶の場合は、かなりしぶとい。札幌市内の棲息地も健在のようで、採集圧に強い蝶といえるであろう。

D810+200mmマイクロ、2019.05.06、帯広市

コツバメが新鮮なようでは、チャマダラセセリの時期には早すぎる。

D810+200mmマイクロ、Callophrys ferrea♂、足寄町、2019.05.06

越冬個体としてはかなり鮮度がよい方と思う。寒い北海道の冬を耐え、春の陽射しの中で鮮やかな色彩を放っている。最初に買った図鑑では種名がgeishaだったような。現在では、亜種名にこの名が残っている。

D810+200mmマイクロ、クジャクチョウ(Inachis io)、2019.05.05、名寄市

D500+シグマ15mm、ヒメギフチョウ、愛別町、2019.05.04

最後に、広角レンズで撮影したヒメギフチョウの写真を掲載することとした。何ということはない写真だが、一応このような画を想定しながら今回の撮影に臨んだ。

今回の撮影では、最後の2日間の写真がない。少し遅れて北海道の撮影に向かった友人は、5月7日に北海道に到着したそうだが、2日間全く蝶を見なかったそうだ。北海道に限らず、最高気温が10℃に達するかどうかの条件では、チョウの撮影は難しい(というか無理である)。それも連日夕方になってやっと晴れ間が出てくるような条件ではね。

 

 

 

2019年

5月

14日

北海道のヒメギフチョウ(愛別町、名寄市)

エゾエンゴサクで吸蜜するヒメギフチョウ(Luehdorfia puziloi yessoensis)♂

D810+200mmマイクロ、愛別町、2019.05.04

北海道から戻って数日経ち、そろそろ写真を整理しなければいけないのだが、作業が進まない。相変わらず足が痛いのに撮影に出かけ、疲れに追い打ちをかけているのだ。撮影が思うようにいかなかったのも原因なのだが、北海道の天気なんかどうしようもないし、撮れたものだけでも整理しなければ。

エゾヒメギフチョウとも呼ばれる北海道のヒメギフ、この写真がベストというわけではなく、エゾヒメギフの特徴が現れた一枚ということで最初の写真とした。前翅の基部に黒帯がクッキリとしたY字となるのが特徴で、前のブログで掲載した白馬の個体と比較するとよりはっきりする。ただし、一般的には尾状突起が短いのも特徴といわれており、この個体に関しては尾状突起はややほっそりして長めで、全体としてもスッキリした軽やかな感じである(個人的には好きなタイプ)。

今回、5月3日から5泊6日の日程で出かけたのだが、初日はやむを得ないとしても、後半の3日間はほとんど晴れ間がなく、気温も低かったため、ほとんど撮影チャンスがなかったのが残念だった。

この個体は、Y字の特徴や尾錠突起が太く短いなどの特徴が良く出ているが、なんとなく不細工である。D810+200mmマイクロ、ヒメギフチョウ♂、愛別町、2019.05.04

この個体は、上と同じと思われる(鮮度は今一だが、そんなに不細工でもないか)。

D810+200mmマイクロ、ヒメギフチョウ♂、愛別町、2019.05.04

ほぼ、真上からのアングルで撮影できたエゾエンゴザクで吸蜜するヒメギフチョウ♂

D810+200mmマイクロ、愛別町、2019.05.04

ヒメギフチョウ♂の吸蜜を撮影しようと追いかけていると、突然♀がぶつかるように現れて交尾が成立した。絡んだ瞬間は、雄同士だと思った。

D810+200mmマイクロ、上が♀で下が♂、名寄町、2019.05.05

ヒメギフチョウの写真をいくつか並べてみたが、もっとチャンスがあると思って持っていったレンズは、ただの荷物となってしまった。唯一広角レンズで撮影した写真は、またの機会としよう。

このように写真だけ並べると、順調な撮影のように見えるが、実際にはストレスの溜まる撮影であった。目的としていたエゾノムラサキツツジやエゾノリュウキンカでの吸蜜写真はない。来年は気温が高めで晴れ間が多いことを祈るのみである。

 

 

 

2019年

4月

29日

GWに突入し、白馬に行くも寒さが厳しく

午後2時を過ぎたところで、ヒメギフチョウが現れ、最後のチャンスで何とか撮影できた吸蜜、直前に別の♂と絡み合ったせいか、前翅のキズがもったいない。

D810+200mmマイクロ、Luehdorfia puziloi inexpecta、2019.04.28、白馬村

 

10連休のGWに入ったとたん、寒気が入り込み例年行く白馬方面は寒さが厳しいとわかっているのに、4月28日しか動けないので出かけることとした。案の定、ヒメギフポイントで昼近くまで待っても、10℃に達しない。しかたなく、ギフチョウを目指して白馬村内を移動する、カタクリや桜は咲いているもののギフチョウが飛ぶ気配はない。

午後1時半を過ぎたところで、最終的に午後の吸蜜を何処で何を狙うか決めなければ・・・。このままギフチョウと心中?それはないな!、既発のヒメギフポイントへ移動?鮮度が期待できないし、さらに北上することとなって、自宅から遠くなるのでそれもない!、再度ヒメギフポイントに戻ってカタクリの吸蜜を狙う?これしかない(消極的決定)!!。

結果は、首の皮1枚で繋がった感じでした。

ふらふらと飛び出してきて、とりあえず日光浴、これでヌルは避けられた。

810+200mmマイクロ、ヒメギフチョウ、2019.04.28、白馬村

 

ワンチャンス、全部で十数カットの2分足らずの出来事だったので、「撮ったど」ではなく、「何とか撮れた、ふっー」てな感じ、膝も痛めてるので、動きも悪く踏ん張れない。じゃあ来なけりゃいいのにね。

以下の写真も手振れしたり、ピント外したりした中の何とかごまかした写真?まあ、撮れただけましかなあ。

何とも情けないが、目測を誤って近づきすぎての撮影

810+200mmマイクロ、ヒメギフチョウ、2019.04.28、白馬村

 

何とか位置を修正しながらの撮影、何と枠からはみ出しそうな構図、やむを得ずトリミング

810+200mmマイクロ、ヒメギフチョウ、2019.04.28、白馬村

 

今回は珍しく学名つき、次回更新予定の北海道のヒメギフ、通称エゾヒメギフチョウとの違いを明らかとするために、敢えて書いた。自分にプレッシャーをかけて撮影に臨むとは自分らしくないなあと思いながらも、満足な撮影行がいつまで出来るかなどと弱気になっている自分がいて、いや未だ10年は、頑張れると思う自分もいる。

ここ、1ヶ月は寒暖の差が激しく、チョウたちもいつ出てきて良いのか困惑してるのでは?いわゆるダラダラ発生である。この地を訪れるのは二週間後の予定であり、その時の天候が悪ければこれが最初で最後となるが、昨年はかすっただけのバンドも撮影したいし、他にも行きたい場所はあるし、撮っておきたい蝶もいる(ブログには載せませんが)。しっかりした年間計画を立てているわけではないが、ちゃんと撮影しなければね。

 

 

 

2019年

4月

27日

久しぶりにフィールドに出かけたものの天気が今一

到着後、まもなく現れたヒメギフチョウ♀は、ふらふらとカタクリの花に吸い寄せられ、吸蜜開始、完全な逆光のため、ストロボなしではこんなもの

D500+300mmF4VR+テレコン1.7、2019.04.21、朝日村

塩尻の超有名なヒメギフ産地へ出かけたが、曇りで全然ダメ、採集者にちょっとだけご挨拶しながら、午後は朝日村の超有名なヒメギフ棲息地へ、さすがにこの天気では人はいないと思ったら、車でスタンバイしてる人が一人だけ。

 

同じショットでも、ちょっとした角度や開翅の違いでだいぶ感じが異なるね。上と同一個体

D500+300mmF4VR+テレコン1.7、2019.04.21、朝日村

何枚か撮影した後、見失いロスト。もうお一人の方が(目で)追っているかと期待したが、期待するのが無理な感じ、我が撮影仲間がいてくれれば、見失うことなどないのだが。

30分ほどすると、ほぼ同じコースを同じ思われる個体が飛んできた。カタクリで吸蜜するかと期待したが、どうも様子が異なる。ウスバサイシンをタッチングする産卵植物を探す行動が見られたので、産卵を期待する→案の定産卵が始まった。

前脚で植物をタッチングして産卵植物を決めているのであろう。異なる植物へのタッチングも見られるので、視覚より嗅覚や味覚?触覚?(触角や前脚)等で判断しているのであろうが、誤産卵もみられるので100%ではないようだ。

D500+300mmF4VR+テレコン1.4、2019.04.21、朝日村

産卵しているところは、卵を生みつつけている産卵管から卵が出ている写真がベスト、そうでなければ、卵塊が写っているこのような写真だが、写る角度は以外と狭い。

G9+MZD40-150F2.8pro+EC14、ヒメギフチョウ♀、2019.04.21、朝日村

 

 

 

こちらは近づいて撮影して、背景もゴチャゴチャ

G9+MZD17、ヒメギフチョウ♀、2019.04.21、朝日村

撮影チャンスは2回のみ、同一個体でそれぞれ数分と短い撮影しかできなかったが、この日の天候などの条件を考えれば、やむを得ないだろう。今年になって使用していなかったD500+300mmF4VRとG9を持ち出して、レンズやテレコンを確認したことが大きいかな。

このところ、膝の調子が良くない。加齢と加重により動きが遅くなっている中、玄関先で転んでしまったのが原因か・・・。整体へ行って、整形外科へ行きなんとかGWを乗り切らねば・・・ならない。

前半に白馬、後半から北海道行きを考えていたが、前半はいろいろ所用が入ってしまい、膝の状態も良くないので、自重するかと考えている中で、ブログを更新している。

2019年

4月

16日

4月も早半ば、撮影には行ってるのですが

枝垂れ桜に吸蜜に来たギフチョウ♂、春爛漫である。

D500+300mmF4VR、2019.04.13、郡上市

何を書いても言い訳になってしまうが、3月下旬から続く低温傾向は、二週間ほど続き、昨年比3~4日程度遅かった状況が10日以上遅れている状況である。東海地方のギフチョウに関しては、不調と言うしかない。ただ、遅れているというより、見られる数が少なく、ちゃんと羽化しとるんかいな?というレベルである。

羽化直前の低温は、どれくらいダメージがあるかわからないし、ダラダラ発生することによる行動への影響も良くわからない。実際はちゃんと羽化しているのに、いつもと行動パターンが異なっているだけかもしれない。

どちらにしても、この時期、蝶の撮影しか興味がなく、孫より優先しているのにこの体たらくである。少なくとも、蝶(主にギフチョウ)撮影のため、6回はフィールドに出ており、頑張っているのになあ(愚痴しか出ない)。

実はこの画像、撮影に行った4月11日のもの、真冬です。(郡上市の撮影ポイント近く)

これが雪の上に降りた(落ちた)ギフチョウ♂

D500+300mmF4VR、郡上市、2019.04.11

 

寒々とした画ですねえ、ギフチョウも擦れており、寒々感が増している。4月10日に降った雪が積もっており、気温も10℃に届かず、この日はこんな写真しか撮れませんでした。到着した直後は、よし、「雪原を舞うギフチョウが撮れるかも」という浅はかな考えは、淡雪のごとく消え去った。

カタクリに吸蜜に来たのは、コツバメだけ、こんなモンしか撮れない

D500+300mmF4VR、郡上市、2019.04.11

桜がギフチョウ♂に被さって、角度も今一

D500+300mmF4VR、郡上市、2019.04.13

ギフチョウ♂もカタクリも、くたびれてるねえ。

D500+300mmF4VR、郡上市、2019.04.13

ギフチョウ♂もカタクリも良いのにねえ。

D500+300mmF4VR、郡上市、2019.04.13

ギフチョウ♂もカタクリもまあまあなのに

D500+300mmF4VR、郡上市、2019.04.13

何とピントも来てないギフチョウ♂(良くあることなんですが)

D500+300mmF4VR、郡上市、2019.04.13

4月7日に訪れたときは、ギフチョウすら見ることができず、こんなモンを撮影。

G9+MZD12-100F4pro、SS不足でブレてる

まあ、三日間通って上記の体たらく、未だ撮影序盤とはいえ、このままこの地の撮影を終えて良いものか?東海地方のギフチョウに関して、概ね不作(言い訳としての響きは悪くないが、言い訳でしかない)。

四度目の撮影に臨むのか、、迷っている。